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医療事務とは?仕事内容、給料、やりがい、大変な点などを徹底解説

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医療事務とは?仕事内容、給料、やりがい、大変な点などを徹底解説

はじめに

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で受付や会計、診療報酬請求などを行う専門職。患者対応や事務処理を担い、医療現場の円滑な運営に不可欠な存在です。仕事内容、給料、やりがい、大変な点など、徹底解説します!

医療事務とは

医療事務とは

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関において、受付や会計、診療報酬請求(レセプト)などを行う事務職のことを指します。医療保険制度や診療報酬請求に関する専門知識が必要であり、患者と医療従事者をつなぐ重要な役割を果たしています。

医療事務の仕事は、単なる事務作業にとどまらず、患者や医療スタッフとのコミュニケーションも大切にしている点が特徴です。

 

医療事務の業務内容

医療事務の業務内容は、医療機関の円滑な運営を支える多彩な分野に及びます。主な業務は大きく4つに分けられます。

医療事務の仕事は、単なる事務作業にとどまらず、患者や医療スタッフとのコミュニケーションも大切にしている点が特徴です。

 

大きな4つの業務

1.受付業務

  • 患者対応
    患者の来院受付、初診・再診の区別、診察券の発行、保険証の確認、問診票の配布と回収などを行います。
  • カルテ作成
    初診患者にはカルテを作成し、氏名・住所・保険証番号などの基本情報を入力します。
  • 予約・案内
    検査や診療の予約受付、順番の案内、診察室への誘導なども担当します。
  • 待合室管理
    待合室の患者の様子に気を配り、体調が悪そうな方や手助けが必要な方には声掛けやサポートを行います。

2.会計業務

  • 医療費計算
    診療内容と患者の保険情報に基づき、医療費を正確かつ迅速に計算します。
  • 会計処理
    患者負担分の徴収、領収書や明細書の発行、処方箋の手渡しなどを行います。
  • 保険証の返却
    診察終了後、保険証や診察券を患者に返却し、「お大事に」などの声掛けも大切な業務です。
  • クレジットカードや電子決済対応
    近年はキャッシュレス決済にも対応し、多様な支払い方法を案内します。

3.レセプト業務(診療報酬請求業務)

  • 診療報酬明細書(レセプト)作成
    診療内容や投薬、検査結果などをまとめ、保険者(健康保険組合や自治体など)に診療報酬を請求するための書類を作成します。
  • データ入力・チェック
    毎日の診療データを入力し、請求内容に誤りがないか厳密にチェックします。
  • 請求・提出
    月ごとにレセプトをまとめ、保険者へ提出します。請求ミスがあると支払いが遅れるため、正確性が求められます。
  • IT活用
    多くの医療機関で電子レセプト化が進み、パソコンや専用システムを活用した業務が主流です。

4.クラーク業務

  • 医師・看護師のサポート
    外来や病棟で、医師や看護師の指示に従い診療の準備やカルテ・検査データの準備を行います。
  • 電話対応
    患者や他医療機関からの問い合わせ、予約や検査の電話対応も重要な業務です。
  • 紹介状・文書作成
    他院への紹介状や診断書の作成、患者への説明なども担います。
  • 病室手配・連絡調整
    入院施設がある病院では、病室の手配や医療スタッフとの連絡調整も行います。

5.その他の業務

  • 院内清掃・備品管理
    受付や待合室の清掃、備品の補充なども医療事務の仕事に含まれる場合があります。
  • 情報共有・申し送り
    スタッフ間での患者情報や業務内容の引き継ぎ、申し送り事項の共有も大切です。

 

医療事務は医療機関の窓口として、患者に最初と最後に接する存在であり、事務作業だけでなく、コミュニケーションや気配り、正確な業務処理が求められる専門職です。

他職種との関わり

医療事務は、医療現場において多くの職種と連携しながら業務を進めています。

”関わりのある職種”という観点からも医療事務の業務内容を深堀します。

医師との連携

  • 診療サポート
    医師の診療がスムーズに進むよう、患者の予約管理やカルテの準備、診察室への案内を行います。
  • 診療情報の共有
    患者の診療情報や検査結果を医師に伝達し、必要な書類(診断書や紹介状など)の作成もサポートします。
  • 医師事務作業補助
    医師の事務的負担を軽減するため、診療録の記載や検査予約の代行、薬剤師や他職種との連絡調整も行います。

看護師・コメディカルスタッフとの連携

  • 診療補助・情報共有
    看護師や理学療法士、臨床検査技師などと連携し、患者の診療情報や検査日程、入院・退院の調整を行います。
  • 患者の状態確認
    受付や会計時に患者の体調変化を感じた場合、看護師に迅速に連絡し、緊急対応をサポートします。
  • カンファレンス参加
    必要に応じて、看護師や他職種とのカンファレンスに参加し、患者情報の共有や今後の対応を協議します。

薬剤師との連携

  • 処方箋のやり取り
    医師が発行した処方箋を薬剤師に渡し、調剤がスムーズに進むよう連携します。
  • 薬に関する情報交換
    薬剤師からの疑義照会(薬の内容や用法についての問い合わせ)に対応し、必要に応じて医師に確認を依頼します。
  • 服薬指導のサポート
    薬剤師による服薬指導の予約や、患者への案内も医療事務の役割です。

医療ソーシャルワーカー(MSW)との連携

  • 患者の生活支援
    医療事務は、医療ソーシャルワーカー(MSW)と連携し、患者の入院・退院に関する事務手続きや書類作成をサポートします。福祉サービスの利用調整や経済的サポートの相談対応はMSWの専門業務ですが、医療事務は窓口での初期対応や情報共有を行うことがあります。
  • 情報提供
    患者の生活状況や家族背景などの情報を共有し、必要な支援が受けられるよう橋渡しをします。

他医療機関・地域医療連携室との連携

  • 転院・紹介の調整
    患者が他医療機関へ転院する場合、診療情報や紹介状の準備、転院先との連絡調整を行います。
  • 地域医療連携室との協力
    地域医療連携室と連携し、患者の診療情報を地域の医療機関と共有し、切れ目のない医療を実現します。
  • 連携医療機関との情報交換
    検査や治療の依頼、結果の受け取りなど、他医療機関との情報交換も重要な業務です。

受付・会計スタッフとの連携

  • 業務分担と情報共有
    同じ医療事務スタッフ同士で受付・会計・予約管理等を分担し、患者情報や業務内容を共有します。
  • トラブル対応
    会計や保険証のトラブル発生時には、スタッフ同士で連携し、迅速かつ適切に対応します。

以上のように、医療事務はこれらの職種と密接に連携しながら、患者中心の医療を支えています。

 

医療事務の就職先は?

他職種との関わりで多くの職種が挙げられた通り、医療事務の職場は病院やクリニックだけではありません。

実際には、以下のようなさまざまな医療関連施設で活躍しています。

それぞれの施設ごとに特徴や業務内容が異なり、医療事務スタッフが担う役割も多岐にわたります。

主な職場の種類と特徴

病院(総合病院・地域医療支援病院・特定機能病院など)

  • 概要
    病院は「20床以上の入院施設を持つ医療機関」と定義され、患者数やスタッフ数が多く、設備も充実しています。
  • 特徴
    診療科ごとに医療事務が配属され、受付・会計・レセプト・クラーク業務などが細かく分業されていることが多いです。特定機能病院や地域医療支援病院では、高度な医療や地域医療連携も重要な役割です。
  • 業務内容
    外来や病棟での受付、会計、診療報酬請求、医師や看護師との連携、患者情報の管理など、多岐にわたります。

クリニック(診療所・医院)

  • 概要
    クリニックは「入院施設が19床以下またはなし」の小規模医療機関です。
  • 特徴
    スタッフ数が少なく、医療事務は受付・会計・レセプト・クラーク業務など幅広い業務を一人で担当することが多いです。地域密着型で、患者との距離が近いのが特徴です。
  • 業務内容
    患者対応、保険証確認、カルテ管理、診療予約、電話対応など、多様な業務をこなします。

保険薬局・調剤薬局

  • 概要
    医師が発行した処方箋をもとに薬を調剤し、患者に提供する施設です。
  • 特徴
    医療事務は受付・会計だけでなく、薬剤師のサポートや薬剤管理、処方箋の読み取りなども担当します。薬に関する専門知識も求められます。
  • 業務内容
    処方箋受付、会計、薬剤管理、患者への服薬指導サポートなど。

歯科医院

  • 概要
    歯科治療を中心とした医療機関です。
  • 特徴
    歯科に特化した受付・会計・診療補助業務を行います。歯科専門のレセプト請求や、患者の治療計画管理も重要な役割です。
  • 業務内容
    患者受付、保険証確認、診療予約、治療費の計算、歯科レセプト作成など。

健診センター・保健所

  • 概要
    健康診断や保健指導を行う施設です。
  • 特徴
    医療事務は受付・会計に加え、健診データの管理や結果通知、保健指導のサポートなども行います。
  • 業務内容
    健診受付、会計、データ入力、結果通知、保健指導補助など。

訪問看護ステーション

  • 概要
    在宅医療をサポートする施設です。
  • 特徴
    医療事務は訪問看護師との連絡調整、患者や家族との連絡、書類作成、保険請求などを行います。
  • 業務内容
    訪問スケジュール管理、患者情報管理、保険請求、連絡調整など。

その他の施設

  • ドラッグストア(調剤併設型)
    調剤薬局機能を持つドラッグストアでも、医療事務が活躍しています。
  • 医療情報管理会社・医療関連企業
    診療情報管理やデータ入力、医療機関向けの事務サポート業務を行う企業もあります。
  • 介護施設・福祉施設
    医療連携が必要な介護施設や福祉施設でも、医療事務の知識を活かして働くケースがあります。

 

まとめ〈医療事務の就職先は?〉

医療事務の職場は、病院やクリニックだけでなく、薬局・歯科医院・健診センター・訪問看護ステーション・ドラッグストアなど、多様な医療関連施設に広がっています。それぞれの施設で求められるスキルや業務内容は異なりますが、いずれも医療現場の円滑な運営を支える重要な役割を担っています。

 

 

医療事務の1日の流れ

医療事務の1日の流れ

医療事務の1日の流れは、勤務先の規模や診療科、地域によって多少異なりますが、代表して大きな病院とクリニックでの1例をご紹介します。以下は一般的な例です。実際の勤務時間は医療機関によって異なります。

 

大きな病院の場合

  • 7:30 出勤・準備
    病院の規模が大きい場合、患者数も多く、医療事務は早めに出勤します。制服に着替えた後、待合室や受付周りの清掃、前日に用意しておいた予約患者のカルテ確認、朝礼での連絡事項共有を行います1
  • 8:00 受付業務開始
    患者の来院受付を開始。月初めや初診の患者には保険証の確認、問診票の記入、カルテ作成などを行います。受付と会計業務は日によって担当が分かれることも多いです。
  • 11:00 午前診療の受付終了
    午前診療の受付が終了。会計担当の場合は、診察を終えた患者の会計や処方箋の説明、領収書発行などを行います。
  • 11:30 昼休み
    シフト制を導入している場合、早番の人はこのタイミングで休憩に入ります。
  • 12:30 午後の診療受付開始
    午後の診療受付を開始。午前診療ほど混雑しないことが多いですが、予約患者や検査予約の対応も行います。
  • 15:00 受付終了・片付け・準備
    受付業務が終了したら、受付周りの片付けや翌日の予約カルテ準備、待合室の清掃などを行います。月初めはこの後にレセプト業務を行う場合もあります。
  • 16:30 退勤
    通常業務が終了し、退勤。レセプト業務がある場合は時間が延びることもあります。

                   ※スケジュールはあくまでも一例です。

クリニックの場合

  • 8:30 出勤・清掃・準備
    診療開始前に出勤し、制服に着替えた後、玄関や待合室、診察室の清掃、会計レジのおつり準備などを行います。
  • 9:00 午前診療開始・受付業務
    患者の受付、保険証確認、問診票の記入、カルテ作成、診察室への案内、電話応対などを行います。医療事務スタッフが少ないため、受付・会計・診療補助・電話対応を同時にこなすことも多いです。
  • 12:00 午前診療受付終了
    午前診療の受付は終了しますが、診察中の患者や会計待ちの患者がいる場合は対応します。最後の患者が帰ったら待合室の片付けを行い、昼休みに入ります。
  • 13:00 昼休み
    1時間ほどの昼休みを取りますが、午前診療が長引く場合は短くなることもあります。
  • 14:00 午後診療開始
    午後診療の受付や会計、電話対応、診療補助などを行います。午前診療と同様の業務ですが、比較的落ち着いている場合が多いです。
  • 18:00 受付終了・片付け・準備
    最後の患者の会計が終わったら、会計確認や待合室・玄関・診察室の清掃、翌日の準備を行います。月初めはレセプト業務を行うことも。
  • 18:30 退勤
    通常業務が終了し、退勤します。

                   ※スケジュールはあくまでも一例です。

補足

  • 業務の多様性
    医療事務は受付や会計だけでなく、診療補助、電話対応、予約管理、カルテ管理、レセプト作成など、多岐にわたる業務をこなします。
  • シフト制・残業
    病院によっては早番・遅番・夜勤などシフト制を導入しており、残業や土日勤務がある場合もあります。
  • レセプト業務
    月初めや月の特定のタイミングでレセプト(診療報酬請求)業務が発生し、通常業務終了後に作業が加わります。

 

 

医療事務の給料

医療事務の給料は、勤務形態や勤務先規模によって大きく異なります。

医療事務の給料(月給・年収)について、最新の統計や求人情報をもとに詳しく解説します。

平均月給と年収

  • 全国平均年収
    • 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、「その他の一般事務従事者」として医療事務を含む常勤の平均年収は約481万円となっています。ただし、このデータは医療事務以外の事務職も含むため、医療事務の実態よりやや高めの数値です。

※平均年収は「きまって支給する現金給与額」の12カ月分と「年間賞与その他特別給与額」で算出しています。

医療事務に特化した求人サイトや統計では、平均年収は約341万円~378万円(東京都など都市部はやや高め)とする調査もあります。

  • 平均月給
    • 厚生労働省調査によると、常勤の平均月給は約32万円。ただし、実際には月給20~29万円台が多く、求人サイトでは17万円~20万円前半の求人が目立ちます。
    • 東京都の場合、平均月給は約31万円と全国平均よりやや高めです。

 

 

初任給・学歴別の傾向

  • 初任給
    • 経験年数0年、20~24歳の「その他の一般事務従事者」の月給は約19万8,100円、年収に換算すると約243万600円です。
    • 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、新規学卒者(医療事務を含む一般事務従事者)の学歴別平均月給は以下のとおりです。
    • 高校卒:19万7,500円
    • 専門学校卒:22万2,800円
    • 高専・短大卒:22万3,900円
    • 大学卒:24万8,300円
    • 大学院卒:28万7,400円

※ただし、実際の求人では、経験や地域、医療機関の規模によって初任給は異なります。

  • 学歴による違い
    • 大卒の方が初任給はやや高くなりますが、医療事務は学歴よりも経験や資格、スキルの方が重要視される傾向があります。

雇用形態・地域・勤務先規模による違い

  • 正社員・パート・派遣
    • 正社員の平均年収は、医療事務単体で見ると男性約366万円、女性約273万円とする調査もありますが、医療事務の多くは女性が占めるため、全体の平均年収はやや低めになる傾向です。
    • パートや派遣の場合、時給は平均1,428円
    • 都市部と地方の違い
  • 東京都の医療事務の平均年収は全国平均よりやや高めです。
  • 地方ではやや低くなる傾向がありますが、生活コストも低いためバランスが取れています。
  • 勤務先の規模
    • 勤務先の規模が大きくなるほど給与が高くなる傾向があります。
      • 10~99人規模:約26万400円
      • 100~999人規模:約28万5,600円
      • 1,000人以上規模:約33万800円(手当込み)
    • 年収も規模によって大きく異なり、100人未満で約368万8,000円、1,000人以上で約487万3,500円と差があります。

賞与・ボーナス

  • 賞与の平均
    • 厚生労働省調査によると、医療事務を含む「その他の一般事務従事者」の賞与は平均約84万円です。
    • 規模が大きいほど賞与も高くなり、1,000人以上規模では約96万円となっています。

まとめ〈医療事務の給料〉

医療事務の給料は、勤務先の規模や地域、雇用形態、経験年数によって大きく異なります。常勤の平均月給は20万円~30万円台が多く、年収は300万円~400万円台が一般的です。経験や資格、スキルアップによって給与アップも十分に期待できる職種です。また、パートや派遣など多様な働き方も可能です。

 

 

 

医療事務のやりがい

医療事務の仕事には、多くのやりがいがあります。主なやりがいとして、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 社会や地域に貢献している実感が得られる
    医療事務は、患者や家族のサポート、医師・看護師の業務を支えることで、間接的に地域医療や社会全体に貢献していることを実感できます。
  • 患者やスタッフから感謝される機会が多い
    受付や会計、案内などで患者から直接「ありがとう」と感謝されることが多く、医療チームの一員として医師や看護師からも感謝される場面があります。
  • 信頼関係を築ける
    長く勤務することで患者や家族との信頼関係を築き、安心して通院できる環境づくりに貢献できます。
  • スキルアップや成長を実感できる
    医療保険制度や診療報酬請求など専門知識の習得が必要で、日々の業務を通じて自分が成長していることを実感できます。
  • 多様な業務を担当できる

受付、会計、レセプト、クラーク業務など幅広い業務を担当し、縁の下の力持ちとして活躍できる充実感があります。

  • 自分が必要とされていると感じられる
    医療機関の円滑な運営に不可欠な存在として、自分の仕事がしっかりと評価される場面が多くあります。

 

医療事務に向いている人の特徴

医療事務に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • コミュニケーション能力が高い人
    患者や医療スタッフと円滑にやり取りし、信頼関係を築ける力が求められます。
  • 細やかな気配りができる人
    患者の体調や気持ちに配慮し、丁寧な対応ができる人が適しています。
  • 正確で几帳面な作業ができる人
    レセプト作成や会計など、ミスが許されない業務が多いため、正確さと几帳面さが重要です。
  • 責任感が強い人
    医療機関の運営に直結する業務を担うため、責任を持って仕事を進められる人が向いています。
  • 新しい知識やスキルを学ぶ意欲がある人
    医療保険制度や診療報酬請求のルールは複雑で、常に学び続ける姿勢が求められます。
  • ストレス耐性がある人
    体調の悪い患者や多忙な状況でも冷静に対応できる人が多いです。
  • 協調性があり、チームワークを大切にできる人
    医師や看護師、薬剤師など他職種と連携し、チーム医療を支える姿勢が大切です。

このように、医療事務は「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という思いや、コミュニケーション力・責任感・協調性を持ち合わせている人に特に向いている仕事です。

 

医療事務の大変なところ

医療事務の大変なところ

医療事務の仕事には、多くのやりがいがある一方で、さまざまな大変さも存在します。主なポイントを以下にまとめます。

  • 業務内容が幅広く、臨機応変な対応が求められる
    受付・会計・レセプト・クラーク業務など、多岐にわたる業務をこなす必要があります。特に小規模なクリニックでは、医療事務以外の雑務も任されることがあり、一つの業務に集中したい人には負担に感じる場合もあります。
  • 専門知識の習得とアップデートが必須
    医療保険制度や診療報酬請求のルールは複雑で、常に新しい知識を学び続ける必要があります。専門用語や医療の基礎知識も求められるため、未経験者や初心者にとってはハードルが高いこともあります。
  • 責任が重く、ミスが許されない
    患者情報や保険請求、予約手続きなど、小さなミスが大きな問題に発展する可能性があります。常に高い集中力と注意深さが求められ、プレッシャーを感じる場面も多いです。
  • クレーム対応や人間関係のストレス
    医療事務は病院やクリニックの顔として患者と接するため、クレーム対応を求められることがあります。理解しがたいクレームや、患者・同僚との人間関係に悩むことも少なくありません。
  • 休みが変則的で生活リズムが崩れやすい
    病院やクリニックは週末や祝日も診療していることが多く、シフト制や変則的な勤務体系となる場合があります。生活リズムが崩れやすく、プライベートとのバランスが取りづらいこともあります。
  • 人手不足や激務による負担
    多くの医療機関で人手不足が深刻化しており、一人当たりの業務量が多くなりがちです。残業が続くと、体力的にも精神的にも疲弊することがあります。
  • 給与が低めな傾向がある
    専門職であるにもかかわらず、他の職種と比べて平均収入が低い傾向があり、生活面や将来への不安を感じる人もいます。

 

医療事務になるには

医療事務になるための方法や必要な準備について、詳しく解説します。

  • 資格は必須ではないが、取得が有利
    医療事務になるために特別な資格は必須ではありませんが、「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験」などの資格を取得すると、就職や転職で有利になります。
  • 未経験・無資格でも就職可能
    多くの医療機関では未経験・無資格者も積極的に採用しており、就職後にOJTや研修でスキルを身につけることができます。
  • 専門学校や通信講座の活用
    医療事務の基礎を学ぶために、専門学校や通信講座を利用する方法もあります。実務に直結する知識や技術を効率よく習得できます。
  • 求人サイトやハローワークの活用
    医療事務の求人は求人サイトやハローワークでも多く掲載されています。条件や勤務地、給与などを比較しながら自分に合った職場を探せます。
  • アルバイトやパートから始めることも可能
    正社員だけでなく、アルバイトやパートから医療事務の仕事を始めることもできます。経験を積みながら、将来のキャリアアップを目指すことも可能です。
  • スキルアップやキャリアパスの意識
    経験や資格を積むことで、給与アップや責任あるポジションへの昇進も期待できます。レセプト業務や管理職への道も開かれています。

多くの医療機関では、資格や経験がなくても応募可能な求人があり、働きながらスキルアップできる環境が整っている場合があります。ただし、医療機関によって採用基準は異なるため、求人情報をよく確認しましょう。


 

よくある質問(FAQ)

よくある質問

Q1. 医療事務は未経験でもできますか?


A1. はい、未経験・無資格でも就職できます。多くの医療機関で研修制度があり、就職後にスキルを身につけながら働けます。ただし、基本的なパソコンスキルやコミュニケーション能力があると有利です。

 

Q2. 医療事務の仕事で必要な資格はありますか?


A2. 必須ではありませんが、「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験」などの資格があると就職や転職で有利になります。資格を取得することで専門性をアピールできます。

 

Q3. 医療事務の仕事はきついですか?


A3. 多忙な日や体調の悪い患者への対応など大変な面もありますが、やりがいも多く、コミュニケーション能力や気配りが求められる仕事です。専門知識や正確さも必要ですが、患者やスタッフから感謝される場面も多いです。

 

Q4. 医療事務の給料はどれくらいですか?


A4. 常勤の平均年収は約340万円~440万円(職種や調査により異なる)、月給は20万円~30万円台が一般的です。パートや派遣の場合、時給は1,000円~1,400円程度が相場です。

 

Q5. 医療事務はパートや派遣でも働けますか?


A5. はい、パートや派遣でも多くの求人があります。家庭やライフスタイルに合わせて柔軟に働けるのが特徴です。

 

Q6. 医療事務の面接でよく聞かれる質問は何ですか?


A6. 「自己紹介」「志望動機」「前職の退職理由」「レセプトに関する知識」「パソコンスキル」「残業対応」「感染症リスクへの理解」などがよく聞かれます。

 

Q7. 医療事務の仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?


A7. 患者から感謝された時や、医療チームの一員として貢献できていると実感した時、専門知識やスキルが身についた時などにやりがいを感じます。

 

Q8. 医療事務の仕事で大変なことは何ですか?


A8. 専門知識の習得やレセプト作成など正確さが求められる業務、クレーム対応、多忙な日々、感染症リスクなどが挙げられます。残業やシフト制の負担も大きい場合があります。

 

Q9. 医療事務に向いているのはどんな人ですか?


A9. コミュニケーション能力が高く、細やかな気配りや正確な作業ができる人、責任感や協調性のある人、新しい知識やスキルを学ぶ意欲がある人に向いています。

 

Q10. 医療事務のキャリアアップは可能ですか?


A10. 経験や資格を積むことで、レセプト専門職や管理職、医療事務の指導役などキャリアアップが可能です。給与アップや責任あるポジションへの昇進も期待できます。

 

まとめ

医療事務は、病院やクリニックをはじめ、薬局や健診センターなど多様な医療関連施設で活躍できる専門職です。受付や会計、レセプト作成など多岐にわたる業務を担い、患者や医療スタッフとのコミュニケーションも重要な役割を果たします。

未経験・無資格からでも始めやすく、働きながらスキルや知識を身につけられることが大きな魅力です。患者や医療スタッフから感謝される機会が多い仕事でもあります。資格や経験を積むことでキャリアアップも十分に可能です。

医療事務は、コミュニケーション能力や責任感、協調性を活かして医療現場を支えたい方にとって、非常に魅力的な職業です。

 

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

監修者

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

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