未経験OKの仕事の探し方|求人選びのポイントと応募・面接のコツを解説
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はじめに
未経験から新しい仕事に挑戦したいと考えても、「自分にできる仕事があるのだろうか」「何から始めればいいのか」と不安を感じる方は少なくありません。実際、経験や専門知識を問わない求人は幅広い業界にあります。探し方と選び方を押さえれば、自分に合った仕事に出会える可能性は広がるでしょう。この記事では、未経験歓迎求人の特徴と探し方、公的統計から見た求人の状況、求人情報の見極め方、応募書類と面接の準備までを順に解説します。あわせて、求人票を読むときに知っておきたい法令上のルールや、公的な相談先も紹介します。
未経験からの仕事探しが増えている背景
「未経験歓迎」「未経験OK」を掲げる求人が目立つようになった背景には、労働市場の構造的な変化があります。ここでは、公的統計から現在の求人の状況を確認したうえで、企業の採用方針が変わってきた理由を整理します。
公的統計から見た求人の状況
厚生労働省「一般職業紹介状況」によると、令和8年7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.18倍でした。これは、ハローワークに登録された求職者1人あたりに何件の求人があるかを示す指標です。あわせて、新規求人倍率は2.10倍、正社員有効求人倍率は1.00倍と公表されています。
求人数が求職者数を上回る状態が続いていることは、経験者だけでは採用が充足しない企業が一定数あることを意味します。ただし倍率は地域や職種によって差が大きいため、全国の数値をそのまま自分の状況に当てはめることはできません。
出典:一般職業紹介状況(令和8年7月分)について | 厚生労働省
転職は特別なことではなくなっている
厚生労働省「令和6年雇用動向調査」では、令和6年の入職率は14.8%、離職率は14.2%、転職入職率(前職のある入職者が労働者全体に占める割合)は9.7%となっています。働く人のおよそ10人に1人が、1年のあいだに前職から新しい職場へ移っている計算です。
職場を変えること自体は、すでに広く見られる動きです。未経験の分野へ移る場合も、その延長線上にある選択肢として捉えるとよいでしょう。
企業がポテンシャルを重視するようになった理由
少子高齢化による労働力人口の減少を背景に、企業は即戦力の採用だけでは必要な人数を確保しにくくなっています。そのため、入社時点のスキルよりも、学ぶ意欲や適応力を評価し、育成を前提に採用する動きが広がりました。
IT、介護、物流、飲食などの分野では人手の確保が課題となっており、研修やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の体制を整える企業が増えています。販売職で身につけた接客力や、製造現場で養った正確さといった他業界での経験が、異なる分野で評価される場面も出てきました。リモートワークをはじめとする働き方の多様化も、応募できる求人の幅を広げています。
未経験歓迎求人の特徴と探し方

未経験歓迎求人には共通した傾向があります。特徴を理解したうえで探すと、条件に合う求人を効率よく見つけられます。
未経験歓迎求人に共通する特徴
未経験歓迎求人は、これまでの経験や専門知識よりも、意欲や今後の伸びしろを評価する点に特徴があります。選考では、学習意欲や新しいことに前向きに取り組む姿勢が重視される傾向にあります。
- 入社後の研修やOJTで必要な知識を身につける前提で募集している
- 応募条件に実務経験や資格を必須としていない、または「歓迎」にとどめている
- 業務内容が定型化されており、手順を学べば担当できる範囲から始められる
ただし「未経験歓迎」と書かれていても、実際には一定の適性や基礎的なスキルを求めている場合があります。募集要項と求める人物像を読み込むことが欠かせません。
未経験者が採用されやすい業界・職種
未経験歓迎求人が比較的多いのは、IT・通信、介護・医療、営業・販売、事務・バックオフィス、製造・物流、広告・マーケティングなどの分野です。人材の需要が高く、育成の仕組みが整っている企業が多いことが理由として挙げられます。
具体的な職種としては、IT分野のサポート業務やWebデザイン、介護分野の介護職員、営業職や販売職などが、未経験からスタートしやすい代表例です。同じ職種名でも企業ごとに業務内容は異なるため、職種名だけで判断せず、実際の仕事内容まで確認しましょう。
求人を探す主な方法
求人を探す手段は複数あり、それぞれ特徴が異なります。一つに絞らず、組み合わせて使うと選択肢が広がります。
- ハローワーク:全国の窓口とインターネットサービスで求人を検索でき、職業相談や紹介状の発行も受けられる
- 求人サイト:「未経験OK」「未経験歓迎」などの条件で絞り込める。応募までを自分のペースで進めやすい
- 転職エージェント:担当者から求人の紹介や書類・面接の助言を受けられる。取り扱う求人は事業者ごとに異なる
- 企業の採用ページ:求人サイトに掲載されていない募集が出ている場合がある
- 知人からの紹介:職場の実情を事前に聞きやすい一方、条件面は書面で確認する必要がある
転職エージェントを利用する場合、紹介求人の範囲や支援内容は事業者によって異なります。複数登録して比較するか、事前に取扱分野を確認しておくと期待とのズレを防げます。
公的職業訓練という選択肢
未経験の分野に必要な知識を、働き始める前に身につける方法もあります。厚生労働省が実施するハロートレーニング(公的職業訓練)は、その代表的な仕組みです。
離職者訓練(公共職業訓練)は「主に雇用保険を受給している求職者の方」を対象とし、訓練期間は「概ね3か月~2年」とされています。求職者支援訓練は「主に雇用保険を受給できない求職者の方(受給が終わった方も含む)」が対象です。いずれも受講料は「無料(テキスト代等は自己負担)」とされています。
未経験からの応募で不安がある分野については、訓練を受けてから求人に応募する進め方も検討できます。訓練の分野や開講時期は地域によって異なるため、最寄りのハローワークで確認しましょう。
出典:ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)|厚生労働省
自分に合う仕事を見つけるための自己分析
求人を探し始める前に、自分の希望と適性を整理しておくと、選ぶ基準が定まります。ここでは自己分析の進め方を具体的に見ていきます。
自己分析で明らかにすること
自己分析とは、自分の強みや弱み、価値観、行動や思考の傾向を客観的に振り返り、整理する作業です。これを通じて、どのような場面で力を発揮できるか、どんな環境なら意欲を保てるかという「仕事選びの軸」が見えてきます。
軸が定まると、求人を比較する基準ができます。応募先を絞り込みやすくなるだけでなく、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。
これまでの経験を書き出す
最初の一歩は、これまでの経験を振り返ることです。学生時代、前職、アルバイトなどを通じて、どんな活動が楽しかったか、どんなときにやりがいを感じたかを書き出してみましょう。
「人と話すのが好き」「新しいことに挑戦するのが楽しい」「コツコツ作業するのが得意」といった傾向は、具体的なエピソードとあわせて整理すると輪郭がはっきりします。得意なことと苦手なことを両方書き出すことで、避けたい働き方も見えてきます。
診断ツールと他己分析を併用する
自己分析ツールや診断サービスを使うと、質問に答えるだけで性格や適性が整理されます。主観だけでは気づきにくい一面を確認する手段として活用できます。
あわせて、家族や友人、同僚など第三者の意見を聞く「他己分析」も有効です。自分では当たり前だと思っていた行動が、他人から見ると強みとして映っている場合は少なくありません。
前職を辞めた理由から条件を言語化する
転職を考えるきっかけになった不満は、次の職場に求める条件の裏返しです。厚生労働省「令和6年雇用動向調査」によると、前職を辞めた理由は男性では「定年・契約期間の満了」が14.1%、「給料等収入が少なかった」が10.1%でした。女性では「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が12.8%、「職場の人間関係が好ましくなかった」が11.7%となっています。
自分が何に不満を感じていたのかを言葉にしておくと、求人票で確認すべき項目が明確になります。たとえば労働条件が理由であれば、休日数や残業の実態を優先して確認する、といった形です。
求人情報のチェックポイントと見極め方
表面的な条件だけで判断すると、入社後に「思っていた職場と違った」となりかねません。求人情報を読み解く際の着眼点を整理します。
仕事内容は「どこまでが範囲か」まで確認する
同じ職種名でも、企業によって業務内容は大きく異なります。「営業職」と書かれていても、新規開拓が中心なのか、既存顧客のフォローが主なのかで、求められる進め方は変わります。
求人票の記載が簡潔でイメージしにくい場合は、応募前に企業へ問い合わせるか、面接で具体的な一日の流れを確認しましょう。担当する範囲がはっきりすると、自分の経験をどう活かせるかも説明しやすくなります。
2024年4月から求人の明示事項が追加されている
求人票を読むうえで知っておきたいのが、2024年4月に施行された明示ルールの改正です。厚生労働省の公表によると、労働者の募集や求人の申込みの際に明示しなければならない事項として、次の内容が追加されました。
- 従事すべき業務の変更の範囲
- 就業場所の変更の範囲
- 有期労働契約を更新する場合の基準(通算契約期間または更新回数の上限を含む)
「変更の範囲」とは、将来的に配置転換などで担当する可能性がある業務や勤務地の範囲を指します。入社後に想定される異動の幅を、応募の段階で確認できる仕組みです。転勤や職種転換を避けたい場合は、この欄を必ず確認してください。
出典:2024年4月から労働条件明示のルールが変わります|厚生労働省
年齢や性別による応募制限は原則として認められていない
求人を見ていて「自分の年齢では難しいのではないか」と感じることがあるかもしれません。しかし、労働施策総合推進法では事業主に対し、年齢を理由とした募集・採用の制限を禁止しています。年齢に関係なく応募できる機会の確保が目的です。平成19年の法改正で義務化されました。
求人票で年齢不問としながら実際は年齢を理由に応募を断ったり、選考基準にしたりすることも法違反にあたります。ただし、長期勤続によるキャリア形成を図る目的など、法令で定められた例外事由に該当する場合は、理由を示したうえで年齢を条件にできます。年齢だけを理由に応募をためらう必要はないと考えてよいでしょう。
なお、男女雇用機会均等法により、募集・採用における性別を理由とした差別的取扱いも禁止されています。
資格・スキルは「必須」と「歓迎」を読み分ける
資格が必須と記載されている場合は、要件を満たしているかを確認します。特に記載がなければ、未経験でも応募できるケースが多いと考えてよいでしょう。
「歓迎」と書かれた資格や経験は、持っていなくても問題ありません。必須要件を満たしていれば応募できるため、歓迎条件だけを理由に見送る必要はないでしょう。
給与と福利厚生を具体的に確認する
給与は金額だけでなく、内訳を確認することが重要です。固定残業代が含まれているか、含まれる場合は何時間分か、賞与の支給実績はどの程度かといった点が判断材料になります。
福利厚生については、各種手当、社会保険、健康診断、交通費支給、住宅補助などの有無を見ておきましょう。記載が具体的な求人ほど、応募後に条件の認識がずれにくくなります。
募集背景から企業の状況を読み取る
募集の理由を知ると、自分に期待される役割をイメージしやすくなります。事業拡大による増員募集であれば未経験者にも機会が広がりやすく、欠員補充の場合は即戦力を求めている可能性があります。
求人票に記載がない場合は、面接の質疑で確認しても差し支えありません。組織の状況を知ろうとする姿勢は、意欲の表れとしても受け取られます。
勤務地・勤務時間・休日を生活と照らす
勤務地、勤務時間、休日・休暇は、日々の生活に直結します。転勤の有無、残業の頻度、休日の取り方など、長く働くうえで無理のない条件かどうかを確認しましょう。
前述の「就業場所の変更の範囲」とあわせて読むと、将来的な勤務地の見通しも立てられます。
職場情報の提供制度で定着状況を調べる
若者雇用促進法に基づく職場情報の提供制度では、企業が次の3類型の情報を提供することとされています。応募先の実態を知る手がかりになります。
|
類型 |
主な情報項目 |
|---|---|
|
募集・採用に関する状況 |
直近3事業年度の新卒採用者数・離職者数、新卒採用者数の男女別人数、平均勤続年数 |
|
職業能力の開発・向上に関する取組の実施状況 |
研修の有無および内容、自己啓発支援の有無および内容、メンター制度の有無、キャリアコンサルティング制度の有無および内容、社内検定などの制度の有無および内容 |
|
職場定着に関する取組の実施状況 |
前事業年度の月平均所定外労働時間の実績、有給休暇の平均取得日数、育児休業取得対象者数・取得者数(男女別)、役員に占める女性の割合および管理的地位にある者に占める女性の割合 |
研修制度の有無や所定外労働時間の実績は、未経験者にとって特に確認しておきたい項目です。制度は新卒者向けの求人を中心とした仕組みですが、企業の育成方針や働き方を知る材料として参考になります。
求人票と実際の条件が違ったときの相談先
応募後や入社後に、求人票の記載と実際の労働条件が異なっていた場合は、公的な窓口へ申し出ることができます。厚生労働省は、ハローワークで公開している求人について、最寄りのハローワーク、または「ハローワーク求人ホットライン」への連絡を案内しています。
ホットラインは求職者・就業者専用の窓口で、電話番号は03-6858-8609、受付時間は「8時30分~17時15分(土日祝も受付。ただし、年末年始を除く)」とされています。条件の相違は我慢せず相談できることを知っておくと、応募のハードルは下がります。
出典:ハローワークの求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出|厚生労働省
応募書類作成のコツと注意点

応募書類は、企業に自分を伝える最初の機会です。準備の仕方によって、選考の通過率は変わります。
応募先ごとに内容を最適化する
履歴書や職務経歴書は、以前作成したものをそのまま使い回すのではなく、応募先ごとに見直します。企業が求める人物像や業務内容を調べ、自分の経験や強みがその企業でどう活かせるかを、具体的な言葉で書き分けることが重要です。
志望動機では、「なぜその企業なのか」「入社後にどう貢献できるのか」を自分の言葉で伝えます。他社にも当てはまる内容にとどまると、志望度が伝わりにくくなります。
履歴書で気をつけること
履歴書は、誤字脱字や記入漏れがないかを繰り返し確認します。氏名、日付、連絡先、写真の貼り方といった基本的な項目まで丁寧に仕上げることが、信頼感につながります。
自己PRや志望動機は、抽象的な表現を避け、具体的なエピソードや数字を交えると説得力が増します。「頑張りました」ではなく、何にどう取り組み、どうなったのかを書きましょう。
職務経歴書のまとめ方
職務経歴書では、これまでの経験やスキルを時系列またはプロジェクトごとに整理し、担った役割と成果を具体的に記述します。業務の羅列ではなく、どのような工夫をして成果を出したのかを書くと、仕事への向き合い方が伝わります。
読みやすいレイアウトや見出しを工夫し、採用担当者が短時間で要点を把握できる形にまとめることも、書類選考では重要です。
未経験の分野に応募する場合の書き方
実務経験がない分野に応募する場合は、前職で身につけた汎用的な力を軸に書きます。接客で培った対応力、事務で身につけた正確さ、現場作業で養った安全意識などは、業界が変わっても評価される要素です。
あわせて、応募先の分野について学んでいることがあれば記載します。書籍や講座で学習した内容、取得を目指している資格、公的職業訓練の受講歴などは、意欲を示す具体的な材料になります。
書類が通らないときの見直し方
応募しても書類選考で見送りが続く場合は、送る数を増やす前に内容を見直します。確認したいのは、応募先ごとに書き分けているか、志望動機が企業の事業内容に触れているか、経験の記述が業務の羅列になっていないかという点です。
応募先の必須要件と自分の記載内容を並べ、どれに対応できているか突き合わせると不足点が見えてきます。未経験分野では、必須要件そのものより「学ぶ姿勢と現在の進捗」を示せているかがポイントです。応募先の選び方に無理がないかもあわせて確認しましょう。
提出時のマナー
書類を送る際は、提出方法ごとのマナーにも注意します。メールの場合は件名と本文を簡潔かつ丁寧にまとめ、郵送の場合は送付状を添えます。指定された提出期限と形式を守ることが前提です。
面接でアピールできるポイント
面接では、強みを伝えるだけでなく、それが企業にどう貢献するかまで示すことが求められます。
結論から伝える
自己PRの冒頭では、「私の強みは○○です」と結論から述べます。最初に要点を示すことで、面接官に伝えたい内容が明確に届きます。その後に理由と根拠を続ける流れが、聞き手にとって理解しやすい構成です。
エピソードで裏づける
強みを述べたら、それを裏づける具体的なエピソードを用意します。課題に直面した際にどう考え、どんな工夫をし、結果としてどうなったのかを、可能な範囲で数字や客観的な事実を交えて説明します。
自分で考えて行動した経験や、チームの成果を高める工夫を盛り込むと、主体性と協調性の双方を示せます。
企業が求める人物像と結びつける
企業の行動指針や社員インタビューを事前に調べ、自分の強みがその企業でどう活かせるかを具体的に語ります。面接官は、人となり、貢献の可能性、意思疎通のしやすさ、入社意欲といった点を見ています。
質問の意図をくみ取り、会話のやり取りを意識して答えましょう。一方的に話し続けるより、相手の反応を見ながら答える姿勢が大切です。
入社後の活躍イメージを伝える
締めくくりでは、「この強みを活かして御社で○○のように貢献したい」と、入社後の姿を具体的に伝えます。働いている場面を想像してもらえると、選考での印象は残りやすくなります。
面接でよくある質問と答え方
面接には、繰り返し登場する定番の質問があります。事前に整理しておけば、落ち着いて答えられます。
自己紹介・自己PR
自己紹介は、学歴やこれまでの経験、応募のきっかけを1分程度で簡潔にまとめます。自己PRでは、強みや得意分野を具体的なエピソードとあわせて伝えます。両者は役割が異なるため、自己紹介は経歴の要約、自己PRは強みの提示と、内容を切り分けて準備しましょう。
志望動機
企業研究を踏まえ、「なぜその会社を選んだのか」「自分の経験がどう活かせるのか」を伝えます。抽象的な表現は避け、企業の事業内容や特徴に触れながら、自分の希望と結びつけると説得力が増します。
長所と短所・失敗した経験
長所は、応募先の職種や社風に合うものを選びます。短所は、改善のために取り組んでいることを添えて伝えると、前向きな印象になります。
失敗談では、どう乗り越えたか、そこから何を学んだかを具体的に説明します。失敗そのものより、その後の行動が見られていると考えるとよいでしょう。
過去・現在・未来を問う質問
「これまで力を入れたこと」「入社後にやりたい仕事」「将来のキャリア像」は定番の質問です。過去の経験は成果や工夫した点を具体的に、将来の展望は企業の方向性と結びつけて話します。
他社の選考状況・逆質問
他社の選考状況は正直に答えつつ、応募先への志望度を伝えます。最後の逆質問は、企業への関心と入社意欲を示す機会です。調べればわかる内容ではなく、入社後の働き方や求められる役割に関する質問を用意しておきましょう。
仕事選びで失敗しないためのチェックリスト

入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らすには、複数の観点から確認することが有効です。
譲れない条件を決める
まず、自分の価値観と譲れない条件を明確にします。働き方(リモートの可否、転勤の有無)、給与や福利厚生、職場の雰囲気、成長機会などのうち、何を優先するかをあらかじめ順位づけしておくと、求人を比較する軸ができます。
すべてを満たす求人はまれです。妥協できる点と譲れない点を分けておくことが、判断を早めます。
企業研究を徹底する
公式サイトや求人票だけでなく、プレスリリースやニュースも確認し、事業内容、将来性、社風を調べます。なぜその企業が人材を募集しているのかを把握しておくと、期待される役割が読み取りやすくなります。
口コミサイトを参考にする場合は、投稿者の立場や時期に偏りがある点を踏まえ、一つの意見として扱いましょう。
求人票を細部まで確認する
仕事内容が具体的に書かれているか、必要なスキルや資格、キャリアパス、残業や休日の実態はどうかを確認します。曖昧な点や不明点があれば、面接や説明会で直接質問する姿勢が大切です。
現場の声を集める
会社説明会や職場見学、社員との面談の機会があれば活用し、実際の雰囲気を確かめます。入社後のギャップを減らすには、良い情報だけでなく、厳しい面にも目を向けておくことが有効です。
複数の選択肢を持ち続ける
選考が進んでいる企業だけに絞らず、複数の選択肢を並行して検討します。比較対象があると、条件を冷静に判断しやすくなります。
迷ったときの進め方
最初から完璧を目指す必要はありません。気になる求人に応募してみる、短期の仕事や職場見学から始めてみるなど、小さく試すことで判断材料が増えます。
情報収集を進めると漠然とした不安が和らぎ、具体的な対策を立てやすくなります。途中で方向性の違いに気づいた段階で選び直しても問題ありません。自分の希望と条件を定期的に見直しながら進めましょう。
まとめ
未経験からの仕事探しは、自己分析で軸を定め、それに沿って求人を探し・選び・応募するのが基本の流れです。探す手段はハローワーク、求人サイト、転職エージェント、企業の採用ページなど複数あり、併用すると選択肢が広がります。必要な知識を先に身につけたい場合は、受講料が無料の公的職業訓練も検討できます。
求人情報は、仕事内容の範囲、資格やスキルの必須と歓迎の別、給与の内訳、募集背景、勤務条件を順に確認します。2024年4月からは、業務と就業場所の変更の範囲、有期契約の更新基準が明示事項に加わっており、将来の異動の幅まで応募段階で確認できるようになりました。若者雇用促進法に基づく職場情報の提供制度も、研修体制や所定外労働時間の実績を知る手がかりになります。
応募書類は応募先ごとに内容を見直し、面接では結論から述べて具体的なエピソードで裏づけます。求人票と実際の条件が異なる場合には、ハローワークやハローワーク求人ホットラインに相談できます。完璧な準備を待つより、確認すべき点を一つずつ潰しながら進めることが、納得のいく仕事選びにつながります。
よくある質問

Q1. 未経験でも本当に採用されますか?
A1.未経験者を対象とした求人や研修制度を設けている企業はあり、実際に異なる業界から移る人もいます。厚生労働省「令和6年雇用動向調査」によると、同年の転職入職率は9.7%でした。
ただし、選考の基準や研修の内容は企業ごとに異なり、誰でも必ず採用されるわけではありません。応募先が求める人物像を読み込み、自分の経験のどこが合致するのかを具体的に示せるよう準備することが重要です。
Q2. 未経験歓迎の求人はどこで探せばよいですか?
A2.ハローワーク、求人サイト、転職エージェント、企業の採用ページが主な手段です。ハローワークは職業相談を無料で受けられ、求人サイトは条件を絞り込んで検索しやすいという違いがあります。
手段ごとに扱う求人が異なるため、一つに絞らず複数を併用すると、目にする求人の幅が広がります。転職エージェントを使う場合は、取り扱っている業界や職種を事前に確認しておくとよいでしょう。
Q3. 転職すると収入は下がりますか?
A3.必ず下がるわけではありません。同調査によると、転職入職者のうち前職と比べて賃金が「増加」した人は約4割で、「減少」した人は約3割でした。「1割以上の増加」は29.4%、「1割以上の減少」は21.7%です。
収入が増加した人は減少した人を上回るものの、下がるケースも一定数存在します。未経験の分野へ移る場合は、当面の収入が下がる可能性も見込んだうえで、生活設計と照らして判断しましょう。
Q4. 求人票の内容が実際と違った場合はどうすればよいですか?
A4.ハローワークで公開されている求人については、最寄りのハローワーク、または「ハローワーク求人ホットライン」に申し出ることができます。電話番号は03-6858-8609、受付時間は「8時30分~17時15分(土日祝も受付。ただし、年末年始を除く)」です。
入社前に相違に気づいた場合も、入社後に判明した場合も、相談は可能です。条件の相違は、記録が残る形で確認しておくと相談がしやすくなります。
出典:ハローワークの求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出|厚生労働省
Q5. 未経験から始めるのに資格は必要ですか?
A5.求人票で必須とされていなければ、資格なしで応募可能です。要否は職種により異なるため、まずは募集要項を確認しましょう。
一方で、資格取得の学習は、その分野の基礎知識を体系的に身につける機会になります。資格そのものより、学ぼうとした過程と身につけた知識を説明できることが、選考では評価につながります。働きながら学ぶ時間が取りにくい場合は、公的職業訓練の活用も検討できます。
監修者
横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。
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