企業受付の仕事内容とは?業務内容や企業受付になる方法を解説!
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はじめに
「企業受付はどんな仕事をするの?」「会社の受付になるには何が必要?」「大手企業受付はきついと聞くけれど本当?」と気になっていませんか。企業受付は、来客対応にとどまらず、企業の第一印象を左右する役割を担う仕事です。一方で、受付事務との違いや必要なスキル、未経験から目指せるのかが分からず、不安を感じる方もいるでしょう。この記事では、企業受付の仕事内容や、仕事をするうえで大切なこと、大手企業受付になる方法まで解説します。自分に向いている仕事かを判断し、就職・転職を考える際の参考にしてください。
企業受付の仕事内容と役割

企業受付は、来客対応にとどまらず、企業の第一印象を左右する役割を担う仕事です。来訪者への案内や電話対応をはじめ、社内外をつなぐ窓口として、企業の信頼やブランドイメージを支えています。また、受付事務との違いや担当範囲を理解することで、実際の仕事内容や働き方をイメージしやすくなります。ここでは、企業受付の仕事内容や受付事務との違い、スタッフに求められる役割について解説します。
企業受付とは企業の「顔」となる仕事
企業受付は、来訪者が最初に接する存在であり、企業の「顔」として重要な役割を果たします。来訪者への丁寧なあいさつや案内、落ち着いた立ち居振る舞いは、会社全体の印象に影響します。そのため、来客を担当者へスムーズに取り次ぐことは、企業のブランドイメージや信頼性を高めることにもつながります。
企業受付に求められる基本的な対応
- 明るく丁寧なあいさつをする
- 来訪者の目的や氏名を正確に確認する
- 担当部署や応接室へスムーズに案内する
- 相手に合わせた言葉遣いや対応を心がける
- 清潔感のある身だしなみを整える
企業受付には、来訪者が安心して用件を伝えられる雰囲気づくりも求められます。コミュニケーション能力やホスピタリティを活かし、企業の円滑な運営を支える仕事といえます。
企業受付の主な業務内容
企業受付の主な業務は、来客対応、電話対応、担当者への取り次ぎ、応接室や会議室への案内などです。来訪者の氏名や訪問目的を確認し、担当部署へ連絡したうえで、適切な場所へ案内します。勤務先によっては、来客対応以外の業務を任されることもあります。
企業受付が担当する代表的な業務
|
業務 |
主な内容 |
|---|---|
|
来客対応 |
来訪者の氏名・会社名・訪問目的を確認する |
|
担当者への取り次ぎ |
社内の担当者へ来客を知らせる |
|
案内業務 |
応接室や会議室などへ来訪者を案内する |
|
電話対応 |
代表電話を受け、担当部署へつなぐ |
|
入館手続き |
入館証の発行や来訪記録の管理を行う |
|
会議室管理 |
会議室の予約確認や利用後の整理を行う |
|
その他の業務 |
郵便物の受け取りや備品管理などを行う |
外資系企業や大手企業では、英語での対応や複数名体制での受付業務が必要になる場合もあります。担当範囲は勤務先によって異なるため、求人に応募する際は担当する業務内容を確認することが大切です。
受付事務との違いや担当範囲
企業受付と受付事務は混同されやすい仕事ですが、中心となる業務や担当範囲に違いがあります。企業受付は、来客対応や案内などの接客業務を中心に、企業の窓口としての役割を担います。一方、受付事務は来客対応に加え、データ入力や書類作成、予約管理などの事務作業も担当します。
企業受付と受付事務の主な違い
|
比較項目 |
企業受付 |
受付事務 |
|---|---|---|
|
主な業務 |
来客対応・案内・取り次ぎ |
受付対応・一般事務 |
|
業務の中心 |
接客業務 |
接客業務と事務作業 |
|
主な作業場所 |
受付カウンターやエントランス |
受付カウンターや事務スペース |
|
求められる能力 |
接遇マナー・対応力・判断力 |
接遇マナー・事務処理能力・パソコンスキル |
|
事務作業の割合 |
比較的少ない |
比較的多い |
ただし、企業によっては企業受付がデータ入力や郵便物管理を兼任する場合もあります。職種名だけで業務内容を判断せず、求人票に記載された担当範囲を確認しましょう。
企業受付スタッフに求められる役割
企業受付スタッフには、来訪者へ安心感を与えながら、企業の信頼を支える対応が求められます。笑顔や丁寧な言葉遣い、身だしなみといった接遇マナーだけでなく、状況を素早く判断し、適切に案内する対応力も必要です。また、社内の担当者や警備担当者と連携し、来客対応を円滑に進める役割も果たします。
企業受付スタッフに求められる主な役割
- 来訪者に良い第一印象を与える
- 用件を正確に把握し、担当者へ取り次ぐ
- 待ち時間やトラブルに臨機応変に対応する
- 社内の担当部署や警備担当者と連携する
- 来訪者や社内情報を適切に管理する
- 企業の方針やブランドイメージに合った対応を行う
企業受付では、来訪者の氏名や訪問先などの情報を扱うため、守秘義務やセキュリティへの意識も欠かせません。企業の第一印象を左右する立場として、ホスピタリティと責任感を持って業務に取り組む姿勢が期待されます。
企業受付の1日の仕事の流れ
企業受付は、勤務時間中ずっと来客対応をしているわけではありません。出勤後の開館準備から来客・電話対応、会議室の管理、退勤前の締め作業まで、時間帯ごとにさまざまな業務を担当します。また、勤務先によって1日のスケジュールや担当する仕事も異なります。ここでは、企業受付の1日の仕事の流れや勤務先ごとの違いについて解説します。
出勤から開館準備までの業務
企業受付の1日は、来客を迎える前の準備から始まります。受付カウンターやエントランスを整え、来訪者を気持ちよく迎えられる環境を整備します。あわせて、当日の来客予定や会議室の予約状況を確認し、担当部署との情報共有も行います。朝の準備を丁寧に行うことで、その後の受付業務を円滑に進められます。
出勤後に行う主な業務
- 受付カウンターやエントランスの清掃・整理
- パソコンや電話などの機器の立ち上げ
- 来客予定やアポイント情報の確認
- 会議室の予約状況の確認
- 入館証や受付システムの準備
- 担当部署との情報共有
企業によっては朝礼やミーティングに参加し、その日の注意事項を確認してから受付業務を開始する場合もあります。
来客対応・電話対応・会議室管理の流れ
受付業務が始まると、来客対応や代表電話の取り次ぎが中心になります。来訪者の氏名や訪問先を確認し、担当者へ連絡したうえで会議室や応接室へ案内します。また、代表電話への対応や会議室の予約状況の確認・変更も並行して行うため、複数の業務を同時に進める場面も少なくありません。
日中の主な業務の流れ
|
時間帯 |
主な業務 |
|---|---|
|
午前 |
来客対応、電話対応、入館受付 |
|
昼前後 |
来客案内、会議室利用状況の確認 |
|
午後 |
来客対応、電話対応、予約変更への対応 |
|
随時 |
郵便物・宅配便の受け取り、担当部署との連携 |
来客が集中する時間帯は企業によって異なりますが、忙しい時間でも落ち着いて対応できる判断力やコミュニケーション能力が求められます。
退勤前の締め作業と引き継ぎ
業務終了前には、その日の受付業務を締めくくる作業を行います。来訪記録や入館証の返却状況を確認し、翌日の来客予定を把握したうえで必要事項を整理します。また、シフト制勤務の場合は、次の担当者へ来客予定や注意事項を引き継ぐことも重要な仕事です。
退勤前に行う主な業務
- 来訪記録や受付データの確認
- 入館証の返却状況の確認
- 会議室や受付周辺の整理整頓
- 翌日の来客予定の確認
- 引き継ぎ事項の共有
- パソコンや受付システムの終了処理
正確な引き継ぎを行うことで、翌日の受付業務を円滑にスタートできます。
勤務先によって異なる業務内容
企業受付の仕事内容は、勤務先によって異なります。一般企業では来客対応や電話対応が中心ですが、大手企業や外資系企業では英語対応やVIP対応を任される場合もあります。また、病院やショールーム、商業施設などでは、それぞれの業界に合わせた受付業務が求められます。
勤務先ごとの業務内容の違い
|
勤務先 |
主な業務内容 |
|---|---|
|
一般企業 |
来客対応、電話対応、会議室案内 |
|
大手企業 |
複数受付、VIP対応、受付システム管理 |
|
外資系企業 |
英語対応、海外からの来客対応 |
|
ショールーム |
商品案内、受付、予約管理 |
|
病院・クリニック |
患者受付、受付事務、案内業務 |
同じ企業受付でも勤務先によって求められるスキルや担当業務は異なるため、求人情報を確認する際は仕事内容を細かくチェックすることが大切です。
企業受付に必要なスキルと適性
企業受付は、企業の第一印象を左右する仕事であるため、接客スキルだけでなく幅広い能力が求められます。来訪者への丁寧な対応やビジネスマナーはもちろん、状況に応じて柔軟に対応できる判断力も必要です。また、人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力も重視されます。ここでは、企業受付に必要なスキルや適性、仕事で大切なことについて解説します。
コミュニケーション能力が重要な理由
企業受付では、毎日さまざまな立場の人と接するため、コミュニケーション能力が求められます。来訪者の用件を正確に聞き取り、担当者へ適切に伝えることはもちろん、相手が安心して話せる雰囲気づくりも重要です。社内の各部署と連携しながら業務を進めるため、円滑な情報共有も欠かせません。
企業受付で求められるコミュニケーション能力
- 相手の話を正確に聞き取る傾聴力
- 分かりやすく伝える説明力
- 相手に安心感を与える対応力
- 社内外との調整力
- 笑顔や表情を含めた接客力
コミュニケーション能力は、来訪者の満足度だけでなく、企業全体の印象にも影響します。企業受付では、来訪者と社内をつなぐコミュニケーション能力が基礎となるスキルです。
ビジネスマナーや言葉遣いが求められる理由
企業受付は企業を代表して来訪者を迎える立場であるため、正しいビジネスマナーや敬語を身につけておくことが大切です。受付スタッフの対応によって企業の印象が決まる場面もあるため、丁寧な言葉遣いや礼儀正しい振る舞いが求められます。身だしなみや立ち居振る舞いに気を配ることも必要です。
企業受付で特に重要なビジネスマナー
|
項目 |
内容 |
|---|---|
|
あいさつ |
明るく笑顔で来訪者を迎える |
|
敬語 |
正しい敬語で丁寧に対応する |
|
身だしなみ |
清潔感のある服装や髪型を心がける |
|
電話対応 |
聞き取りやすい話し方で対応する |
|
お辞儀・立ち居振る舞い |
相手に好印象を与える動作を意識する |
基本的なマナーを身につけることは、企業への信頼向上にもつながります。
臨機応変な対応力が必要な場面
企業受付の仕事は、毎日同じ業務の繰り返しではありません。急な来客や予定変更、担当者の不在、会議室の変更など、予想外の出来事が発生することもあります。そのような状況でも落ち着いて判断し、適切に対応できる臨機応変な対応力が求められます。
臨機応変な対応が必要になる場面
- 予約のない来訪者が訪れた場合
- 担当者が席を外している場合
- 会議室が急に変更になった場合
- 電話と来客が重なった場合
- システムトラブルや設備トラブルが発生した場合
落ち着いて優先順位を判断し、周囲と連携しながら対応する姿勢が、信頼される受付スタッフにつながります。
受付の仕事で大切なこと
企業受付では、特別な資格よりも日々の丁寧な対応や責任感が大切です。来訪者一人ひとりに誠実に対応する姿勢は、企業全体の印象を左右します。また、受付では個人情報や企業情報を扱うため、守秘義務や情報管理への意識も欠かせません。
受付の仕事で特に大切なポイント
- 常に笑顔で丁寧に対応する
- 相手の立場に立って行動する
- 正確かつ迅速に取り次ぐ
- 清潔感のある身だしなみを保つ
- 守秘義務を徹底する
- 社内外との信頼関係を築く
- 常に落ち着いた対応を心がける
これらを意識して働くことで、企業や来訪者から信頼される企業受付スタッフを目指せます。
企業受付に向いている人・向いていない人

企業受付は、人と接する機会が多く、企業の第一印象を左右する仕事です。そのため、向いている人には共通する特徴があり、一方で仕事内容との相性によっては負担を感じやすい人もいます。ただし、未経験であっても必要なスキルや姿勢を身につけることで活躍できる場合もあります。ここでは、企業受付に向いている人・向いていない人の特徴や、接客経験が活かせる理由について解説します。
企業受付に向いている人の特徴
企業受付に向いているのは、人と接することが好きで、相手の立場に立って行動できる人です。来訪者を気持ちよく迎えるためには、笑顔や丁寧な言葉遣いだけでなく、細かな気配りも欠かせません。また、社内のさまざまな部署と連携するため、協調性や責任感も求められます。
企業受付に向いている人の特徴
- 人と接することが好き
- 笑顔で明るく対応できる
- 丁寧な言葉遣いやマナーを身につけている
- 気配りや心配りができる
- 責任感がある
- 臨機応変に対応できる
- チームワークを大切にできる
これらの特徴を持つ人は、来訪者や社内の担当者から信頼を得やすく、企業受付として力を発揮しやすいでしょう。
企業受付に向いていない人の特徴
企業受付は接客を中心とした仕事であるため、人と接することが苦手な人や、状況に応じた対応が難しい人は負担を感じることがあります。また、企業の代表として見られる立場であるため、身だしなみやマナーに関心が向かない場合は、業務に支障が出ることもあります。
企業受付に向いていない人の特徴
- 人と話すことが極端に苦手
- 笑顔やあいさつが少ない
- 敬語やビジネスマナーに抵抗がある
- 臨機応変な対応が苦手
- 人前に立つことを負担に感じる
- 時間管理や報告・連絡・相談が苦手
ただし、これらに当てはまる場合でも、経験を積みながら改善できる部分は多いため、必ずしも企業受付に向いていないとは限りません。
接客経験が活かせる理由
接客業で培った経験は、企業受付でも活かせます。飲食店やホテル、販売職、サービス業などで身につけた接客マナーやコミュニケーション能力は、来客対応に直結します。さらに、相手の要望をくみ取り、適切に対応する力も企業受付で役立つスキルです。
接客経験で活かせる主なスキル
|
接客経験で身につくスキル |
企業受付で活かせる場面 |
|---|---|
|
接客マナー |
来客対応・案内 |
|
敬語・言葉遣い |
電話対応・受付対応 |
|
気配り |
来訪者への案内や待機中の対応 |
|
クレーム対応 |
トラブル発生時の冷静な対応 |
|
コミュニケーション能力 |
担当者との連携や情報共有 |
接客経験がある人は、企業受付に必要な基本スキルをすでに身につけている場合が多く、未経験からでも仕事に慣れやすい傾向があります。
未経験でも活躍できる人の共通点
企業受付では、未経験者を対象とした求人も見られ、必要な知識やマナーを入社後の研修で学べるケースもあります。そのため、経験よりも仕事への姿勢や人柄が重視される場合も少なくありません。学ぶ意欲があり、相手を思いやる気持ちを持っている人は、未経験からでも活躍の機会を得やすいでしょう。
未経験でも活躍しやすい人の共通点
- 人と接することに前向きである
- 学ぶ意欲が高い
- 素直にアドバイスを受け入れられる
- 丁寧な対応を心がけられる
- 基本的なパソコン操作ができる
- 責任感を持って仕事に取り組める
- 周囲と協力しながら働ける
企業受付では、経験以上に「相手を思いやる姿勢」が重視される場面があります。基本的なマナーや業務知識を身につけながら経験を積むことで、未経験からでも信頼される企業受付を目指せます。
企業受付になる方法と転職のポイント
企業受付は、特別な国家資格がなくても目指せる仕事です。ただし、企業の第一印象を左右する役割を担うため、ビジネスマナーやコミュニケーション能力などが重視されます。また、雇用形態によって働き方やキャリアパスにも違いがあります。ここでは、企業受付になる方法や未経験から目指すポイント、有利になる資格・経験、雇用形態ごとの違い、公的統計から見た賃金水準と求人動向について解説します。
会社の受付になるには何が必要か
会社の受付になるために必須の資格はなく、正社員や契約社員の求人に応募し、書類選考や面接を通過すれば働き始められます。派遣社員の場合は、派遣会社での登録等や面談を経て就業先が決定します。ただし、受付は企業の代表として来訪者を迎える仕事であるため、ビジネスマナーや敬語、清潔感のある身だしなみ、基本的なパソコン操作などが求められます。
企業受付を目指す際に求められる主な条件
- ビジネスマナーや敬語を身につけている
- 基本的なパソコン操作ができる
- コミュニケーション能力がある
- 明るく丁寧な接客ができる
- 清潔感のある身だしなみを心がけられる
- 協調性や責任感がある
企業によって応募条件は異なるため、求人票で必要なスキルや経験を確認することが大切です。
未経験から企業受付を目指す方法
企業受付では未経験者を対象とした求人も見られ、接客経験や社会人経験があると評価されやすい傾向があります。特に、販売職や飲食業、ホテルなどでの接客経験は、受付業務との共通点が多く評価されやすい要素です。また、派遣会社を通じて企業受付として経験を積み、その後に正社員を目指すケースもあります。
未経験から企業受付を目指す方法
- 未経験歓迎の求人へ応募する
- 派遣会社を利用して受付経験を積む
- 接客・販売経験をアピールする
- ビジネスマナー研修を受講する
- パソコンスキルを身につける
- 派遣会社での登録面談や、正社員求人の面接において笑顔やコミュニケーション能力をアピールする
派遣会社での登録面談や直接雇用の採用選考では、人柄や対応力が評価されやすいため、意欲や適性を伝えることが重要です。
有利になりやすい資格や経験
企業受付に必須の資格はありませんが、ビジネスマナーや語学力、パソコンスキルを証明できる資格があると、派遣会社でのスキル確認や正社員の転職活動で評価につながる場合があります。また、接客業や一般事務の経験は受付業務との共通点が多く、実務に活かされやすい要素として評価されます。
企業受付で評価されやすい資格や経験
|
資格・経験 |
活かせる内容 |
|---|---|
|
秘書検定 |
ビジネスマナーや敬語の知識 |
|
サービス接遇検定 |
接客スキルや接遇マナー |
|
MOS(Microsoft Office Specialist)® |
パソコン操作や事務処理能力 |
|
TOEIC®・英語資格 |
外資系企業や海外来客への対応 |
|
接客・販売経験 |
来客対応やコミュニケーション能力 |
|
一般事務経験 |
パソコン業務や事務処理能力 |
雇用形態を問わず、接客経験や対応力が就業の適性として高く評価される傾向にあるため、採用面接や派遣の登録面談の場において自身の経験を具体的に伝えることが大切です。
派遣・契約社員・正社員それぞれの違い
企業受付は、派遣社員として働くケースが多い職種ですが、契約社員や正社員として採用される求人もあります。雇用形態によって給与や福利厚生、キャリアアップのしやすさが異なるため、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。
雇用形態ごとの主な違い
|
雇用形態 |
特徴 |
|---|---|
|
派遣社員 |
未経験から始めやすく、求人が比較的多い |
|
契約社員 |
契約期間があるが、企業に直接雇用される |
|
正社員 |
雇用が安定しやすく、昇給やキャリアアップを目指しやすい |
未経験から企業受付を目指す場合は、派遣社員として経験を積み、その後に契約社員や正社員へステップアップする方法も選択肢です。自分のキャリアプランや希望する働き方に合わせて、雇用形態を選びましょう。
公的統計から見た賃金水準と求人動向
企業受付の賃金水準は、勤務先や地域、雇用形態によって異なりますが、公的な資料から目安を確認できます。派遣社員として働く場合、派遣元が労使協定方式を用いるときは、同種の業務に従事する一般労働者の賃金水準と同等以上の賃金を支払う必要があります。厚生労働省が2026年(令和8年)度適用として示した職種別平均賃金(時給換算)では、「受付・案内事務員」の基準値は1,075円、勤続3年相当で1,342円、勤続10年相当で1,534円です。実際の水準は、勤務地に応じた地域指数によって調整されます。
求人動向については、労働市場全体の指標が参考になります。同省の「一般職業紹介状況」によると、2026年(令和8年)5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.17倍で、前月と比べて0.01ポイント低下しました。求人数が求職者数を上回る状況は続いていますが、職種や地域によって状況は異なるため、応募先の求人内容や労働条件を個別に確認することが大切です。
出典:賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)|厚生労働省
出典:一般職業紹介状況(2026年(令和8年)5月)について|厚生労働省
大手企業受付の仕事内容と働き方
大手企業の受付は、企業の第一印象を左右するポジションです。一般企業の受付業務だけでなく、高い接遇スキルが求められるケースもあります。一方で、働きやすさや福利厚生の面から関心を集めやすい職種でもあります。ここでは、大手企業受付ならではの仕事内容や働き方、メリット・注意点について解説します。
大手企業受付ならではの特徴
大手企業受付では、来客数が多く、複数名体制で受付業務を担当することが一般的です。企業によっては受付システムを活用した入館管理や、役員・VIPへの対応、外国人来訪者への英語対応などを行う場合もあります。また、企業イメージを重視するため、接遇マナーや身だしなみに独自の基準が設けられていることもあります。
大手企業受付の主な特徴
- 複数名体制で受付業務を担当する
- 来客数が多く対応件数も多い
- 入館管理システムを利用する企業が多い
- VIPや役員対応を担当する場合がある
- 外資系では英語対応を求められることがある
- 接遇マナーや身だしなみの基準が高い
受付業務を分担しながら進めるため、チームワークや周囲との連携も重要になります。
企業受付で身につくスキルとキャリアパス

企業受付は、来客対応だけでなく、さまざまなビジネススキルを身につけられる仕事です。接遇マナーやコミュニケーション能力に加え、社内外との調整力や臨機応変な対応力も養われます。経験を積むことで、秘書や総務、事務職などへのキャリアアップも視野に入ります。ここでは、企業受付で身につくスキルやキャリアパス、長く働くためのポイントについて解説します。
ビジネスマナーと接遇スキル
企業受付では、来訪者を気持ちよく迎えるためのビジネスマナーや接遇スキルが身につきます。正しい敬語や電話対応、お辞儀の仕方などを日常業務の中で実践できるため、社会人としての基礎力も養われます。これらのスキルは、受付以外の職種へ転職する際にも役立ちます。
企業受付で身につく主なビジネスマナー・接遇スキル
|
身につくスキル |
活かせる場面 |
|---|---|
|
敬語・言葉遣い |
来客対応・電話対応 |
|
接遇マナー |
接客業や秘書業務 |
|
身だしなみ |
あらゆるビジネスシーン |
|
電話対応 |
一般事務・営業事務 |
|
来客対応 |
総務・受付・秘書 |
これらのスキルは業界を問わず評価されやすく、将来のキャリア形成にも役立ちます。
コミュニケーション能力や調整力
企業受付では、来訪者だけでなく社内のさまざまな部署と連携しながら業務を進めます。そのため、相手の要望を正確に把握し、適切に伝えるコミュニケーション能力や調整力が身につきます。また、複数の来客や急な予定変更に臨機応変に対処することで、判断力や対応力も磨かれます。
企業受付で身につくコミュニケーション関連のスキル
- 相手の話を正確に聞く傾聴力
- 分かりやすく伝える説明力
- 社内外との調整力
- 臨機応変な対応力
- チームワークを意識した行動力
- 優先順位を判断する力
これらのスキルは、受付業務だけでなく、営業職や事務職など幅広い仕事でも活かせます。
企業受付から目指せるキャリア
企業受付で培った接遇力やビジネスマナーは、秘書や総務、営業事務など幅広い職種で活かせます。語学力を身につければ、外資系企業の受付や秘書を目指すなど、選択肢も広がるでしょう。また、受付リーダーや教育担当としてキャリアアップするケースもあります。
企業受付から目指せる主なキャリア
|
キャリア |
活かせる経験 |
|---|---|
|
秘書 |
接遇・スケジュール管理・来客対応 |
|
総務 |
社内調整・受付運営 |
|
営業事務 |
電話対応・事務処理・顧客対応 |
|
受付リーダー |
スタッフ教育・業務管理 |
|
外資系企業受付 |
英語対応・VIP対応 |
自分の得意分野や希望に合わせてキャリアの幅を広げられる点も、企業受付の特徴です。
まとめ
企業受付は、来客対応や電話対応、案内業務を通じて企業の窓口を担う仕事です。必須の資格はなく、ビジネスマナーやコミュニケーション能力を軸に未経験からも目指せる職種です。派遣・契約社員・正社員と働き方の選択肢があり、賃金水準は勤務先や地域、雇用形態によって異なります。厚生労働省が示す職種別平均賃金(時給換算)では、受付・案内事務員の基準値は1,075円で、勤続年数に応じて水準が上がる構造です。求人票で仕事内容や勤務条件を確認し、自分の希望に合う職場を選びましょう。
企業受付の仕事内容に関するよくある質問

Q1.会社の受付になるには資格が必要?
A1.会社の受付になるために必須となる資格はありません。雇用形態を問わず、コミュニケーション能力やビジネスマナー、接遇スキルなどが就業の適性として高く評価される傾向にあります。そのため、未経験から受付職へ転職する人もいます。
一方で、以下のような資格を取得していると、知識やスキルをアピールしやすくなります。
- 秘書検定
- サービス接遇検定
- MOS(Microsoft Office Specialist)®
- TOEIC®などの英語資格
資格は必須ではありませんが、転職活動やスキルアップのために取得を検討する価値はあります。
Q2.企業受付と受付事務は何が違う?
A2.企業受付は、来客対応や電話対応などの受付業務が中心です。一方、受付事務は受付業務に加え、事務作業も担当することが多い点が特徴です。勤務先によって担当業務は異なるものの、一般的には受付事務の方がデータ入力や書類作成などの割合が多い傾向があります。
両者の違いをまとめると、以下のとおりです。
|
項目 |
企業受付 |
受付事務 |
|---|---|---|
|
主な業務 |
来客対応・案内・電話対応 |
受付業務+事務作業 |
|
パソコン作業 |
比較的少なめ |
比較的多め |
|
接客の割合 |
高い |
やや高い |
|
事務処理 |
補助的な場合が多い |
メイン業務になることもある |
求人によって担当業務は異なるため、応募前に仕事内容を確認することが大切です。
Q3.企業受付は未経験でも働ける?
A3.未経験者を対象とした求人は複数あります。特に派遣会社を通じた企業受付の求人では、研修制度が用意されているケースもあり、ビジネスマナーや受付業務を基礎から学べます。
また、以下のような経験がある人は、未経験でも評価されやすい傾向があります。
- 販売職や接客業の経験
- ホテル・ブライダル業界での経験
- コールセンターでの勤務経験
- 一般事務や営業事務の経験
経験だけでなく、人柄や接客への意欲も適性として評価されやすいため、未経験からでも挑戦しやすい職種といえます。ただし、応募条件は求人ごとに異なるため、事前の確認が必要です。
Q4.大手企業受付の仕事内容は一般企業と違う?
A4.基本的な仕事内容は一般企業と大きく変わりませんが、大手企業では来客数が多く、複数名体制で受付業務を担当することが一般的です。また、役員やVIPへの対応、外国人来訪者への対応など、より高い接遇スキルが求められる場合もあります。
さらに、大手企業では以下のような特徴が見られます。
- 入館管理システムを利用することが多い
- マニュアルや研修制度が整っている
- 福利厚生や勤務環境が整っている
- 英語力が求められる求人もある
そのため、接遇スキルを磨きたい人や、安定した環境で働きたい人から関心を集めています。
監修者
横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。
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