REST APIとは?初心者にもわかりやすく基本・使い方・設計・サンプルコード・認証・HTTP/WEB APIとの違いまで徹底解説
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はじめに
「REST APIってよく聞くけど、実際にはどんな仕組みなの?」「Web APIやHTTP APIとの違いは何?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
現代のWebサービスやアプリ開発では、REST APIはデータ連携やシステム拡張の中心的な役割を担っています。一方で、基本原則・構成・設計のポイント・認証とセキュリティまで広く関わるため、初めて学ぶ方には難しく感じることもあります。
この記事では、REST APIの基本から使い方、設計のベストプラクティス、サンプルコード、認証の仕組み、HTTP API・Web APIとの違いまで、初心者にもわかりやすくまとめて解説します。API設計やWeb開発の基礎をしっかり身につけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
REST APIとは
REST APIの定義
REST APIとは、REST(Representational State Transfer)という設計原則に沿って、HTTPを使ってリソース(データや機能)を操作するためのAPIです。
「REST API」と「RESTful API」はほぼ同じ意味で使われ、どちらもRESTの原則に従って設計されたAPIを指します。
出典:フィールディング博士論文: 第5章:表現状態転送 (REST)
REST(Representational State Transfer)とは
RESTは「Representational State Transfer(表現状態の転送)」の略で、Webの設計思想に基づいたアーキテクチャスタイルです。
“Webらしい”仕組み(HTTP、URI、キャッシュなど)を最大限に活かし、拡張性・保守性の高いシステムを目指す考え方だと捉えると理解しやすいです。
出典:フィールディング博士論文: 第5章:表現状態転送 (REST)
リソース・URI・HTTPメソッド(REST APIの特徴)
REST APIは、操作対象をすべてリソースとして扱い、リソースはURIで一意に識別します。たとえば、ユーザー情報を扱う場合は次のように表現します。
GET /users/123:IDが123のユーザー情報を取得
PUT /users/123:IDが123のユーザー情報を置換(存在しない場合は作成、存在する場合は全項目を上書き)
DELETE /users/123:IDが123のユーザーを削除
そして、操作内容はURIではなく、HTTPメソッド(GET POST PUT DELETE など)で表します。
レスポンス形式は、現在ではJSONが主流で、API間のデータのやり取りをシンプルにできます(XMLが使われるケースもあります)。
出典:RFC 3986 - 統一リソース識別子 (URI): 汎用構文|IETF Datatracker
ステートレスとは
REST APIの重要な特徴として、ステートレス(Stateless)があります。
これは「各リクエストが独立して完結し、サーバー側でクライアントの状態(セッション情報など)を保持しない」という考え方です。
ステートレスにすることで、次のメリットが得られます。
- サーバーの負荷分散がしやすい(スケールしやすい)
- 障害時の復旧が比較的容易
- APIの保守性が上がる
たとえば天気情報サービスのAPIがあると、郵便番号などを指定して気温や天気を取得できます。
またSNSやECサイト、クラウドサービス、IoTなど多くの分野でREST APIは標準的なインターフェースとして使われています。大手サービスもAPIを提供していることが多く、開発者はAPIを通じて外部サービスと連携し、機能を拡張できます。
出典:フィールディング博士論文: 第5章:表現状態転送 (REST)
RESTの基本原則

RESTの基本原則は、REST APIの設計・実装で核となるガイドラインです。代表的に6つの原則が知られています。
(図解挿入案:REST 6原則の一覧図。※あなたの既存「画像:Apidog」をここに配置するのが自然です)
クライアントとサーバーの分離
APIを利用する側(クライアント)と提供する側(サーバー)を明確に分けます。
クライアントはUIや画面側の体験に集中し、サーバーはデータや処理に集中することで、互いを独立して開発・運用できます。スマホアプリとWebアプリが同じAPIを共有する設計にも向いています。
ステートレス性
各リクエストは独立して完結し、サーバーはクライアント状態を保存しません。
毎回のリクエストに必要情報(認証トークン、リソースIDなど)を含める設計にすることで、スケールさせやすくなります。
キャッシュ可能性
レスポンスにキャッシュ制御情報を含めることで、クライアントや中継サーバーが同じデータを再利用できます。
更新頻度が低い一覧情報などで効果が出やすく、通信量・サーバー負荷・表示速度の改善につながります。
統一されたインターフェース
HTTPメソッドとURIの一貫したルールにより、APIが直感的に理解しやすくなります。
ドキュメント整備や自動生成ツールとも相性が良く、開発効率や品質向上につながります。
階層化システム
ロードバランサー、プロキシ、ゲートウェイなどを挟む階層構造を取れます。
クライアントは必ずしも“最終のデータ提供サーバー”と直接通信する必要がなく、セキュリティや可用性の向上に寄与します。
Code on Demand
必要に応じてサーバーがクライアントにコード(例:JavaScript)を送って実行させることを許容する原則です。必須ではなく、必要な場合にのみ採用されます。
※現在の一般的なJSONベースのWeb API開発では、クライアントとサーバーの分離を優先するため、この原則が採用されることはほとんどありません。
REST APIの仕組み
リソースとURI
REST APIはリソース指向で設計されます。各リソースはURIで一意に識別され、たとえば /users/123 のようにアクセスします。リソースの表現(データ)はJSONやXMLでやり取りされます。
HTTP通信の流れ
クライアントはHTTPリクエストをサーバーに送信し、サーバーはHTTPレスポンスで返します。
このシンプルな往復がREST APIの基本です。
リクエストの構造
リクエストは主に次の要素で構成されます。
リクエストライン:HTTPメソッド、URI、HTTPバージョン
例:GET /users/1 HTTP/1.1
ヘッダー:追加情報(Content-Type、Authorizationなど)
ボディ:POSTやPUT等で送るデータ(JSONなど)
レスポンスの構造
レスポンスも同様に、次の要素から成ります。
ステータスライン:HTTPバージョン、ステータスコード、理由句
例:200 OK、404 Not Found
ヘッダー:付随情報
ボディ:結果データ(ユーザー情報、エラーなど)
REST API・HTTP API・Web APIの違い

Web APIとは
Web APIは、Web上で利用できるAPI全般を指す広い言葉です。HTTPを利用するAPIは一般にWeb APIと呼ばれることが多いです。
HTTP APIとは
HTTP APIは、HTTPで提供されるAPIの総称です。HTTPでやり取りするAPIであれば、設計スタイルがRESTでなくても含まれます。
REST APIとは
REST APIは、HTTP APIの中でも特に、リソース指向やステートレスなどRESTの原則を意識して設計されているAPIを指します。
つまり、REST APIは「HTTP API / Web API」という大きなカテゴリの中にある“設計思想がはっきりした一方式”だと理解すると整理しやすいです。
Web API/HTTP APIには、REST以外にもSOAPやGraphQLなど別の設計・実装アプローチがあります。
違いを深掘りすると長くなるため、本記事では「RESTが何で、何を大切にするか」に集中します。
REST APIの使い方(サンプルコード付き)
REST APIの使い方を理解するには、HTTPメソッドの役割とエンドポイント設計の基本を押さえるのが近道です。
(図解挿入案:HTTPメソッドとURL設計の関係図。※あなたの既存「画像:Rest APIで使われるHTTPメソッドとURL設計」をここへ)
まず押さえる:HTTPメソッドとエンドポイント
たとえばユーザー情報を扱う場合、次のように設計・利用します。
- GET /users/1:ユーザー取得
- POST /users:ユーザー作成
- PUT /users/1:ユーザー全体更新
- PATCH /users/1:ユーザー部分更新
- DELETE /users/1:ユーザー削除
また、リソースの関係性をURIの階層で表すこともあります。
例:特定ユーザーの注文一覧 → /users/1/orders
Python(requests)でGET/POSTする例
ユーザー情報を取得する例:
import requests
response = requests.get("https://api.example.com/users/1")
print(response.json())
新規ユーザーを作成する例:
import requests
data = {"name": "Yuto", "email": "yuto@example.com"}
response = requests.post("https://api.example.com/users", json=data)
print(response.status_code, response.json())
JavaScript(fetch)でGETする例
fetch("https://api.example.com/users/1")
.then(res => res.json())
.then(data => console.log(data));
実務でよく使うヘッダー(Content-Type / Authorization)
REST APIでは、ヘッダーで次のような情報を渡すことが一般的です。
Content-Type: application/json(送信データがJSONであることを示す)
Authorization: Bearer (認証トークンを送る)
安全なAPI利用のためには、認証情報の管理やHTTPSの利用が欠かせません。
REST APIの設計
REST APIの設計では「一貫性」と「明確さ」が最重要です。ここでは実務で役立つポイントを整理します。
URL設計(命名規則・名詞・複数形・階層)
エンドポイントは基本的に名詞で表現し、動詞はHTTPメソッドに任せます。
良い例:/users /users/123
避けたい例:/getUser /deleteUser
また命名規則(スネークケース、ケバブケースなど)はプロジェクト内で統一すると保守性が上がります。
HTTPメソッドの正しい使い分け
- GET:取得
- POST:新規作成
- PUT:全体更新
- PATCH:部分更新
- DELETE:削除
理想的には厳密に使い分けるのが望ましいですが、現実には要件や運用に合わせて調整されることもあります。重要なのは「チームと利用者が迷わない一貫性」です。
ステータスコード設計(200/201/204/400/404…)
適切なステータスコードは、クライアントのエラー処理とデバッグを大きく助けます。
- 200 OK:取得などの成功
- 201 Created:作成成功
- 204 No Content:削除成功など(返すボディがない)
- 400 Bad Request:リクエスト不正
- 404 Not Found:リソースが存在しない
- 500 Internal Server Error:サーバー側の問題
エラーレスポンス設計(利用者が直せるエラーにする)
エラーは単に「エラー」と返すのではなく、原因と対処の手掛かりが分かる形が理想です。例としては次のようなフィールド設計があります。
- error_code
- message
- hint
- details(入力エラーのフィールド一覧など)
これによりAPI利用者が問題を迅速に特定できます。
バージョニング(/v1/…)と互換性
仕様変更に備えて、URLにバージョンを含める方式が一般的です。
例:/v1/users
バージョンアップ時は既存バージョンを一定期間並行運用し、利用者が移行できる期間を確保するのが望ましいです。
データ構造(JSONはシンプルに)
必要以上にネストしたJSONは可読性・パフォーマンスを損なうことがあります。
できるだけシンプルで分かりやすい構造を心がけましょう。
大量データ対策(ページネーション/フィールド選択)
大量データのやり取りが想定される場合は、ページネーションを用意し、必要な情報だけ取得できるように設計します。
例:limit offset、またはカーソル方式など。加えてfieldsパラメータのような「取得項目の選択」も有効です。
ドキュメント(OpenAPI/Swagger)
APIは“使われて初めて価値が出る”ため、ドキュメント整備はベストプラクティスの一部です。
OpenAPI(Swagger)を活用すると、仕様の共有・自動生成・テストにもつなげやすくなります。
運用改善(ログ・モニタリング・継続改善)
API設計は作って終わりではありません。
ログや監視で利用状況・エラー傾向を把握し、フィードバックを反映して改善を続けることが長期的な品質向上につながります。
REST APIの認証とセキュリティ

APIは外部からアクセスされるため、適切な認証とセキュリティ対策を講じないと、不正アクセスや情報漏洩、サービス妨害などのリスクが高まります。
認証は「誰がAPIを利用しているか」を確認する仕組みです。代表的な方式として次が挙げられます。
APIキー/Basic認証/OAuth/JWT(JSON Web Token)
代表的な認証方式(APIキー/Basic/OAuth/JWT)
APIキーはシンプルですが、扱いを誤ると漏洩リスクが高くなります。
Basic認証はHTTPS前提でないと危険です。
より高度な要件ではOAuthやJWTが採用され、OAuthはユーザー認可を伴う連携で多用され、JWTは署名付きトークンで安全に情報・権限を扱えるためマイクロサービス間認証などでも使われます。
出典:RFC 7617 - 「基本」HTTP認証スキーム|IETF Datatracker
出典:RFC 6749 - OAuth 2.0 認可フレームワーク|IETF Datatracker
HTTPS・機密情報の扱い(ヘッダー推奨)
通信は必ずHTTPSで暗号化します。
またAPIキーやトークンなどの機密情報は、URLパラメータではなくヘッダーで送るのが推奨です。
アクセス制御(権限)・レートリミット・IP制限
認証後も、権限によってアクセスできるリソースや操作を制限することが重要です。
またレートリミットやIP制限で過剰アクセスや攻撃を抑止します。
CORS・入力バリデーション・エラーメッセージの注意
CORS設定で許可ドメインを限定し、不正サイトからの呼び出しを防ぐ
入力値の検証でSQLインジェクションやXSSのリスクを下げる
エラーメッセージは内部情報を漏らさず最小限にする(攻撃者にヒントを与えない)
監視・ログ・脆弱性対応(継続改善)
ログで異常アクセスを検知し、脆弱性情報や攻撃手法に注意しながらアップデートを継続する姿勢が重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. REST APIとは何ですか?
A1. REST APIとは、Web上でデータのやり取りを行うための設計手法「REST」の原則に従ったAPIです。URLやHTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を使い、標準的な方法でサーバーとクライアント間の通信を実現します。
Q2. REST APIとHTTP APIやWeb APIの違いは?
A2. REST APIはHTTPプロトコルを使って設計されたWeb APIの一種です。HTTP APIやWeb APIはより広い意味を持ち、REST以外の設計手法も含みます。REST APIは「リソース指向」「ステートレス」などの原則を意識して設計されている点が特徴です。
Q3. REST APIを使うメリットは何ですか?
A3. シンプルな設計で学習コストが低く、HTTPを使うため多くの言語・環境で利用しやすい点がメリットです。拡張性や保守性に優れ、Webサービスやモバイルアプリなど幅広い用途に使われています。
Q4. REST APIの認証にはどんな方法がありますか?
A4. 代表的な認証方法はBasic認証、APIキー、OAuth2.0、JWT(JSON Web Token)などがあります。セキュリティ要件や用途に応じて適切な認証方式を選びましょう。
APIキー:シンプルだが漏洩リスクが高く、現在は開発用や社内用など限定的な利用が推奨されます。
Basic認証:HTTPS必須。セキュアなサービスではOAuthやJWTへの移行が一般的です。
Q5. REST APIの設計で注意すべきポイントは?
A5. エンドポイントの命名規則やHTTPメソッドの使い分け、エラーハンドリング、バージョニング、認証・認可の仕組みなどが重要です。ドキュメント整備やセキュリティ対策も欠かせません。
Q6. サンプルコードはどこで見られますか?
A6. 本記事の「REST APIの使い方(サンプルコード付き)」セクションで、PythonやJavaScriptなど主要言語での利用例を紹介しています。
Q7. 初心者がREST APIを学ぶおすすめの方法は?
A7. まずは基本原則やHTTPメソッドの使い方を理解し、実際にAPIを使ってデータを取得・送信する体験を積むことが大切です。無料のAPIサービスやドキュメントを活用し、サンプルコードを動かしながら学ぶのがおすすめです。
まとめ
REST APIは、HTTPを活用した柔軟で拡張性の高いインターフェースであり、リソース指向の設計や統一された操作方法が特徴です。
使い方(HTTPメソッド・URI・ヘッダー)を理解したうえで、設計のベストプラクティス(URL設計、ステータスコード、エラーハンドリング、バージョニング等)を押さえることで、利用者にとっても開発者にとっても扱いやすいAPIになります。さらに認証とセキュリティ対策を適切に講じ、運用しながら改善を続けることが、長期的な品質と信頼性を守る鍵となります。
監修者
横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。
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