クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収を解説!未経験向け資格や将来性も紹介

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クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収を解説!未経験向け資格や将来性も紹介

はじめに

「クラウドエンジニアとはどんな仕事なの?」「未経験からでも目指せるの?」「年収や将来性は高いの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。近年はAWSやAzureなどのクラウドサービスの普及により、クラウドエンジニアの需要が急速に高まっています。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」では、2030年(令和12年)に最大約79万人のIT人材不足が試算されています。
一方で、「やめとけ」といった声を見かけて不安を感じる方もいるでしょう。この記事では、クラウドエンジニアの仕事内容や特徴、年収、必要な資格、未経験から目指すためのロードマップまで分かりやすく解説します。自分に向いている職種か判断したい方もぜひ参考にしてください。

クラウドエンジニアとは何か

クラウドエンジニアとは何か

ここでは、クラウドエンジニアの概要や役割、需要が高まっている背景、インフラエンジニアとの違いについて解説します。クラウド技術は企業のシステム運用に欠かせない存在となっており、クラウドエンジニアはその環境を支える重要な職種です。仕事内容や特徴を知ることで、クラウドエンジニアという仕事への理解を深められるでしょう。

クラウドエンジニアとは簡単にいうとクラウド環境を支える技術者

クラウドエンジニアとは、AWSやMicrosoft Azure(以下、Azure)、Google Cloudなどのクラウドサービスを活用し、システムの設計・構築・運用を行う技術者です。従来のように企業内にサーバーを設置するのではなく、インターネット経由で利用できるクラウド環境を整備し、安定的に運用する役割を担います。

【クラウドエンジニアの主な業務】

・クラウド環境の設計・構築
・サーバー・ネットワークの設定
・セキュリティ対策
・システム監視・障害対応
・運用自動化の推進
・クラウド移行プロジェクトの支援

近年は企業のDX推進や業務効率化の流れを受けて、クラウド環境の導入が加速しています。そのため、クラウドエンジニアは多くの業界で求められている職種の一つです。また、システムの安定運用だけでなく、コスト削減や業務改善にも貢献できることから、市場価値の高いエンジニアとして注目されています。

クラウドサービスが普及した背景と需要拡大の理由

クラウドサービスが急速に普及した背景には、企業のITコスト削減や業務効率化へのニーズがあります。従来のオンプレミス環境では、自社でサーバーを保有・管理する必要があり、多額の初期費用や運用負担が発生していました。一方で、クラウドサービスは必要な分だけ利用できるため、柔軟かつ効率的な運用が可能です。

【オンプレミスとクラウドの違い】

項目

オンプレミス

クラウド

初期費用

高い

比較的低い

導入スピード

遅い

速い

拡張性

限定的

柔軟に拡張可能

運用負担

大きい

軽減しやすい

リモート対応

制約あり

対応しやすい

さらに、リモートワークの普及やDX推進、AI活用の拡大によってクラウド需要は増加しています。企業のクラウド移行が進むなかで、設計・構築・運用を担うクラウドエンジニアの需要も拡大しており、今後も成長が期待される分野といえるでしょう。

インフラエンジニアとの違い

クラウドエンジニアとインフラエンジニアは担当領域が似ていますが、扱う環境や求められるスキルに違いがあります。インフラエンジニアはサーバーやネットワーク機器などのIT基盤全般を担当するのに対し、クラウドエンジニアはクラウドサービスを活用した環境構築や運用を専門としています。

【クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違い】

 

項目

クラウドエンジニア

インフラエンジニア

主な担当環境

AWS・Azure・Google Cloud

サーバー・ネットワーク全般

サーバー設置

基本不要

必要な場合あり

業務内容

クラウド設計・運用

IT基盤の設計・運用

自動化対応

多い

比較的少ない

求められる知識

クラウドサービス

サーバー・ネットワーク

近年はクラウド利用が主流になりつつあるため、インフラエンジニアからクラウドエンジニアへキャリアチェンジする人も増えています。特にAWSやAzureなどのクラウドサービスに関する知識を身につけることで、活躍の幅を広げやすくなるでしょう。将来的な需要や市場価値を重視する人にとって、クラウドエンジニアは有力なキャリアの選択肢です。

 

クラウドエンジニアの仕事内容と特徴

ここでは、クラウドエンジニアの具体的な仕事内容や特徴、企業から求められる役割について解説します。クラウドエンジニアはシステムの設計から運用、セキュリティ対策まで幅広い業務を担当しており、企業のIT基盤を支える重要な存在です。

クラウド環境の設計・構築

クラウドエンジニアの代表的な業務が、クラウド環境の設計・構築です。企業の要件に合わせてAWSやAzure、Google Cloudなどのクラウドサービスを選定し、最適なシステム基盤を構築します。近年はオンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業が増えており、設計段階から関わるケースも少なくありません。

【クラウド環境の設計・構築で行う業務】

・サーバー構成の設計
・ネットワーク設計
・ストレージ設計
・クラウドサービスの選定
・バックアップ環境の構築
・システム移行計画の策定

設計段階での品質は、その後の運用コストやシステムの安定性に大きく影響します。そのため、技術力だけでなく、企業の課題や要望を理解する力も求められます。

クラウドシステムの運用・保守

クラウド環境は構築して終わりではありません。システムを安定して利用できるように、継続的な運用・保守を行うこともクラウドエンジニアの重要な役割です。システムの監視や障害対応、性能改善などを通じて、サービス品質の維持に貢献します。

【主な運用・保守業務】

・システム監視
・障害対応
・バックアップ管理
・性能改善・チューニング
・ソフトウェア更新対応
・利用状況の分析

クラウドサービスは常に進化しているため、新機能の導入や設定の見直しを行うこともあります。安定したシステム運用を支える存在として、多くの企業で高い需要があります。

セキュリティ対策と監視業務

クラウド環境を安全に利用するためには、セキュリティ対策が欠かせません。クラウドエンジニアは不正アクセスや情報漏えいを防ぐために、アクセス権限の管理やネットワーク設定、ログ監視などを行います。

【主なセキュリティ対策】

・アクセス権限管理
・ファイアウォール設定
・ログ監視・分析
・脆弱性対策
・データ暗号化
・インシデント対応

近年はサイバー攻撃が高度化しており、クラウド環境のセキュリティ強化は企業の重要課題となっています。それに伴い、セキュリティ知識を持つクラウドエンジニアの価値はますます高まる一方です。

クラウドエンジニアの特徴と求められる役割

クラウドエンジニアは単にシステムを構築するだけでなく、企業のビジネス成長を支える役割も担っています。クラウド技術を活用してコスト削減や業務効率化を実現し、企業の競争力向上に貢献することが期待されています。

【クラウドエンジニアに求められる役割】

・システムの安定運用
・コスト最適化の提案
・セキュリティ強化
・業務効率化の推進
・DX推進の支援
・最新技術の導入提案

特に近年はDX推進の中心的な存在として注目されており、技術力だけでなく課題解決力やコミュニケーション能力も重要視されています。

クラウドエンジニアの年収とキャリアパス

クラウドエンジニアの年収とキャリアパス

ここでは、クラウドエンジニアの年収相場や収入が変わる要因、将来的なキャリアパスについて解説します。需要の高まりとともに年収水準も上昇傾向にあり、キャリアアップによる収入向上も期待できる職種です。

クラウドエンジニアの平均年収

クラウドエンジニアの平均年収は、担当する業務内容や企業規模、保有スキルによって差があります。

クラウドエンジニアに限定した明確な平均年収のデータはありませんが、職業情報提供サイト(job tag)によると、ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)の平均年収は578.5万円です。

特にAWSやAzureなどのクラウド資格を保有している場合や、大規模プロジェクトの経験がある場合は高年収を狙いやすくなります。

 

経験やスキルによって年収が変わる理由

クラウドエンジニアの年収は、経験年数だけでなく保有スキルや担当業務によって大きく変わるのが特徴です。特にクラウドサービスに関する専門知識や設計経験を持つ人材は市場価値が高く、高年収の求人も多く見られます。

【年収アップにつながるスキル】

・AWS認定資格
・Azure認定資格
・Google Cloud認定資格
・セキュリティ知識
・IaC(Infrastructure as Code)
・プロジェクトマネジメント経験

企業は即戦力となる人材を求めているため、専門性の高いスキルを身につけることで収入アップにつながりやすくなります。

クラウドアーキテクトやITコンサルタントへのキャリアパス

クラウドエンジニアとして経験を積むことで、より上流工程を担当する職種へキャリアアップすることが可能です。代表的なキャリアパスとして、クラウドアーキテクトやITコンサルタントが挙げられます。

クラウドアーキテクトは企業全体のシステム設計を担い、ITコンサルタントは経営課題の解決まで支援します。上流工程に進むほど責任も大きくなりますが、その分年収アップも期待できます。

 

クラウドエンジニアの将来性と市場価値

ここでは、クラウドエンジニアの将来性や市場価値が高い理由について解説します。企業のクラウド移行が加速するなかで、クラウド環境を設計・運用できる人材の需要は年々高まっています。

厚生労働省「一般職業紹介状況」をみても、エンジニアを含む情報処理・通信技術者の有効求人倍率は2025年(令和7年)11月時点で1.59倍、新規求人倍率は4.0倍と全職業計(1.12倍)を上回る結果です。

今後のキャリアを考えるうえでも、市場動向を理解しておくことが重要です。

出典:一般職業紹介状況(令和7年11月分)について|厚生労働省

 

企業のクラウド移行が進む現状

近年、多くの企業がオンプレミス環境からクラウド環境への移行を進めています。クラウドを活用することで、初期投資の削減やシステム運用の効率化、事業拡大への柔軟な対応が可能になるためです。また、リモートワークの普及やDX推進の流れも、クラウド移行を後押しする要因の一つです。

【企業がクラウド移行を進める主な理由】

・ITコストを削減できる
・システム拡張が容易になる
・リモート環境に対応しやすい
・運用負担を軽減できる
・BCP(事業継続計画)対策になる
・DXを推進しやすい

こうした背景から、クラウド環境を構築・運用できるエンジニアへの需要は今後も拡大していくと考えられています。

AWS・Azure・Google Cloud需要の拡大

現在のクラウド市場では、AWS、Azure、Google Cloudが主要なサービスとして利用されています。多くの企業がこれらを活用してシステムを運用しており、それに伴って関連スキルを持つ人材の需要も増加しています。

【代表的なクラウドサービス】

 

サービス

提供企業

特徴

AWS

Amazon

世界シェアが高い

Azure

Microsoft

Microsoft製品との親和性が高い

Google Cloud

Google

AI・データ分析に強みがある

特に大企業を中心にマルチクラウド化が進んでおり、複数のクラウドサービスを扱えるエンジニアは高く評価される傾向があります。

クラウドエンジニアの将来性が高いといわれる理由

クラウドエンジニアの将来性が高いといわれる理由は、市場の成長に対して人材が不足しているためです。多くの企業がクラウド導入を進めている一方で、高度な知識や経験を持つエンジニアは十分に確保できていない状況が続いています。

【将来性が高い理由】

・クラウド市場が拡大している
・専門人材が不足している
・DX推進需要が増えている
・高い技術力が求められる
・幅広い業界で活躍できる
・高年収を目指しやすい

今後も企業のIT基盤としてクラウド利用が拡大すると予想されるため、長期的に需要が期待できる職種といえるでしょう。

AI時代でも必要とされる理由

AI技術が進化している現在でも、クラウドエンジニアの重要性は変わりません。むしろAIサービスの多くはクラウド上で提供されており、その基盤を整備・運用するクラウドエンジニアの役割はさらに大きくなっています。

【AI時代に求められる理由】

・AIシステムの基盤構築が必要
・大量データを扱う環境整備が必要
・セキュリティ対策が必要
・システム運用の最適化が必要
・クラウドサービスとの連携が必要

AIが業務の一部を自動化する可能性はありますが、クラウド基盤の設計や運用を担う人材の需要は引き続き高いと考えられています。

クラウドエンジニアに必要なスキルと知識

ここでは、クラウドエンジニアとして活躍するために必要なスキルや知識について解説します。クラウドサービスの知識だけでなく、ネットワークやサーバー、プログラミングなど幅広い技術を身につけることで市場価値を高められます。

ネットワークとサーバーの基礎知識

クラウド環境はネットワークやサーバーの仕組みをもとに構築されています。そのため、クラウドエンジニアにはITインフラに関する基礎知識が欠かせません。ネットワーク構成やサーバーの役割を理解することで、より安定したクラウド環境を設計できるようになります。

【身につけたい基礎知識】

・TCP/IP
・DNS
・ルーティング
・ロードバランサー
・仮想サーバー
・ストレージ

これらの知識はAWSやAzureなどを扱う際にも活用されるため、優先的に学習しておきたい分野です。

Linuxやデータベースの知識

クラウド環境ではLinuxサーバーが利用されることが多いため、Linuxの操作スキルは重要です。また、業務システムやWebサービスではデータベースが利用されるため、データ管理に関する知識も求められます。

【学習しておきたい技術】

・Linuxコマンド操作
・Shell Script
・MySQL
・PostgreSQL
・バックアップ運用
・データベース設計

システムトラブルの原因調査や運用改善を行う際にも役立つため、実務での重要度は高いといえます。

プログラミングや自動化スキル

近年のクラウド運用では、自動化による効率化が重視されています。そのため、プログラミングやスクリプト作成のスキルを持つエンジニアは高く評価される傾向があります。

【役立つプログラミング言語】

 

言語

主な用途

Python

自動化・運用管理

Shell Script

サーバー運用

JavaScript

Web関連開発

Go

クラウドネイティブ開発

運用負荷を軽減できる自動化技術は、多くの企業で必須級のスキルとして扱われています。

クラウドサービスに関する知識

クラウドエンジニアとして働くためには、AWSやAzure、Google Cloudなどのサービスについて理解する必要があります。各サービスには特徴があり、企業によって採用しているクラウド環境も異なります。

【代表的な学習対象】

・AWS EC2
・AWS S3
・AWS Lambda
・Azure Virtual Machines
・Google Compute Engine
・Kubernetes

まずは主要サービスの基本機能を理解し、その後に設計やセキュリティ、運用管理の知識を深めることで実務に活かしやすくなります。また、認定資格の取得もスキル証明として有効です。

 

クラウドエンジニアにおすすめの資格

ここでは、クラウドエンジニアを目指す人におすすめの資格について解説します。クラウド関連資格はスキルを客観的に証明できるため、未経験からの転職やキャリアアップに役立ちます。特にAWS、Azure、Google Cloudの認定資格は多くの企業で評価されています。

AWS認定資格の種類と特徴

Synergy Research Groupの世界クラウドインフラ市場調査(2025年(令和7年)第4四半期)では、AWSが約28%で首位、Azure・Google Cloudがそれぞれ約14%で、上位3社が市場の半分以上(56%)を占めています。

 

AWS認定資格は初心者向けから上級者向けまで幅広く用意されており、段階的にスキルアップできる点が特徴です。

【主なAWS認定資格】

資格名

レベル

特徴

AWS Certified Cloud Practitioner

初級

AWSの基礎知識を学べる

AWS Certified Solutions Architect - Associate

中級

設計スキルを証明できる

AWS Certified SysOps Administrator - Associate

中級

運用管理スキルを証明できる

AWS Certified Developer - Associate

中級

開発者向け資格

AWS Certified Solutions Architect - Professional

上級

高度な設計スキルを証明できる

未経験者の場合は、まずCloud Practitionerから学習を始めることで、AWS全体の仕組みを理解しやすくなります。

出典:GenAIの貢献により、クラウド事業の四半期売上高は1,190億ドルに達し、第4四半期の成長率は再び急上昇|Synergy Research Group

 

Microsoft Azure認定資格の種類と特徴

Azureは、国内外で導入が進んでいるクラウドサービスです。特にMicrosoft 365やWindows Serverとの親和性が高いため、多くの企業で利用されています。認定資格はロールベースで構成されており、職種ごとに必要な知識を習得できるのが特徴です。

【主なAzure認定資格】

 

資格名

レベル

特徴

AZ-900 Azure Fundamentals

初級

Azureの基礎知識を学べる

AZ-104 Azure Administrator

中級

Azure管理者向け

AZ-204 Azure Developer

中級

Azure開発者向け

AZ-305 Azure Solutions Architect Expert

上級

設計・アーキテクト向け

Azureを導入している企業への転職を目指す場合は、AZ-900から取得するのがおすすめです。

Google Cloud認定資格の種類と特徴

Google Cloudはデータ分析やAI分野に強みを持つクラウドサービスです。近年は企業のデータ活用や生成AI導入が進んでいることから、Google Cloudに関するスキルの需要も高まっています。

【主なGoogle Cloud認定資格】

 

資格名

レベル

特徴

Cloud Digital Leader

初級

Google Cloudの基礎知識

Associate Cloud Engineer

中級

構築・運用スキルを証明

Professional Cloud Architect

上級

設計スキルを証明

Professional Data Engineer

上級

データ分析・活用向け

AIやデータ分析分野に興味がある人は、Google Cloud資格の取得を検討するとよいでしょう。

未経験者が資格取得を目指す順番

クラウド資格は数多く存在するため、学習順序を意識することが重要です。基礎知識を身につけたうえで実践的な資格へ進むことで、効率よくスキルを習得できます。

【おすすめの取得順】

  1. IT基礎知識の学習
  2. AWS Certified Cloud PractitionerまたはAZ-900
  3. AWS Certified Solutions Architect - Associate
  4. AZ-104 Azure Administrator または Google Cloud Associate Cloud Engineer
  5. 上位資格(Professionalレベル)

いきなり難易度の高い資格を目指すのではなく、基礎から段階的に学習を進めることで理解が深まりやすくなります。また、資格取得と並行して実際にクラウド環境へ触れることも大切です。

未経験からクラウドエンジニアになる方法

未経験からクラウドエンジニアになる方法

ここでは、未経験からクラウドエンジニアを目指す方法について解説します。近年はクラウド人材が不足していることから、未経験者向けの求人も増えています。学習方法や転職活動のポイントを理解し、効率的にキャリアチェンジを目指しましょう。

未経験からの転職が可能な理由

クラウドエンジニアは専門性の高い職種ですが、未経験からでも目指せる職種の一つです。その理由として、クラウド市場の急速な成長に対して人材供給が追いついていないことが挙げられます。

【未経験でも挑戦しやすい理由】

・クラウド人材が不足している
・研修制度を設ける企業が増えている
・資格で知識を証明しやすい
・インフラ未経験歓迎の求人もある
・学習環境が充実している

実際にヘルプデスクや運用監視などの職種からクラウドエンジニアへキャリアアップする人も少なくありません。

クラウドエンジニアになるまでのロードマップ

未経験からクラウドエンジニアを目指す場合は、基礎知識の習得から段階的に進めることが重要です。順序立てて学習することで、実務で必要なスキルを効率よく身につけられます。

【ロードマップ例】

IT基礎知識の習得

ネットワーク・サーバー学習

Linux学習

AWS・Azure学習

資格取得

ポートフォリオ作成

転職活動

クラウドエンジニアとして就職

焦らず一つずつ学習を進めることで、未経験でも十分に転職を目指せます。

独学とスクールはどちらを選ぶべきか

クラウドエンジニアを目指す際には、独学とスクールのどちらで学習するか悩む人も多いでしょう。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の状況に合わせて選択することが大切です。

【独学とスクールの比較】

 

項目

独学

スクール

費用

安い

高い

学習速度

個人差がある

比較的速い

質問環境

少ない

充実している

転職支援

基本なし

ありの場合が多い

自己管理

必須

サポートあり

時間をかけて学習できる人は独学でも十分可能ですが、短期間で転職を目指す場合はスクールを活用する選択肢もあります。

転職活動で評価されるポイント

クラウドエンジニアの転職では、資格だけでなく実践的なスキルや学習意欲も評価されます。未経験者の場合は、どれだけ主体的に学習しているかをアピールすることが重要です。

【評価されやすいポイント】

・クラウド資格の取得
・自作環境の構築経験
・ポートフォリオの作成
・IT基礎知識の理解
・継続的な学習姿勢
・コミュニケーション能力

特にAWSやAzureを利用して構築した環境をポートフォリオとしてまとめておくと、面接時のアピール材料になります。未経験であっても学習成果を具体的に示すことで、採用担当者から高く評価される可能性があります。

 

クラウドエンジニアは「やめとけ」と言われる理由

ここでは、クラウドエンジニアが「やめとけ」といわれる理由について解説します。需要が高く将来性のある職種である一方で、学習負担や責任の大きさなどから大変だと感じる人もいます。実際の課題を理解したうえで、自分に合った職種か判断することが大切です。

学習範囲が広く継続的な勉強が必要だから

クラウドエンジニアはクラウドサービスだけでなく、ネットワークやサーバー、セキュリティ、データベースなど幅広い知識が求められます。また、AWSやAzureなどのサービスは頻繁に新機能が追加されるため、常に最新情報を学び続けなければなりません。

【学習が必要な主な分野】

・ネットワーク
・サーバー
・Linux
・セキュリティ
・データベース
・クラウドサービス

エンジニアとして成長し続けたい人には魅力的な環境ですが、勉強が苦手な人や学習意欲が低い人にとっては負担に感じる場合があります。そのため、「勉強し続けるのが大変だからやめとけ」といわれることがあります。

障害対応があり責任が大きいから

クラウド環境は企業の重要なシステム基盤であり、障害が発生すると事業に大きな影響を与える可能性があります。そのため、クラウドエンジニアには迅速な対応や問題解決能力が求められます。

【障害対応で求められること】

・障害原因の特定
・迅速な復旧対応
・関係部署への連絡
・再発防止策の検討
・監視体制の見直し

企業によっては夜間対応や緊急対応が発生することもあります。責任の大きな仕事であるため、プレッシャーを感じやすい点が「やめとけ」といわれる理由の一つです。

クラウドエンジニアでミスマッチを感じやすい人の特徴

クラウドエンジニアは誰にでも向いている職種ではありません。業務の特性上、適性によってミスマッチを感じるケースもあります。

【ミスマッチを感じやすい人の特徴】

・継続的な学習時間の確保が難しい人
・新しい技術への興味が薄い人
・責任の大きい仕事を避けたい人
・直感的なアプローチを好む人
・大枠の企画立案に専念したい人

これらに当てはまっても活躍の道はありますが、事前に仕事内容との相性を確認しておくことが重要です。

クラウドエンジニアに向いている人の特徴

ここでは、クラウドエンジニアに向いている人の特徴について解説します。クラウドエンジニアは専門性が高い職種ですが、適性がある人にとっては大きなやりがいを感じられる仕事です。自分の性格や興味と照らし合わせながら確認してみましょう。

新しい技術を学ぶことが好きな人

クラウド業界は技術の進化が速く、新しいサービスや機能が次々と登場します。そのため、新しい知識を学ぶことに楽しさを感じられる人はクラウドエンジニアに向いています。

【活躍しやすい人の特徴】

・IT技術への興味が強い
・新しいサービスを試すのが好き
・資格取得に前向き
・継続的な学習が苦にならない

学習を積み重ねるほど市場価値が高まりやすいため、成長意欲の高い人に適した職種といえるでしょう。

論理的に課題解決できる人

クラウドエンジニアはシステム障害や性能問題など、さまざまな課題に対応する必要があります。そのため、状況を整理しながら原因を特定し、適切な解決策を導き出せる人が活躍しやすい傾向があります。

【求められる思考力】

・原因を分析する力
・問題を整理する力
・仮説を立てる力
・改善策を考える力

システム運用では予期しないトラブルが発生することもあるため、冷静かつ論理的に対応できることが重要です。

インフラやシステム全体に興味がある人

クラウドエンジニアはサーバーやネットワークだけでなく、システム全体の構成を理解する必要があります。そのため、ITインフラ全体に興味を持てる人は仕事への適性が高いといえるでしょう。

【興味を持っておきたい分野】

・サーバー
・ネットワーク
・データベース
・セキュリティ
・クラウドサービス
・システム設計

幅広い技術に触れられるため、IT基盤に関わる仕事が好きな人に向いています。

市場価値の高いエンジニアを目指したい人

クラウドエンジニアは需要が高く、将来的なキャリアの選択肢も豊富な職種です。そのため、市場価値を高めながら長期的に活躍したい人に適しています。

【クラウドエンジニアが選ばれる理由】

・需要が高い
・高年収を目指しやすい
・キャリアパスが豊富
・幅広い業界で活躍できる
・将来性が高い

継続的にスキルを磨くことで、クラウドアーキテクトやITコンサルタントなどの上位職種も目指せるため、成長志向のある人にとって魅力的なキャリアといえるでしょう。

 

クラウドエンジニア求人の動向と転職市場

ここでは、クラウドエンジニアの求人動向や転職市場の状況について解説します。企業のクラウド活用が加速するなかで、クラウドエンジニアの需要は年々高まっています。転職を成功させるためにも、求人市場の特徴や企業が求める人材像を理解しておきましょう。

クラウドエンジニア求人が増加している背景

近年、クラウドエンジニアの求人は増加傾向にあります。その背景として挙げられるのが、企業のDX推進やクラウド移行の加速です。従来のオンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業が増えたことで、設計・構築・運用を担う人材の需要が拡大しています。

【求人増加の主な理由】

・DX推進が加速している
・クラウド移行案件が増えている
・リモートワークが普及した
・IT人材が不足している
・システムのクラウド化が進んでいる
・AIやデータ活用需要が高まっている

特にAWSやAzure、Google Cloudの経験者は多くの企業から求められており、転職市場でも高い評価を受ける傾向があります。

求人で求められるスキルと経験

クラウドエンジニアの求人では、クラウドサービスの知識だけでなく、インフラ全般に関するスキルも求められます。企業によって求めるレベルは異なりますが、基本的なIT知識を身につけておくことで応募できる求人の幅が広がります。

【求人で評価されやすいスキル】

・AWSやAzureの知識
・Linux操作スキル
・ネットワーク知識
・データベース知識
・セキュリティ知識
・自動化ツールの利用経験

経験者向け求人では設計や構築経験が重視される一方で、未経験歓迎求人では学習意欲や資格取得状況が評価されるケースもあります。

未経験歓迎求人を探す際のポイント

未経験からクラウドエンジニアを目指す場合は、求人選びが重要です。いきなり高度な設計業務を担当することは難しいため、研修制度や教育体制が整った企業を選ぶことが成功への近道です。

【求人選びのポイント】

・未経験歓迎と明記されている
・研修制度が充実している
・資格取得支援制度がある
・運用・保守からスタートできる
・キャリアアップ制度が整っている
・クラウド案件を扱っている

未経験の場合は、まず運用や監視業務から経験を積み、徐々に設計・構築業務へステップアップするケースが一般的です。

転職エージェントを活用するメリット

クラウドエンジニアへの転職を目指す場合は、転職エージェントを活用するのも有効な方法です。特に未経験者の場合は、求人紹介だけでなく書類添削や面接対策などのサポートを受けられるメリットがあります。

【転職エージェントを利用するメリット】

・非公開求人を紹介してもらえる
・応募書類の添削を受けられる
・面接対策を受けられる
・キャリア相談ができる
・企業情報を詳しく教えてもらえる
・年収交渉を代行してもらえる

一人で転職活動を進めることに不安がある場合は、エージェントを活用することで効率よく転職活動を進めやすくなります。

クラウドエンジニアに関するよくある質問

Q1.クラウドエンジニアは何をする仕事ですか?

A1.クラウドエンジニアは、AWSやAzure、Google Cloudなどのクラウドサービスを活用し、システムの設計・構築・運用を行う仕事です。企業が利用するクラウド環境を整備し、安定して運用できるように管理する役割を担います。

主な業務には、クラウド環境の構築、システム監視、障害対応、セキュリティ対策などがあります。近年はDX推進やクラウド移行が進んでいるため、多くの企業で必要とされている職種です。

 

Q2.未経験からクラウドエンジニアになるには何年かかりますか?

A2.未経験からクラウドエンジニアになるまでの期間は、学習時間や経験によって異なりますが、一般的には6か月〜1年程度が目安です。IT基礎知識の習得からクラウド学習、資格取得まで計画的に進めることが重要です。

学習時間を十分に確保できれば、未経験からでもクラウドエンジニアを目指すことは十分可能です。

具体的なステップについては、上記の「クラウドエンジニアになるまでのロードマップ」をご参照ください。

Q3.クラウドエンジニアに資格は必須ですか?

A3.クラウドエンジニアになるために資格は必須ではありません。しかし、未経験者の場合はスキルを証明する手段として資格取得が有効です。特にAWS認定資格やAzure認定資格は、多くの企業で評価されています。

【取得を検討したい資格】

・AWS Certified Cloud Practitioner
・AWS Certified Solutions Architect - Associate
・AZ-900 Azure Fundamentals
・Google Cloud Associate Cloud Engineer

資格だけで採用が決まるわけではありませんが、学習意欲や基礎知識をアピールしやすくなります。

Q4.クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違いは何ですか?

A4.クラウドエンジニアとインフラエンジニアは似た職種ですが、主に担当する環境が異なります。インフラエンジニアはサーバーやネットワークなどのIT基盤全般を扱うのに対し、クラウドエンジニアはクラウドサービスを活用した環境構築や運用を専門としています。

近年はクラウド利用が拡大しているため、インフラエンジニアからクラウドエンジニアへキャリアチェンジする人も増えています。

まとめ

クラウドエンジニアとは、AWSやAzure、Google Cloudなどのクラウドサービスを活用し、システムの設計・構築・運用を担うエンジニアです。企業のDX推進やクラウド移行が加速していることから需要は高く、将来性や市場価値の高い職種として注目されています。

仕事内容はクラウド環境の構築や運用、セキュリティ対策など多岐にわたり、ネットワークやサーバー、クラウドサービスに関する幅広い知識が求められます。一方で、継続的な学習が必要なため、IT技術への興味や成長意欲が重要です。

未経験からでも資格取得や学習を積み重ねることで十分に目指せる職種であり、経験を積めばクラウドアーキテクトやITコンサルタントなどへのキャリアアップも期待できます。将来性の高いIT職種への転職を検討している方は、まずクラウドの基礎知識や資格学習から始めてみるとよいでしょう。

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

監修者

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

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