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受付事務のすべてがわかる!業務内容・1日の流れ・やりがい・年収まで徹底解説

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受付事務のすべてがわかる!業務内容・1日の流れ・やりがい・年収まで徹底解説

はじめに

企業や施設の「顔」として、多くの人と接する受付事務。
「どんな仕事をしているの?」「1日の流れは?」「やりがいや大変なことは?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
受付事務は、来訪者対応だけでなく、電話応対や事務作業、時には会社全体をサポートする役割も担う、やりがいのある仕事です。しかし、実際の業務内容や求められるスキル、年収、向いている人の特徴など、詳しく知る機会は意外と少ないもの。
この記事では、受付事務の基本から1日の流れ、給料事情、やりがい、向き・不向き、よくある質問まで、受付事務のリアルを徹底解説します。未経験からチャレンジしたい方や、転職を考えている方も、ぜひ参考にしてください。

受付事務とは

受付事務とは

受付事務とは、企業や施設のエントランスやフロントに常駐し、来訪者を出迎えて案内や対応を行う仕事です。単に来客を迎えるだけでなく、訪問者の名前や企業名、用件を確認し、適切な部署や担当者への連絡、会議室や応接室への案内など、スムーズな社内連携を支える役割も担っています。

また、受付事務は「企業の顔」として第一印象を左右する重要なポジションであり、身だしなみや言葉遣い、マナーなど高い接遇スキルが求められます。来訪者の中には、アポイントの有無や時間を間違えて来る方、急いでいる方などさまざまなケースがあり、臨機応変かつ丁寧な対応が必要です。企業だけでなく、ホテルや商業施設、空港、医療機関、法律事務所など、幅広い業界で受付事務のポジションが存在します。

業務内容は来客対応にとどまらず、電話やメールでの問い合わせ対応、会議室や応接室の予約・管理、来訪者や顧客データの登録・管理、郵便物や宅配便の受け取り・仕分け、備品管理など多岐にわたります。パソコンを使ったデータ入力や資料作成、会議室予約システムの操作など、事務作業も日常的に発生します。

さらに、商業施設やホテルなどでは、施設や周辺地域の情報提供を求められることも多く、勤務先の特徴や土地勘を身につけておくことがより良いサービスにつながります。来訪者からの「ありがとう」の言葉や、企業の印象を良くする役割を果たせる点にやりがいを感じる人も多い仕事です。

このように受付事務は、単なる「受付」ではなく、社内外の多くの人と関わりながら、企業や施設全体の円滑な運営を支える重要な存在です。
 

受付事務の業務内容

受付事務の仕事は多岐にわたります。ここでは、主な業務内容について詳しく解説します。

来客対応

受付事務の中心となる業務は、来訪者や顧客の案内・対応です。
来訪者の名前や企業名、用件、アポイントの有無を確認し、担当部署や担当者に速やかに連絡します。アポイントがない場合や、時間を間違えて来社された方への臨機応変な案内も求められます。
会議室や応接室への案内、必要に応じてお茶出しや手土産の受け渡しなど、細やかな気配りも重要です。商業施設やホテルの場合は、館内や周辺情報の案内、施設利用のサポートなども含まれます。

電話・メール対応

代表電話や各部署への取次ぎ、社内外からの問い合わせメールの対応も受付事務の大切な仕事です。
電話は外部からだけでなく、社内の部署間からもかかってくるため、迅速で正確な取次ぎが求められます。声のトーンや言葉遣いに注意し、企業の印象を損なわないよう丁寧に応対します。メール対応では、来訪予約や問い合わせ内容を正確に把握し、必要な部署へ連携します。文章によるコミュニケーション能力も必要です。

データ・資料管理

来訪者や顧客のデータ登録・管理、会議室予約システムの操作、来客記録の入力など、パソコンを使った事務作業も多く発生します。
来訪者のデータは営業部門が新規顧客開拓に活用することもあるため、正確な入力・管理が求められます。また、会議室や応接室の予約・スケジュール管理、必要に応じて資料の作成や準備も行います。

郵便物・宅配便の受け取り・備品管理

郵便物や宅配便の受け取り、仕分け、各部署への配達連絡なども受付事務の仕事です。
重要書類や機密文書の取り扱いには十分な注意が必要です。また、備品の在庫確認や発注、消耗品の補充など、庶務的な役割も担います。

その他の業務

  • エントランスや受付エリアの簡単な清掃や整理整頓
  • 施設や周辺地域の案内、地域イベントや交通情報の提供
  • 来訪者の困りごとやトラブル対応(例:落とし物、道案内など)
  • セキュリティ管理(入館証の発行・回収、入退館記録の管理)

このように受付事務は、来客応対や電話取次ぎだけでなく、多岐にわたる事務作業や庶務、施設案内、セキュリティ管理まで幅広い業務を担っています。
企業や施設の第一印象を左右する重要なポジションであり、正確性や丁寧さ、臨機応変な対応力が求められる仕事です。

求められるスキル・人物像

求められるスキル・人物像

受付事務には、単なる接客だけでなく、さまざまなスキルや資質が求められます。どのような人が受付事務に向いているのか、必要な能力とともにご紹介します。

必要なスキル

  • ビジネスマナー・接遇力
    受付事務は企業や施設の“顔”として、来訪者に第一印象を与える重要な役割を担います。そのため、丁寧な言葉遣いや正しい敬語、適切な身だしなみなど、社会人としての基本的なビジネスマナーが必須です。名刺交換やお辞儀、来訪者への案内など、細やかな所作も求められます。加えて、相手の立場に立った「おもてなしの心」を持ち、一歩踏み込んだ気配りや思いやりを表現できる接遇応対力も重要です。
  • コミュニケーション能力
    受付事務は、1日に何十人、何百人もの来訪者や社内外の関係者と接します。対面だけでなく、電話やメールでのやり取りも多いため、状況に応じた適切な伝え方や聞き取り力が不可欠です。相手の要望を正確に把握し、迅速かつ丁寧に対応することで、信頼される受付スタッフとなれます。
  • PCスキル・情報処理能力
    来訪者データの入力や会議室予約、資料作成など、日常的にパソコンを使う業務が多く発生します。WordやExcelなど基本的なソフトウェアの操作はもちろん、複数の情報を整理・管理する力も必要です。効率よく正確に事務作業を進めるための情報処理能力も重視されます。
  • 臨機応変な対応力・柔軟性
    受付事務では、突然の来客やスケジュール変更、アポイントのない訪問など、イレギュラーな事態が日常的に発生します。そんな時でも焦らず、状況に応じて冷静かつ柔軟に対応できる力が求められます。相手やシーンに合わせた臨機応変な判断力が、受付の現場では非常に重要です。
  • 語学力(歓迎)
    グローバル企業や外国人来訪者が多い職場では、英語や中国語などの語学スキルも歓迎されます。外国語でのコミュニケーションができると、より幅広い対応が可能となり、評価されやすいポイントです。

向いている人物像

  • 礼儀正しく清潔感がある人
    受付は企業の第一印象を決めるポジションです。誰に対しても礼儀正しく、清潔感のある身だしなみや立ち居振る舞いができる人が向いています。
  • 人と接するのが好きな人
    多くの人と関わる仕事なので、コミュニケーションが好きで、相手の立場に立って考えられる人にぴったりです。来訪者や社内スタッフとのやり取りを楽しめる人は、受付事務で活躍しやすいでしょう。
  • 気配りや思いやりがある人
    小さな変化や困りごとにも気づき、相手を思いやる行動ができる人は、受付事務で特に重宝されます。お客様が快適に過ごせるように、細やかな気配りができることが大切です。
  • 向上心がある人
    受付事務は、ビジネスマナーや接遇スキル、コミュニケーション能力などをさらに磨きたい、成長意欲の高い人にも向いています。資格取得やスキルアップに積極的な人は、リーダーやマネージャーなどへのキャリアアップも目指せます。

このように、受付事務には幅広いスキルと高いホスピタリティが求められます。人と接することが好きで、丁寧な対応や成長意欲を持つ方にとって、やりがいのある仕事です。

受付事務の1日の流れ

受付事務の1日は、来訪者対応を中心に、電話応対や事務作業、庶務など多岐にわたる業務をバランスよくこなしていく流れが特徴です。ここでは、企業の受付事務を例に、より具体的かつ詳細な1日のスケジュールを紹介します。

【8:30 出勤・身だしなみチェック・受付エリアの準備】

出勤後は制服に着替え、身だしなみを整えます。その後、受付カウンターやエントランス周辺の清掃や整理整頓を行い、パンフレットや備品の補充、来客用の名札や入館証の準備をします。

【8:45 朝礼・業務確認】
受付スタッフ全員で朝礼を行い、当日の来訪予定や会議室の予約状況、特別な対応が必要な案件などを共有します。発声練習や笑顔の確認を行うこともあります。

【9:00 受付業務開始・来訪者対応】
受付窓口を開け、来訪者の対応をスタート。来訪者の名前や用件、アポイントの有無を確認し、担当部署や担当者へ内線やシステムで連絡します。会議室や応接室への案内、お茶出しなどもこの時間帯に多く発生します。

【10:00~12:00 電話・メール応対、事務作業】
代表電話や内線の取次ぎ、メールでの問い合わせ対応を行いながら、来訪者情報のシステム入力や会議室予約の管理、資料作成などの事務作業も並行して進めます。郵便物や宅配便の受け取り、仕分けも担当します。

【12:00~13:00 昼休憩(交代制)】
受付は無人にならないよう、スタッフ同士で交代しながら昼食を取ります。休憩前後には再度身だしなみを整え、午後の業務に備えます。

【13:00~15:00 午後の来訪者対応・会議室管理】
午後も引き続き来訪者の対応や電話応対を行い、会議室の利用状況を確認し、必要に応じて準備や片付けも担当します。来訪者が少ない時間帯には、データ入力や資料の整理、備品の在庫確認・発注などの業務も進めます。

【15:00~17:00 事務作業・清掃・日報作成】
来訪者が落ち着いてくる時間帯には、受付エリアや会議室の清掃、パンフレットの補充、日報や業務報告書の作成などを行います。来訪者の特徴や要望などをメモしておくことも、次回以降の対応に役立ちます。

【17:30~18:00 引き継ぎ・退勤準備】
遅番や翌日の担当者に、未対応の案件や注意事項を引き継ぎます。最終的な清掃や片付け、備品の補充を終えたら、受付カウンターを閉めて退勤します。基本的に定時で帰れることが多いですが、繁忙期や特別なイベントがある日は残業となる場合もあります。

このように受付事務の1日は、来訪者対応を軸に、電話応対や事務作業、庶務、清掃など多岐にわたる業務を効率よく進めることが求められます。常に「企業の顔」としての意識を持ち、笑顔と丁寧な対応を心掛けることが大切です。

受付事務の給料(月給・年収)

受付事務の給料(月給・年収)

受付事務の給料は「どのくらいもらえるの?」と気になる方も多いでしょう。実際の給与水準は、働く場所や企業の規模、業種、地域、経験年数、雇用形態によって大きく異なります。ここでは、正社員・アルバイト・パート・派遣など雇用形態ごとの平均や、地域や業種による違い、賞与や残業手当についてもわかりやすく解説します。

正社員の給料・年収

正社員の受付事務の場合、平均年収は約381万円とされています。実際には323万円〜416万円のゾーンに多くの人が分布し、初任給は月給21万円程度が相場です。都市部や外資系・大手企業、ホテルなどでは月給32万円以上や年収400万円を超えるケースもあり、勤務先によって大きな差が出ます。

アルバイト・パート・派遣の給料

アルバイトやパート、派遣社員の場合は時給制となり、平均時給は1,191円〜1,349円程度です。勤務時間やシフトによって月収・年収は変動しますが、フルタイムで働く場合でも正社員よりやや低めの水準です。

地域や業種による違い

医療機関の受付事務では、首都圏や近畿エリアで年収300万円を超えることが多い一方、地方では年収250万円〜280万円前後と、地域による差も大きいのが特徴です。都市部ほど賃金が高い傾向があります。

賞与・残業手当

賞与(ボーナス)は企業によって有無や金額が異なりますが、年2回支給されるケースが多いです。残業は少なめの職場が多いですが、繁忙期やイベント時には残業手当が加算されることもあります。

他職種との比較

全産業の平均年収(男性:約569万円、女性:約316万円)と比べると、受付事務の給与水準はやや低めですが、定時で帰れる職場が多い点や、ワークライフバランスを重視したい方には魅力的な仕事です。

このように、受付事務の給料は幅広いレンジがあり、求人ごとに条件が異なるため、応募時は詳細をしっかり確認しましょう。

受付事務のやりがい

受付事務の仕事には、他の職種では得られない特別なやりがいがあります。日々多くの人と接し、企業や施設の「顔」として第一印象を左右する役割を担うことで、責任感と誇りを持って働ける点が大きな魅力です。ここでは、受付事務ならではのやりがいについて、具体的にご紹介します。

企業の「顔」としての誇り

受付事務は、来訪者が最初に接する存在として、企業や施設の印象を大きく左右します。自分の対応ひとつで会社全体の評価が変わることもあるため、常に丁寧な接遇や明るい笑顔を心がける必要があります。その分、「企業の顔」としての誇りや責任感を感じながら仕事に取り組めるのが、この職種ならではのやりがいです。

接遇スキル・コミュニケーション力が磨かれる

受付事務は、社内外問わずさまざまな人と接するため、自然とコミュニケーション能力や接遇応対スキルが身につきます。おもてなしの心や臨機応変な判断力、状況に応じた対応力などが鍛えられ、ビジネスだけでなくプライベートでも役立つスキルとなります。働きながら一流のビジネスマナーや立ち居振る舞いを身につけられる点も、受付事務の大きな魅力です。

人の役に立てる実感と感謝される喜び

受付事務は、来訪者や社内スタッフから直接「ありがとう」と感謝されることが多い仕事です。案内やサポートを通じて誰かの役に立てる実感があり、人の役に立つことにやりがいを感じる方にはぴったりです。困っている人を助けたり、スムーズな業務進行を支えたりと、縁の下の力持ちとして活躍できます。

憧れの企業や華やかな環境で働ける

受付事務は、大手企業や有名企業、ホテル、商業施設など、華やかで洗練された環境で働けることも魅力のひとつです。企業の受付担当として働けること自体がモチベーションになり、職場の雰囲気や人脈作りを楽しめる人にとっては大きなやりがいとなります。

自分自身の成長を実感できる

日々の業務を通じて、ビジネスマナーや接遇スキル、コミュニケーション力、臨機応変な対応力など、社会人としての基礎力が着実に身につきます。受付事務の経験は、他の職種や将来のキャリアにも活かせる大きな財産となります。

このように、受付事務は「企業の顔」としての誇りや、多くの人と接する中での成長、感謝される喜びなど、さまざまなやりがいを感じられる仕事です。責任感やおもてなしの心を持って働きたい方にとって、大きな充実感を得られる職種といえるでしょう。
 

受付事務の大変なところ

受付事務の大変なところ

受付事務は会社の第一印象を左右する重要な仕事ですが、その裏側にはさまざまな苦労や大変な点があります。ここでは、受付事務で特に大変だと感じやすいポイントについて詳しくご紹介します。

1. 繁忙時の対応

受付は、来訪者や電話が集中する時間帯があり、その際は非常に多忙になります。
例えば、午前中の始業直後や昼休み明け、会議やイベントが重なる時間帯などは、来客や電話応対、宅配便の受け取りなど業務が一気に押し寄せます。
この時、マルチタスク能力が強く求められます。

  • 複数の来訪者を同時に案内しなければならない
  • 電話を取りながら、他の来客対応もしなければならない
  • 社内の担当者を迅速に呼び出す必要がある

これらの業務を同時に処理していかなければならないのです。また、待たせてしまうことで相手に不快な思いをさせてしまう可能性もあるため、スピーディかつ丁寧な対応が必要です。

2. ミスが許されないプレッシャー

受付は「会社の顔」とも言われる重要なポジションです。

  • 訪問者の名前や用件の聞き間違い
  • 担当者への伝達ミス
  • 書類や荷物の受け渡しミス

など、ちょっとしたミスが会社全体の信用喪失やイメージダウンにつながることもあります。そのため、常に緊張感を持ち、正確な業務遂行が求められます。また、初対面の方への対応が多いため、失礼のない言葉遣いや態度にも気を配る必要があります。

3. クレームやイレギュラー対応

時には、来訪者や電話の相手からクレームを受けることもあります。

  • 予約が入っていない
  • 担当者が不在で会えない
  • 待ち時間が長い

など、相手の不満や怒りに冷静に対応しなければなりません。また、イレギュラーな事態(急な会議室の変更、緊急の来客など)にも臨機応変に対応する力が求められます。

4. 長時間の立ち仕事・気配り

受付は、来客の状況を常に把握し、いつでも笑顔で対応できるようにしなければなりません。そのため、長時間立ちっぱなしになることも多く、体力的にも負担がかかります。また、来訪者や社員一人ひとりに気を配り、細やかな心遣いが求められるため、精神的にも疲れることがあります。

受付事務は、表面的には「簡単そう」と思われがちですが、実際には多くのスキルや気配り、責任感が求められる大変な仕事です。その分、会社の印象を左右する重要な役割を担っているため、やりがいや達成感も大きい仕事と言えるでしょう。

受付事務からのキャリアパス

受付事務の経験は、将来的なキャリアアップや他職種への転身にも大きく役立ちます。受付で培われるビジネスマナーやコミュニケーション能力、臨機応変な対応力は、さまざまな職種で高く評価されるため、幅広いキャリアパスが描けるのが特徴です。ここでは、代表的なキャリアパスをより詳しくご紹介します。

  • 受付リーダー・責任者
    受付業務を一定期間経験した後は、受付スタッフのまとめ役として活躍する道があります。リーダーや責任者のポジションでは、日々の業務が円滑に進むよう現場の指揮を執ったり、後輩スタッフの指導や育成、シフト管理やクレーム対応など、マネジメント業務も担います。現場全体を俯瞰し、チームワークを高める役割が求められるため、リーダーシップや調整力も身につけることができます。
  • 秘書・アシスタント
    受付で身につけた丁寧な接遇スキルや対人能力を活かして、役員や経営層をサポートする秘書職にキャリアチェンジする人も多くいます。秘書はスケジュール管理や来客応対、文書作成などの幅広い業務を担当し、より高度なビジネスマナーや機密保持能力が求められます。秘書検定などの資格取得が転職や昇進の際に有利になる場合もあります。
  • マナー講師・研修担当
    受付で培った接遇やビジネスマナーの知識・経験を活かし、マナー講師や社内研修担当として独立・転身する道もあります。新入社員や若手社員に対して、社会人としてのマナーや接客術を指導する役割を担うため、教育力やプレゼンテーション能力も求められます。
  • ホテルフロント・カスタマーサービス
    受付で得たホスピタリティ精神や接客スキルを活かし、ホテルや百貨店、サービス業界のフロント業務やカスタマーサービス部門へ転職するケースも増えています。より高度な接客や語学力が求められる場面も多く、英語などの語学スキルを磨けば外資系企業やインバウンド対応の職場でも活躍できます。
  • 事務職全般(営業事務・総務・人事など)
    受付で身につけた正確性や効率性、コミュニケーション能力は、営業事務や総務、人事部門などの事務職でも高く評価されます。データ管理や書類作成、社内外との調整業務など、幅広いバックオフィス業務に携わることができ、長期的なキャリア形成にもつながります。
  • 広報・人事・教育担当
    受付での多様な人とのやり取りや、会社の顔としての経験を活かし、社内外のコミュニケーションが重要な広報、人事、教育担当などへのキャリアチェンジも可能です。社内イベントの企画・運営や採用活動、社員教育など、幅広い業務にチャレンジできます。

受付事務は、ビジネスマナーや接遇力、コミュニケーション能力など、社会人としての基礎力を磨ける職種です。その経験は多くの関連職種へのステップアップの土台となり、将来的なキャリアの選択肢を広げてくれます。

受付事務になるには

受付事務になるためには、特別な国家資格は必要ありませんが、業務を円滑に進めるために身につけておきたいスキルや、就職・転職時に有利となる資格があります。ここでは、受付事務に求められるスキルや資格、採用時のポイントについて詳しく解説します。

必要なスキル

受付事務は「企業の顔」として、来訪者や社内外の多くの人と接する重要な役割を担います。そのため、以下のスキルが特に重視されます。

  • ビジネスマナー
    社会人としての基本的な礼儀や敬語、正しい名刺交換やお辞儀の仕方、清潔感のある身だしなみなど、ビジネスマナーは必須です。
  • コミュニケーション能力
    対面・電話・メールなど、さまざまな場面でわかりやすく丁寧なコミュニケーションが求められます。来訪者や社内の担当者と円滑にやり取りできる力が必要です。
  • 接遇応対スキル・ホスピタリティ精神
    相手の立場に立って気配りや心遣いができること、丁寧なおもてなしの姿勢が大切です。
  • 柔軟性・臨機応変な対応力
    突然の来客やスケジュール変更、イレギュラーな事態に冷静に対応できる柔軟性が求められます。
  • ITスキル・情報処理力
    来客情報の管理やスケジュール調整、資料作成などでパソコンを使うため、WordやExcelなどの基本操作ができると有利です。
  • 情報整理力・マルチタスク能力
    複数の業務を並行して進めるため、情報を効率よく整理し、優先順位をつけて対応する力も重要です。
  • 語学力(英語など)
    外国人の来訪者対応がある職場では、英語や中国語などの語学力が重宝されます。

有利になる資格

受付事務は資格が必須ではありませんが、以下のような資格を持っていると採用時やキャリアアップで有利になることがあります。

  • 秘書検定
    ビジネスマナーや一般常識、接遇スキルなど、受付業務に直結する知識を証明できる資格です。
  • 接客サービスマナー検定/接客接遇検定
    接客スキルやマナーを体系的に学べる検定で、受付業務にも役立ちます。
  • 語学系資格やTOEIC
    英語での対応が必要な職場では、英検などの語学系資格やTOEICが高く評価されます。
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
    WordやExcelなどのスキルを証明できる資格で、事務作業の効率化に役立ちます。

採用のポイント

受付事務は、未経験からでもチャレンジしやすい職種ですが、採用時には「礼儀正しさ」「明るい対応」「人と接するのが好き」「向上心がある」といった人物像が重視されます。また、航空業界やホテル業界などでの接客経験があると、即戦力として評価されやすい傾向があります。

受付事務になるには、特別な資格がなくても始められますが、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、PCスキル、語学力などを身につけておくと、採用やキャリアアップで有利です。自分の強みを活かし、必要なスキルや資格を積極的に身につけることが、受付事務として活躍する第一歩となります。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

受付事務を目指す方からよく寄せられる質問をまとめました。

Q1. 受付事務に資格は必要ですか?

A1. 必須資格はありませんが、秘書検定や接遇マナー検定、PCスキルの資格があると有利です。

Q2. 未経験でも応募できますか?

A2. 未経験歓迎の求人も多く、接客や販売などの経験があれば活かせます。

Q3. 服装や身だしなみの規定は厳しいですか?

A3. 清潔感があり、きちんとした服装・身だしなみが求められます。制服が支給される場合も多いです。

Q4. どのようなキャリアパスがありますか?

A4. 受付リーダーやマネジメント職、秘書、コンシェルジュ、ホテルフロント、事務職全般など多様なステップアップが可能です。

Q5. 残業は多いですか?

A5. 基本的に定時退社が多いですが、繁忙期やシフトによっては残業が発生することもあります。

Q6. 男性も受付事務になれますか?

A6. 女性が多い職場ですが、ホテルや商業施設などでは男性も活躍しています。

Q7. どんなスキルが必要ですか?

A7. ビジネスマナー、コミュニケーション能力、接遇スキル、PCスキル、柔軟な対応力などが求められます。

Q8. 語学力は必要ですか?

A8. 外国人対応がある職場では英語や中国語などの語学力が重宝されます。TOEICなどの資格があると有利です。

Q9. 受付事務の主な仕事内容は何ですか?

A9. 来訪者の応対、電話やメールの対応、会議室の予約、情報登録・管理、備品管理など多岐にわたります。

Q10. どんな人が受付事務に向いていますか?

A10. 礼儀正しい人、人と接するのが好きな人、向上心がある人、柔軟に対応できる人が向いています。

まとめ

受付事務は、企業や施設の「顔」として来訪者を迎え、案内や事務作業など多岐にわたる業務を担う重要なポジションです。丁寧な対応や高い接遇スキル、正しいビジネスマナーが求められますが、その分やりがいや成長を実感しやすい職種でもあります。日々多くの人と接することで、自然とコミュニケーション力や気配り、臨機応変な対応力が身につきます。

未経験からでもチャレンジしやすく、接客経験や人と話すことが好きな方には特に向いています。経験を積むことで、受付リーダーや秘書、総務や人事など他の事務職へのキャリアアップも可能です。また、受付で培ったスキルは、今後の社会人生活や他の職種でも大いに役立ちます。

忙しい時間帯やミスの許されない場面もありますが、企業の第一印象を左右するやりがいの大きい仕事です。人と接することが好きで、明るく前向きに働きたい方におすすめの職種です。

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

監修者

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

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