未経験から事務職・エンジニアに
なるならDYM CAREER

外勤事務の業務内容とは?仕事内容や人手不足の現状も解説!

公開日:

最終更新日:

閲覧数

151 views

外勤事務の業務内容とは?仕事内容や人手不足の現状も解説!

はじめに

「外勤事務って具体的にどんな仕事をするの?」「外勤さんってよく聞くけど、実際の業務内容がわからない…」と疑問に感じたことはありませんか?
本記事では、外勤事務とは何かをはじめ、運輸郵便事務などの具体的な業務内容や、内勤との違い、人手不足が叫ばれる現場の実態についても解説します。
求人を探している方や、外勤事務従事者を目指す方に役立つ情報を丁寧にお届けします。

この記事は以下のような方におすすめです。
・外勤事務の仕事に興味がある方
┗社外での顧客対応や取引先訪問を伴う事務職について、仕事内容や役割を知りたい方。

・人と接する事務職を希望する方
┗外出や顧客とのやりとりを通じてコミュニケーション力を活かしたい方。

・キャリアの幅を広げたい方
┗内勤事務から外勤事務にチャレンジし、営業サポートや顧客管理など幅広いスキルを習得したい方。

・働き方や待遇を具体的に知りたい方
┗外勤手当や交通費、ワークスタイルの特徴を把握して、自分に合うか検討したい方。

外勤事務の業務内容と職種分類

ここでは、外勤事務の定義や働き方の特徴、厚生労働省による職業分類、代表的な職種の具体例について解説します。

外勤事務とは?定義と働き方の特徴

外勤事務とは、企業や官公庁などに所属しながら、オフィスの外で業務を行う職種です。主な業務には、取引先や顧客先への訪問、集金や調査、報告、契約手続きなどが含まれます。

内勤事務が社内でのデスクワーク中心であるのに対し、外勤事務は現場での対応や対人業務が多く、地域や顧客との直接的なやり取りが特徴です。移動が多く、スケジュール管理や柔軟な対応力、一定の体力も必要とされます。

営業職と異なり、販売ノルマなどがない場合も多く、補助的・調整的な役割を担うケースが一般的です。

集金人・調査員・検針員の仕事内容と具体例

外勤事務に分類される代表的な職種には「集金人」「調査員」「検針員」があります。

【集金人】

新聞代や通信料金などを定期的に顧客先で集金する業務を担います。直接現金を取り扱うため、信頼関係の構築や正確な金銭管理が求められます。

【調査員】

企業や自治体の依頼で市場調査や世論調査を行い、現場で情報収集や聞き取り調査を実施します。

【検針員】

水道・電気・ガスなどのメーターを確認し、使用量を記録・報告する役割を果たします。

これらの職種はすべて顧客や地域住民との接点が多く、丁寧な対応力と報告書作成などの事務能力も必要です。地域に根ざした働き方として、家庭と両立しやすい仕事としても注目されています。

外勤事務と内勤の違い

外勤事務と内勤事務の違い

ここでは、外勤事務と内勤事務の違いについて解説します。

勤務場所や仕事内容、求められるスキルの差を比較し、それぞれの働き方に合う人の特徴や選び方のポイントについて紹介します。

勤務場所・裁量・仕事内容の違い

外勤事務と内勤事務の大きな違いは「勤務場所」です。

外勤は顧客先や現場などの社外(顧客先・現場・外出業務)(顧客先・現場)での活動が中心で、主に集金、検針、調査、訪問対応などの業務を担います。一方、内勤はオフィス内での業務が中心で、書類作成やデータ入力、電話やメールでの対応など、社内業務を支える役割を果たします。

また、外勤は現場ごとに対応が求められ、自身の判断で進める場面も多いため、一定の裁量を持つことがあります。内勤では上司の指示に基づき、チームで業務を進めることが多く、ルールやフローに沿って業務を遂行する点が特徴です。

項目

外勤事務

内勤事務

勤務場所

社外(顧客先・現場・外出業務)

社内(オフィス内)

主な業務内容

集金、検針、調査、訪問対応

書類作成、データ入力、電話・メール対応

裁量の大きさ

現場判断が必要な場面が多い

上司の指示に従う業務が中心

移動の有無

多い

少ない、または基本的になし

内勤・外勤で求められるスキルの違い

外勤と内勤では、業務の性質に応じて求められるスキルや適性が異なります。

外勤では、現場での状況判断や顧客対応のスキル、スケジュール管理能力、そして移動を伴う体力が重視されます。また、対人コミュニケーションが業務の中心となるため、柔軟な対応力や信頼構築力も重要です。

一方、内勤では、文書作成やPC操作、データ処理など、正確性が求められる業務が中心です。集中力や情報整理能力に加え、チーム内での円滑な連携や報連相の徹底も求められます。

自分の得意分野を知ることで、より適した職場環境を見つけやすくなります。

仕事内容に適した働き方の見極め方

自分に合った働き方を見極めるには、仕事への価値観や得意分野を明確にすることが重要です。

「人と接するのが好き」「動きのある仕事がしたい」という人は外勤に向いています。一方で、「ルーティンワークが得意」「集中して作業するのが好き」という人は内勤が適している可能性があります。

また、家庭との両立や勤務時間の安定性を重視する場合は、内勤のほうが適しているケースもあります。

どちらにも長所と短所があるため、性格や生活スタイル、今後のキャリアプランと照らし合わせて、自分に合う働き方を検討することが大切です。

外勤向きの方

  • 人と会うことが好き
  • 現場で臨機応変に動くのが得意
  • スケジュール調整や自己管理ができる
  • 移動が苦にならない

内勤向きの方

  • デスクワークが得意
  • 細かい作業に集中できる
  • 指示に沿って正確に仕事を進めるのが得意
  • 安定した勤務場所で働きたい

外勤事務のメリットとデメリット

ここでは、外勤事務ならではの自由度ややりがいといったメリット、移動や体力面での課題などのデメリットを整理し、内勤との比較を通じて働き方の違いについて解説します。

外勤ならではの自由度と刺激とは

外勤事務の主な特徴は、業務遂行に一定の裁量がある点です。たとえば、訪問先の順番や対応の仕方を自身で判断できる場面もあり、自律的な働き方を好む人に向いています。

また、社外の人と接する機会が多いため、業務内容に日々変化があり、単調さを感じにくい傾向があります。オフィス内でのルーティンワークに比べ、刺激を感じやすい仕事環境といえるでしょう。

さらに、地域に根ざした業務も多く、顧客や社会とのつながりを実感しやすい点も、外勤事務ならではの魅力のひとつです。

移動・体力・労働時間の課題とは

一方、外勤事務には移動の多さや体力面での負担といった課題も伴います。業務上、顧客先や現場への訪問が必要となるため、長時間の移動や天候の変化に左右されるケースも少なくありません。

特に、気温が高い夏季や寒冷な冬季は、屋外活動において体調管理が重要になります。また、訪問対応の延長により、帰社時間が遅くなるなど、労働時間の管理が難しくなることもあります。

これらの点を考慮し、勤務先がどのような就業環境やサポート体制を整えているかを確認することが重要です。

内勤との比較で見るワークスタイルの違い

外勤と内勤では、業務内容や働き方に大きな違いがあります。内勤事務は主に社内での業務に従事し、安定した作業環境のもとで文書作成やデータ入力、電話対応などを行います。

これに対し、外勤事務は顧客訪問や現場対応など社外での業務が中心で、移動やその場での判断を求められる場面も多くなります。

外部との関係構築を重視したい方やアクティブな働き方を希望する方には外勤が適している一方で、安定性やルーティンワークを重視する方には内勤のほうが向いているといえるでしょう。自身の適性やライフスタイルに合わせて選択することが大切です。

項目

外勤事務

内勤事務

勤務場所

社外(現場・訪問先・外出業務)

社内(オフィス内)

業務スタイル

顧客対応や調査、検針、集金など変化のある業務

書類作成・データ入力など定型業務

スケジュール管理

自己裁量で調整する場面が多い

チームや上司の指示に従うことが多い

環境面の特徴

天候・交通状況など外部要因に影響されやすい

空調管理された安定的な作業環境

身体的負担

高め(移動・立ち仕事など)

低め(座り仕事中心)

外勤事務に向いている人の特徴

ここでは、外勤事務に向いている人の性格や傾向について解説します。

社外(現場・訪問先・外出業務)での業務が中心となるため、内勤とは異なるスキルや行動力が求められます。

自分の性格や働き方の志向を踏まえて、外勤事務に適性があるかどうかを見極める際の参考にしてください。

人との接点を楽しめる・動き回るのが好きな人

外勤事務では、顧客や取引先を訪問して対応する業務が多く、人との関わりを楽しめる人に適しています。単なる事務処理だけでなく、相手との信頼関係を築く姿勢が求められることもあります。

また、営業担当を支える業務もあるため、フットワークの軽さや柔軟な対応力も必要です。

さらに、社内に留まる時間が短く、1日を通して移動が多いため、デスクワークよりも身体を動かす仕事に魅力を感じる人には、比較的ストレスなく働けるでしょう。

人と話すことに抵抗がなく、現場対応にも前向きな方は、外勤事務で力を発揮しやすいといえます。

こんな人におすすめ

  • 初対面でも物怖じせず話せる
  • 外に出て動くことが好き
  • フットワークが軽く柔軟に動ける
  • 臨機応変な対応が得意

自己管理・単独行動が得意な人

外勤事務は、外出先での業務や移動が中心となるため、上司や同僚の直接的な管理が及ばない環境での行動が求められます。

そのため、スケジュールを自己管理し、計画的に動ける力が欠かせません。また、移動中や訪問先で予期しないトラブルが発生することもあり、冷静に判断して対応できる能力も重要です。

ひとりで自分のペースを保ちながら業務に取り組むことが得意な人にとっては、自由度が高く、働きやすい職種といえるでしょう。

外勤事務に向いている自己管理タイプの特徴

  • スケジュール管理が得意
  • 一人での作業が苦にならない
  • 状況に応じた判断ができる
  • トラブルにも落ち着いて対応できる

外勤が合わない場合のチェックポイント

外勤事務が自分に合わないと感じる方には、いくつかの共通した傾向があります。たとえば、長時間の移動や外出が苦手な人、初対面の相手と話すのに強い緊張を覚える人には、外勤の環境は負担に感じやすいでしょう。

また、上司や同僚の指示がないと不安になる「指示待ち」型の人や、ひとりでの行動が苦手な方も、外勤業務では不安を抱えやすくなります。

さらに、天候や交通状況の変化に柔軟に対応できない場合や、急なスケジュール変更に強いストレスを感じるタイプも注意が必要です。外勤事務を希望する場合は、自身の性格や働き方の傾向をよく見つめ直すことが重要です。

外勤事務に合わないと感じやすいタイプの例

特徴

内容

人見知り

顧客対応への強い不安

指示待ちタイプ

自発的な行動への苦手意識

インドア志向

外出や移動が苦手意識

変化に弱い

急な予定変更への強いストレス

外勤事務のキャリアパスと将来性

外勤事務のキャリアパスと将来性

ここでは、外勤事務の経験が将来のキャリアにどのようにつながるかを解説します。

業務を通じて身につくスキルや知識は幅広く、他職種へのキャリアチェンジや昇進にもつながります。今後の選択肢を広げたい方は、ぜひ参考にしてください。

外勤経験を活かせる職種・キャリアアップ例

外勤事務で培ったスキルは、営業職、カスタマーサポート、営業事務、フィールドエンジニアなど、さまざまな職種で評価される傾向があります。たとえば、顧客対応、スケジュール調整、トラブル対応の経験は、法人営業や提案営業の現場で役立ちます。

また、移動先での柔軟な判断力やコミュニケーション能力は、外回り中心のサービス職やサポート職にも応用が可能です。事務スキルをベースに、リーダー職やマネジメント業務へと進む可能性もあります。

転職やキャリアチェンジの際には、「現場での対応力」や「対人スキル」を備えた人材として企業に評価されることが少なくありません。

外勤経験を活かせる主な職種

  • 法人営業・ルート営業
  • 営業事務・営業サポート
  • フィールドエンジニア
  • カスタマーサポート(訪問対応あり)
  • 配送・サービス職(出張対応型など)
  • 店舗や支店の管理職・現場マネジメント職

人手不足の実態と求人市場の動向

外勤事務を含む事務系職種は、業種を問わず一定の需要がありますが、特に外出業務に対応できる人材は不足傾向にあります。

その背景には、少子高齢化による労働力人口の減少や、若年層を中心とした内勤志向の高まりが影響しています。

企業側では、フットワークが軽く、顧客対応にも対応できる人材を求める傾向が強く、外勤事務の経験者は即戦力として評価されやすいといえます。

実際、求人情報では「運転免許必須」「外勤対応あり」といった条件付きの募集が増加しており、外勤業務に対応できるスキルはニーズが高い傾向にあります。

外勤対応が求められる求人例と特徴

業種

求人内容例

備考

医療・介護事務

訪問診療の書類管理、スケジュール調整

車移動あり、免許必須

建築・設備管理系事務

顧客先での書類受け渡し、進行管理補助

顧客折衝・調整力が重視される

保守・メンテ系企業

作業員の同行や報告書提出などの外勤業務

現場理解や臨機応変な対応が求められる

職務経歴書における外勤経験の書き方

職務経歴書で外勤事務の経験をアピールする際は、業務内容だけでなく、成果やスキルも具体的に記載することが重要です。

たとえば、「1日5件の顧客先を訪問し、納品対応や書類提出を担当」「突発対応を含む訪問スケジュールを自己管理」など、数字や行動を用いた記述が効果的です。

また、「対人折衝力」「トラブル対応力」「スケジュール管理能力」など、業務を通じて得られたスキルを列挙すると、事務職の枠を超えた実務経験として評価されることがあります。

営業担当や他部署との連携経験がある場合も、積極的に盛り込みましょう。

外勤事務の経験を記載する際のポイント

  • 訪問件数や対応エリアなど、数値で具体化
  • 担当業務(納品管理、顧客対応、スケジュール調整 など)を明示
  • 獲得スキル(例:段取り力、柔軟な判断力)を列挙
  • トラブル対応やイレギュラー対応の事例を紹介
  • 営業・本社などとの連携経験も補足

内勤との比較で考えるキャリア設計

ここでは、外勤事務と比較しながら内勤職で身につくスキルや将来のキャリアについて解説します。

内勤には専門性や業務の安定性といった特性があり、自分の性格や働き方の志向に応じた選択が求められます。両者の違いを理解し、自分に合ったキャリア設計を考えるヒントにしてください。

内勤で身に付くスキル・専門職とは

内勤事務では、パソコンを使った書類作成やデータ処理、社内調整などが中心となり、正確性や継続的な処理能力が重視されます。具体的には、WordやExcelを用いた文書作成や集計、スケジュール管理などのスキルが習得できます。

また、経理・人事・法務など専門性のある部門に進めば、資格や実務知識を活かしたキャリア形成が可能です。

業務はルーティンワークの側面もありますが、その中で手順の最適化や専門知識を深めることにより、「スペシャリスト」として成長できる点が特徴です。内勤は、集中して作業を進めるのが得意な人に適しています。

内勤職で身につく主なスキル

  • 文書作成スキル(Word、メール対応など)
  • 数字管理力(請求書・経費精算・売上集計など)
  • スケジュール・進行管理能力
  • 社内連携・報連相のスキル
  • 正確性・ミスを防ぐ注意力

キャリアアップの選択肢(経理・秘書・貿易事務など)

内勤職からのキャリアアップとしては、より専門性の高い業務への移行が挙げられます。たとえば経理職では、日商簿記などの資格を活かし、財務や管理会計などの分野へ発展が可能です。

秘書職では、上司のスケジュール管理や来客対応といった業務を通じて、組織運営の中核を担うスキルが磨かれます。また、貿易事務では英語力や輸出入に関する知識を活かし、グローバルな環境でのキャリアも展望できます。

これらの職種では、経験とスキルの積み重ねによって市場価値が高まりやすく、将来の転職活動でも有利に働きます。

内勤職からのキャリアアップ例

職種

求められるスキル

キャリア展開の例

経理

簿記知識、数字処理能力、正確性

財務・会計・管理会計などの専門職に発展

秘書

文書作成、スケジュール管理、マナー

役員秘書、調整業務、総務・庶務リーダーなど

貿易事務

英語力、貿易実務知識、対応力

国際営業サポート、通関補助、海外支援部門など

性格やスキルに合った職種選びのポイント

自分に合った職種を見つけるには、これまでの業務経験や性格的な特性を見直すことが大切です。たとえば、正確性が求められる作業に向いている人は経理や品質管理、綿密な計画が得意な人は総務やプロジェクトサポート職が適しています。

社交的で対人対応が得意な人は、秘書や広報、営業アシスタントなどの職種が向いています。語学力がある人は、貿易事務や外資系企業の事務職なども視野に入ります。

性格診断やキャリアカウンセリングなどを利用し、無理なく自分らしく働ける選択を行うことが、長期的なキャリア形成において重要です。

性格タイプ別に向いている事務職の例

  • 几帳面・慎重派 → 経理事務、品質管理、契約書管理
  • コミュニケーション重視派 → 秘書、営業アシスタント、広報事務
  • 語学スキルに自信がある人 → 貿易事務、海外拠点との連携事務
  • 段取りが得意な人 → 総務、プロジェクト支援、業務推進オペレーション

外勤事務の現場で求められるスキルと働き方のリアル

外勤事務の現場で求められるスキルと働き方のリアル

ここでは、外勤事務の業務において実際に求められるスキルや働き方の特徴について解説します。

移動を伴う業務ならではの対応力やトラブル対応力、臨機応変な判断力などが必要とされるため、実務のイメージを具体的に持つうえで参考になります。

外勤事務従事者に求められるコミュニケーション力と判断力

外勤事務では、顧客や取引先など社外(現場・訪問先・外出業務)の相手と直接やり取りする機会が多く、円滑なコミュニケーション力が求められます。単に話せるだけでなく、相手の意図や要望を正確にくみ取り、誤解なく伝える力が重要です。

また、訪問先で予定外の変更やトラブルが発生した際には、上司の指示を待たずに自ら判断し、状況に応じて柔軟に対応する力も必要です。

こうした経験を積むことで、報連相や優先順位の整理といった基本的なビジネスマナーに加え、現場判断力も養われていきます。

外勤事務で求められる基本スキル

  • 初対面でも丁寧に対応できる対人力
  • 顧客の要望を的確にくみ取るヒアリング力
  • 臨機応変に動ける柔軟性と判断力
  • 自分の判断で行動できる自主性

ルーティンワークではない業務の進め方と工夫

外勤事務では、訪問先や業務内容が日々変化することが多く、計画通りに進まないケースも少なくありません。そのため、事前に訪問ルートや予定を柔軟に調整し、複数の対応パターンを想定する「予測力」や「再調整力」が必要です。

さらに、業務の進行をスムーズにするために、モバイル端末やクラウドツールを活用し、社内や社外(現場・訪問先・外出業務先)との連携を強化する工夫も求められます。変化に対応しながら、確実かつ効率的に業務を進める力は、外勤事務ならではの専門性といえるでしょう。

業務を効率化するための工夫例

  • スケジュールは余裕をもって組む
  • トラブル時の代替ルートや手段を事前に準備
  • 移動中に資料確認や報告を実施
  • 社内との連携はチャット・クラウドで即時共有

現場でのトラブル対応・ケーススタディ

外勤事務では、訪問先の担当者不在、書類の不備、交通機関の遅延など、さまざまなトラブルに直面する可能性があります。こうした場面では、冷静な判断と素早い対応が求められます。

たとえば、提出書類に不備があった場合は、すぐに社内へ連絡し再送を依頼する、担当者が不在の場合は再訪の調整を行うなど、状況に応じて主体的に動く姿勢が重要です。

また、訪問件数の遅れが発生しそうな場合には、優先順位を再考し、業務を効率的に進める判断も必要です。こうした対応力は、経験を重ねることで自然と身についていきます。

実際に多いトラブル例と対応策

トラブル内容

主な対応方法

担当者不在

日時を再調整し、上司に報告

提出書類の不備

写真送付やPDF再送で対応、社内へ共有

電車遅延などの交通トラブル

別ルートで移動、遅延連絡を即時に行う

顧客からの急な依頼変更

優先順位を再設定し、納期調整を提案

外勤事務の求人市場と人手不足の背景

ここでは、外勤事務の求人市場の現状と人手不足の背景について解説します。

特に、なぜ人手が足りないのか、その業界特有の構造的な課題にも触れていきます。

なぜ外勤事務が人手不足なのか?業界・構造的課題

外勤事務が人手不足となっている背景には、業界全体に共通する構造的な課題があります。外勤事務は、社内での事務作業に加え、取引先訪問や現場対応など幅広い業務が求められるため、負担が大きい職種です。

また、給与水準が他職種に比べて低いことや、長時間労働が続く企業もあり、若年層が応募を控える傾向があります。さらに、高齢化社会の進展により経験豊富な人材の退職が増加していることも、慢性的な人手不足の一因と考えられます。

これら複数の要因が重なり、外勤事務職の採用が難しくなっています。

求人票でよく見る仕事内容と待遇の傾向

外勤事務の求人票には、書類作成やデータ入力のほか、顧客対応や営業サポートなど多岐にわたる業務内容が記載されています。給与や待遇は地域や業界によって異なりますが、基本給が比較的控えめな傾向があります。近年は残業の有無や休日休暇の取りやすさを明記する求人も増えていますが、実際の労働環境と異なる場合もあるため、注意が必要です。待遇の良し悪しを見極める際は、仕事内容の具体性や福利厚生の充実度にも注目しましょう。

項目

内容例

主な仕事内容

書類作成、データ入力、顧客対応、営業サポート

勤務時間

9:00~18:00(残業の有無は企業による)

給与

月給18万~25万円程度が一般的

休日・休暇

土日祝休み、夏季・年末年始休暇が一般的

福利厚生

社会保険完備、交通費支給、研修制度あり

求人の見極め方とブラック回避のポイント

外勤事務の求人を選ぶ際は、業務内容だけでなく、労働条件や職場環境を慎重に確認することが重要です。

残業時間が過度に多い、休日が少ない、給与が著しく低い求人はブラック企業の可能性があります。口コミサイトや企業の評判を参考にしつつ、面接時には具体的な労働環境や働き方について質問しましょう。

また、求人票に曖昧な表現や過剰なアピールが見られる場合は注意が必要です。こうしたポイントを踏まえて選ぶことで、長く安心して働ける職場を見つけやすくなります。

求人見極めポイント

  • 残業時間の目安を求人票や面接で確認する
  • 休日や有給取得の状況を具体的に質問する
  • 口コミや評判サイトで職場の実態を調べる
  • 求人情報の具体性や信頼性をチェックする
  • 面接で職場の雰囲気や働き方を直接確認する

運輸・郵便業界における外勤事務の役割

ここでは、運輸・郵便業界における外勤事務の具体的な役割について解説します。事務職といっても現場を支える業務が多く、他業種とは異なる働き方や視点が求められるのが特徴です。

「運輸郵便事務」としての外勤職の特徴と業務内容

運輸・郵便業界における外勤事務は、デスクワークにとどまらず、現場対応を含む業務が多いことが特徴です。

具体的には、配達物の伝票確認、積荷内容のチェック、ドライバーとの業務連携など、物流オペレーション全体をサポートする役割を担います。郵便局や集配拠点では、集配ルートの調整や来客対応など、社外(現場・訪問先・外出業務先)とのやりとりが生じる業務もあります。

こうした業務では、時間管理やミス防止に対する意識が重視され、事務処理能力だけでなく臨機応変な対応力も必要とされます。外勤事務は「現場とデスクをつなぐ役割」として、業界の安定した運営を支える存在です。

運輸・郵便業界における外勤事務の主な業務

  • 配達物・伝票のチェック、仕分け作業のサポート
  • ドライバーとの連携・ルート調整
  • 荷物の受け渡しに関する現場対応
  • 利用者・取引先からの問い合わせ対応
  • 配送スケジュールや帳票類の管理

配達・集荷・調査・管理などの多様なポジション

運輸・郵便業界の外勤事務は、職種ごとに業務内容が明確に分かれているのが特徴です。配達サポートや集荷立ち会いのほか、誤配や遅配の原因調査、物流拠点での運行管理など、業務領域は多岐にわたります。

たとえば「調査担当」は荷物の行方を追跡し、トラブル時には顧客対応も求められます。「管理担当」では、運行スケジュールの調整や帳票作成など、全体最適を意識した業務が中心です。

業務の性質上、状況判断力やチーム内での報連相が重視され、定型業務だけでなく柔軟な対応も期待されます。

ポジション

主な業務内容

求められるスキル

配達補助

荷物の確認、ドライバー補助

体力、正確性

集荷対応

集荷先への立ち会い・受付処理

接客スキル、報連相

調査・追跡

誤配や遅延の原因調査、顧客対応

問題解決力、説明力

管理・運行

配送スケジュールの調整、書類作成

全体把握力、時間管理能力

他業種との比較で見える業界特有の仕事観

一般的な事務職がデスクワーク中心であるのに対し、運輸・郵便業界の外勤事務は「時間」「物流の動き」を意識した業務が多い点が特徴です。

たとえば、配達時間に合わせて伝票処理を行う必要があり、遅延や誤配が生じた場合には即座に対応が求められます。交通事情や荷物量の変動にも柔軟に対応しなければならず、臨機応変な判断力が必要です。

さらに、現場との往来や社外(現場・訪問先・外出業務先)との連絡が頻繁に発生するため、対人対応力も重視されます。こうした特性は、他業種の事務職とは異なる仕事観を形成しています。

他業種と比較した運輸・郵便業界の特徴

  • 荷物の「物理的な動き」への対応が必須
  • 配達時間・交通事情を考慮した業務スピードが求められる
  • クレームやトラブル発生時の現場対応力が必要
  • オフィス内だけでなく現場との往来が多い
  • 書類処理と現場実務のバランスを取る力が求められる

よくある質問と回答

よくある質問と回答

ここでは、外勤事務に関するよくある疑問について解説します。

未経験からの応募や営業職との違い、将来性、業界ごとの求人傾向まで、仕事選びの参考になるポイントをわかりやすく紹介します。

外勤事務は未経験でも応募できますか?

外勤事務は未経験からでも応募できる求人が一定存在します。特に事務スキルや業界経験を問わない企業も多く、基本的なPC操作やビジネスマナーがあれば採用の可能性もあります。

ただし、外出を伴う業務や現場対応などがあるため、柔軟な対応力やフットワークの軽さは重視されやすい傾向です。

研修制度が整っている企業では、入社後に必要な知識を学べるケースも多いため、未経験者歓迎と記載されている求人を中心に探すとよいでしょう。

外勤と営業の違いは何ですか?

外勤事務と営業職はどちらも社外(現場・訪問先・外出業務先)での業務を含みますが、役割や目的が異なります。

営業は契約獲得や売上拡大を目的とするのに対し、外勤事務はその営業活動を裏から支えるサポート役です。たとえば、資料や見積書の作成、納品やアポイントの立ち会いなどが外勤事務の範囲に含まれます。

また、数字に対するノルマやプレッシャーが営業ほど強くない点も違いの一つです。人と関わる仕事が好きでも、より安定した業務を希望する人にとって、外勤事務は選択肢の一つとなります。

外勤事務と営業の違い(比較表)

項目

外勤事務

営業職

主な目的

業務サポート、連携調整

契約獲得、売上目標の達成

ノルマ

基本なし

多くの企業で設定されている場合が多い

社外(現場・訪問先・外出業務)活動

納品・調整・連絡など支援業務

顧客提案・商談・クロージング

対人スキル

丁寧な対応・連携が重要

提案力・交渉力が重視される

内勤から外勤に転職するのは難しいですか?

内勤から外勤事務への転職は、それほど難しくありません。むしろ、事務スキルや社内業務の理解がある人材は、外勤事務としても即戦力として評価されやすいことがあります。

ただし、外勤では取引先とのやり取りや現場対応が発生するため、対人スキルやコミュニケーション力も重要になります。

転職の際には、自身の経験がどのように外勤業務に活かせるかを整理し、面接などでアピールすると良いでしょう。職種の壁を越えやすいポジションであるといえます。

内勤経験が活きるポイント

  • 書類作成やPC操作スキル
  • 社内調整力・ビジネスマナー
  • データ管理やスケジュール調整の経験
  • 報連相(報告・連絡・相談)の徹底
  • 顧客対応経験があるとさらに有利

外勤事務は将来性のある仕事ですか?

外勤事務は、将来的にも一定の需要が見込まれる職種です。特に物流、運輸、建設、不動産業界などでは、現場との連携を図る役割が必要とされるため、IT化が進んでも完全に自動化しづらい業務が残ります。

また、社外(現場・訪問先・外出業務先)対応を伴うため、臨機応変な判断や人との調整が求められる業務が多く、人材の質が重要視される傾向もあります。

ただし、キャリアアップにはスキルの幅を広げる意識も必要で、営業事務や総務職などへのステップアップも視野に入れるとよいでしょう。

外勤事務に将来性がある理由

  • 物流や建設などの現場と連携する需要が継続
  • 完全自動化が難しい「対人・現場調整」が中心
  • 離職後も事務スキルが他職種へ転用可能
  • 一定の業界で慢性的な人手不足が続いている

どの業界に外勤事務の求人が多いですか?

外勤事務の求人は、運輸・物流業界を中心に、建設業、不動産業、製造業など幅広い分野で見られます。特に、現場と本社をつなぐ役割が重要な業界では外勤事務のニーズが高い傾向にあります。

たとえば、建設現場の進捗確認や契約書の取り交わし、物流業での荷受け・配送管理の補助など、業界ごとの業務内容に応じた対応力が求められます。

求人の探し方としては、業界名+「外勤事務」で検索したり、ハローワークや求人媒体で条件を絞ると見つけやすくなります。

業界別 外勤事務の主な業務内容

業界

主な外勤業務例

運輸・物流

配送管理補助、ドライバーとの連携

建設

現場立会い、契約書管理、納品対応

不動産

物件案内サポート、現地立ち会い

製造業

工場との調整、納品管理、品質確認

医療・介護

施設との連絡、書類配布、訪問日程管理など

外勤事務の仕事内容は?

外勤事務の仕事内容は、一般的な事務作業に加えて、外出先での業務を含む点が特徴です。具体的には、資料や書類の作成、取引先への納品立ち会い、現場との連絡調整、顧客対応などが挙げられます。

社内にとどまらず、取引先や現場とのやり取りが発生するため、柔軟性と行動力が求められるポジションです。

また、営業職とは異なり、成績やノルマに追われることは少ないため、安定した環境で働きたい人にも向いています。職場によっては社用車を使う場合もあります。

事務の業務内容はどのようなものがありますか?

事務職の業務内容は、職種や業界によって異なりますが、一般的には以下のような作業が挙げられます。

<一般的な事務職の業務一覧>

  • 書類作成・ファイリング
  • データ入力・集計
  • 電話・メール対応
  • 顧客対応(来客応対)
  • 伝票処理・請求書発行
  • スケジュール管理・備品管理

外勤事務では、これらのうち「顧客対応」や「納品・回収業務」などが加わり、社外(現場・訪問先・外出業務先)対応が多くなるのが特徴です。

 

外勤事務従事者とは何ですか?

「外勤事務従事者」とは、主に社外(現場・訪問先・外出業務先)で業務を行う事務職のことを指します。たとえば、営業先に同行して書類のやり取りを行ったり、物流拠点で配送スケジュールの確認を行ったりするなど、現場との関わりが深い事務職です。

厚生労働省の「職業分類」では「外勤事務従事者」という区分はありますが、その具体的な業務範囲について、国が定めた統一の定義はありません。ですが、求人情報や業界実務の中では、社内だけでなく現場での業務を担う人材として区別されることがあります。

業種や職場によって具体的な業務内容は異なりますが、動きのある事務職といえます。

外勤事務従事者の具体例

  • 配達スケジュールの確認・変更対応
  • 取引先との書類受け渡し
  • 現場での業務フロー確認
  • 配送現場での補助作業
  • 営業活動の事務支援

 

内勤事務の仕事内容はどのようなものですか?

内勤事務は、社内でのデスクワークが中心の職種です。主な業務には、書類作成、データ入力、会計処理、スケジュール管理、備品管理などが含まれ、基本的に外部とのやりとりは少ないのが特徴です。

顧客対応も電話やメールで済むことが多く、対面での接客や外出は発生しにくい傾向があります。業務は比較的安定しており、集中力や正確性が求められる場面が多くなります。

外勤事務と比べて、行動よりも「整える・支える」役割が重視される仕事です。

内勤事務の代表的な業務

業務カテゴリ

内容例

書類管理

請求書、見積書、契約書の作成と整理

データ処理

顧客データ入力、表作成、売上管理

電話・メール対応

問い合わせ対応、取引先との連絡業務

会議・庶務

スケジュール調整、備品管理、会議準備

まとめ

外勤事務とは、一般的な事務業務に加え、社外(現場・訪問先・外出業務先)での業務を担当する職種です。書類の作成やデータ入力といった内勤業務に加え、取引先への書類の受け渡しや現場との連携、納品立ち会いなどを行います。

営業職とは異なり売上目標やノルマは課されにくく、業務のサポートや調整役としての役割が求められます。社外(現場・訪問先・外出業務先)対応が多いため、柔軟な対応力やビジネスマナー、基本的なPCスキルが必要です。

安定した働き方を希望する人にも向いています。

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

監修者

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

コラム一覧に戻る
ご質問等、お気軽にお問い合わせください! ご質問等、お気軽にお問い合わせください! 未経験事務に面談予約する 未経験エンジニアに面談予約する