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AWSとは?資格で学ぶ初心者向けクラウド解説

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AWSとは?資格で学ぶ初心者向けクラウド解説

はじめに

「AWS(Amazon Web Services、以下AWS)って何?」「クラウドって初心者でも使える?」「資格を通じて学べるの?」

そう疑問をお持ちの方に、AWSは、世界中の企業や個人が利用するクラウドサービスで、サーバーやストレージ、データベースなどをインターネット経由で提供します。初心者でも、無料利用枠や公式チュートリアルを活用してクラウドの基礎や実践スキルを無理なく習得可能です。

資格学習は、体系的にクラウドの仕組みを理解するだけでなく、実務力やキャリアアップに直結します。未経験の方でも挑戦する価値があります。本記事では、AWSの基本、初心者向けの学習ステップ、資格取得のメリットをわかりやすく解説します。

AWSとは何か?クラウドサービスの基礎知識

AWSとは何か?クラウドサービスの基礎知識

AWS(Amazon Web Services、以下AWS)は、Amazonが提供する世界最大級のクラウドサービス群です。2025年現在、350程度の製品・サービスをインターネット経由で必要な分だけ利用でき、サーバー・データベース・ストレージ・AI・ネットワークなど幅広いITリソースを柔軟に提供しています。

 

出典:AWS クラウドサービス|Amazon Web Services

 

出典:AWS クラウドサービス|Amazon Web Services

 

クラウドサービスとは

クラウドサービスとは、従来のように自社でサーバーやシステムを持つのではなく、インターネットを通じて外部のサービスを必要な時に必要な分だけ使う仕組みです。これにより、初期投資の削減や運用コストの最適化、システムの拡張性向上など、多くのメリットがあります。

AWSの主な特徴

  • 多様な製品・サービス
     仮想サーバー(EC2)、ストレージ(S3)、データベース(RDS)、ネットワーク(VPC)、AIや分析基盤など350程度のサービスを提供。
  • 拡張性と柔軟性
     ビジネスの成長や変化に合わせて、リソースを簡単に増減可能です。
  • 高いシェアと信頼性
     世界のクラウド市場でトップシェアを誇り、多くの企業や行政機関でも採用されています。

出典:クラウドインフラのシェア、AWSがついに30%を切る。Azureは22%と着実に成長。2025年第1四半期、Synergy Researchの調査結果|Publickey

AWSの利用例

  • ウェブサイトやアプリケーションの運用
  • データのバックアップや大容量ストレージ
  • AIやビッグデータの解析基盤
  • 動画や画像などのコンテンツ配信

AWSは、ITインフラを効率的かつ安全に運用できるクラウドサービスとして、世界中の企業や個人に利用されています。初心者でもアカウントを作成すれば、無料枠を活用して気軽にサービスを体験できるのも大きな魅力です。

 

出典:AWS Free Tier|Amazon Web Sevices

 

AWSが選ばれる理由とメリット

AWS(Amazon Web Services)は、世界中の企業や開発者に選ばれているクラウドサービスです。その人気の背景には、他のクラウドサービスと比べても際立つ多くのメリットがあります。

 

コストの最適化

AWSは初期投資が不要で、サーバーやネットワーク機器を自前で用意する必要がありません。さらに、使った分だけ料金を支払う従量課金制を採用しており、無駄なコストを抑えられます。長期利用向けの割引プランもあり、コスト効率に優れています。

 

出典:Cost Optimization with AWS|Amazon Web Services

高い拡張性と柔軟性

ビジネスの成長や季節的な需要変動に合わせて、システムの規模を簡単に拡張・縮小できます。数クリックでサーバーの台数や性能を調整できるため、物理的な機器の増設や撤去の手間がありません。

 

出典:AWS Free Tier|Amazon Web Services

豊富なサービスと最新技術

前述した通り、AWSは350程度のサービスを提供し、コンピューティング(EC2)、ストレージ(S3)、データベース(RDS)、AI/ML、IoT、ビッグデータ等を網羅しています。新しい技術やサービスも次々と追加され、常に最新のIT環境を利用できる点も大きな魅力です。

強固なセキュリティ

AWSは多層的なセキュリティ対策を実装しており、企業や個人のデータを安全に管理できます。セキュリティツールや監視機能が充実しているため、安心してクラウド環境を利用できます。

グローバルなインフラ

世界中にデータセンターを展開しているため、どこからでも高速かつ安定したサービスを利用できます。グローバル展開を目指す企業にとっても、大きな強みとなります。

幅広い導入実績と信頼性

AWSはスタートアップから大企業、公共機関まで幅広く採用されており、実績と信頼性の高さが評価されています。

継続的なイノベーション

AWSは定期的に新機能や新サービスをリリースし、ユーザーが常に最先端の技術を活用できるようにしています。
AWSはコスト効率・拡張性・豊富なサービス・セキュリティ・グローバル対応・信頼性・イノベーションという多くのメリットを持ち、あらゆる規模や業種の企業に最適なクラウドサービスとして選ばれ続けています。

 

AWS資格の全体像と4つのレベル

AWS資格の全体像と4つのレベル

AWS認定資格は、AWSのクラウド技術やサービスに関する知識・スキルを客観的に証明できる資格制度です。2025年時点で全12種類の資格があり、難易度や出題範囲ごとに「Foundational」「Associate」「Professional」「Specialty」の4つのレベルに分かれています。

 

出典:AWS認定資格ガイド(2025年3月度版)|Cloud Assist

 

Foundational(基礎レベル)

クラウドの基本的な概念やAWSのサービス概要、セキュリティ、料金モデルなどを問う初心者向け資格です。ITエンジニアだけでなく、営業やマーケティングなど非エンジニア職の方にも適しています。

  • 代表資格:AWS Certified Cloud Practitioner、AWS Certified AI Practitioner

 

出典:AWS認定|Amazon Web Services

 

Associate(アソシエイトレベル)

AWSの主要サービスを使った設計・構築・運用の実践的なスキルを問う中級者向け資格です。1年以上の実務経験が目安とされ、クラウドエンジニアの登竜門的な位置付けです。

出典:AWS認定資格ガイド(2025年3月度版)|Cloud Assist

  • 代表資格:
    • AWS Certified Solutions Architect – Associate
    • AWS Certified Developer – Associate
    • AWS Certified SysOps Administrator – Associate
    • AWS Certified Data Engineer – Associate
    • AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate

 

出典:AWS認定|Amazon Web Services

Professional(プロフェッショナルレベル)

より高度な設計や運用のスキルを問う上級者向け資格です。大規模・複雑なシステム設計や自動化、最適化など、実務経験2年以上が推奨されます。

 

出典:AWS認定資格ガイド(2025年3月度版)|Cloud Assist

 

  • 代表資格:AWS Certified Solutions Architect – Professional、AWS Certified DevOps Engineer – Professional

 

出典:AWS認定|Amazon Web Services

Specialty(スペシャリティレベル)

ネットワーク、セキュリティ、機械学習など、特定分野に特化した専門知識とスキルを証明する資格です。分野ごとに深い知見と実務経験が求められます。

  • 代表資格:
    • AWS Certified Security – Specialty
    • AWS Certified Advanced Networking – Specialty
    • AWS Certified Machine Learning – Specialty

 

出典:AWS認定|Amazon Web Services

AWS認定資格は、基礎から専門分野まで幅広くカバーされており、初心者から上級者まで段階的にスキルアップできる体系となっています。自身の経験やキャリア目標に合わせて、最適なレベル・分野の資格取得を目指すことが重要です。


 

Foundational(基礎)資格の内容と特徴

AWSのFoundational(基礎)資格は、AWSクラウドやクラウドサービス全般の基礎知識を証明するエントリーレベルの認定資格です。ITエンジニアだけでなく、営業・マーケティング・管理部門など非エンジニア職にも広く推奨されており、AWSの全体像を体系的に学びたい初心者に最適です。

 

主なFoundational資格

  • AWS Certified Cloud Practitioner
    AWSクラウドの基本的な概念、主要サービス、セキュリティ、料金体系、サポートプランなど、幅広い基礎知識を問う資格です。技術的な事前経験は不要で、AWSを初めて学ぶ方やクラウドの基礎を理解したい方におすすめです。

 

出典:AWS Certified Cloud Practitioner|Amazon Web Services

  • AWS Certified AI Practitioner
    人工知能(AI)、機械学習(ML)、生成AIの基礎的な知識やユースケースを問う資格です。AI分野の理論やAWSのAIサービス活用、ビジネス応用までカバーしており、AIに興味のある初心者に適しています。

 

出典:AWS Certified AI Practitioner|Amazon Web Services

Foundational資格は、AWSやクラウドの基礎をしっかり理解したい初心者や、これからクラウド分野に関わる全ての人におすすめのスタート地点です。AWS認定資格の中で最も易しいレベルであり、今後のキャリアアップやスキル習得の基盤となります。

 

Associate(アソシエイト)資格の種類と違い

AWSのAssociate(アソシエイト)資格は、1年以上のAWS実務経験を想定した中級レベルの認定資格です。2025年時点で5種類が用意されており、それぞれ役割や出題範囲が異なります。ここでは各資格の特徴と違いについて解説します。

 

出典:AWS認定資格ガイド(2025年3月度版)|Cloud Assist

AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA)

システム全体の設計や構築に関する知識を問う資格です。AWSサービスを組み合わせて、可用性・セキュリティ・コスト効率を考慮したシステム設計ができることを証明します。設計や提案を行うSEやコンサルタントに最適です。

 

出典:AWS Certified Solutions Architect – Associate|Amazon Web Services

 

AWS Certified Developer – Associate(DVA)

AWS上でのアプリケーション開発やデプロイ、デバッグ、運用に関するスキルを問う資格です。LambdaやAPI Gatewayなどのサービス活用、コードによる自動化やCI/CDパイプラインの構築など、開発者向けの内容が中心です。

 

出典:AWS Certified Developer – Associate|Amazon Web Services

 

AWS Certified SysOps Administrator – Associate(SOA)

AWS環境の運用・管理・モニタリング・保守に関する知識を問う資格です。リソースの最適化やセキュリティ、コスト管理など実践的な運用スキルが求められ、システム運用担当者やインフラエンジニア向けです。

 

出典:AWS Certified SysOps Administrator – Associate|Amazon Web Services

AWS Certified Data Engineer – Associate(DEA)

AWS環境でのデータパイプライン設計や管理、データモデル構築、データ品質保証など、データエンジニアリング分野に特化した資格です。データの取り込み・変換・保存・セキュリティ対策など幅広いスキルが必要です。

 

出典:AWS Certified Data Engineer – Associate|Amazon Web Services

AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate(MLA)

機械学習モデルの設計・構築・運用に関する知識を問う資格です。AWSの機械学習関連サービス(SageMakerなど)の活用や、データ前処理、モデルチューニングなどが出題範囲となります。

 

出典:AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate|Amazon Web Services

 

出典:AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate|Amazon Web Services

 

アソシエイト資格は、それぞれの業務やキャリア目標に応じて選ぶことが重要です。どの資格も、より実践的なAWSスキルの証明となり、クラウドエンジニアとしての信頼性を高めることができます。

 

Professional(プロフェッショナル)資格

AWSのProfessional(プロフェッショナル)資格は、上級者向けの認定資格で、クラウドインフラの設計・運用・最適化をリードできるスキルを証明します。2025年時点で「AWS Certified Solutions Architect – Professional」と「AWS Certified DevOps Engineer – Professional」の2種類が用意されています。

出典:AWS認定資格試験まとめ 2025年|あるあるプログラミング比較

 

AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate(MLA)

機械学習(ML)モデルの開発・実装・運用に関する実践力が問われるアソシエイトレベルの資格です。前処理からモデルのデプロイ・運用までの一連のMLワークフローを理解しているエンジニアが対象で、SageMakerなどのAWS MLサービスを使った経験がある方に適しています。

 

出典:AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate|Amazon Web Services

AWS Certified DevOps Engineer – Professional(DOP)

DevOps(開発・運用の自動化と統合)に特化したプロフェッショナル資格です。CI/CD、インフラのコード化、自動化運用、監視、トラブル対応などのスキルを体系的に問われるため、**DevOpsエンジニアやSRE(Site Reliability Engineer)**に最適です。

 

出典:AWS 認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル|Amazon Web Services

プロフェッショナル資格の価値

AWS Professional資格は、クラウド設計・運用におけるハイレベルな知識と実践力を求められる上級資格です。難易度は非常に高いものの、エンジニアとしての市場価値・社内評価・キャリアパスの向上につながります。AWSの設計・運用の中核を担う技術者を目指す方にとって、挑戦する価値の高い認定です。

 

Specialty(スペシャリティ)資格で学べる分野

AWSのSpecialty(スペシャリティ)資格は、特定分野に特化した高度な知識と実務経験を証明する上級資格です。2025年時点では、主に以下の3分野で専門性を深めることができます。

AWS Certified Advanced Networking – Specialty

AWSにおける高度なネットワーク設計と運用スキルを問うスペシャリティレベルの資格です。大規模なネットワーク構成やオンプレミスとのハイブリッド接続を設計・管理するエンジニアに最適で、VPCやDirect Connectの高度な知識が求められます。

 

出典:AWS Certified Advanced Networking - Specialty|Amazon Web Services

AWS Certified Security – Specialty

AWS環境におけるセキュリティ対策を専門的に扱うスペシャリティ資格です。アクセス制御、データ暗号化、監査、脅威検知、コンプライアンスなど、クラウドセキュリティに関する実務的なスキルと深い理解が問われます。対象は、セキュリティエンジニアやクラウド上のセキュリティ設計・運用を担う担当者です。

 

出典:AWS Certified Security - Specialty|Amazon Web Services

AWS Certified Machine Learning – Specialty

AWSにおける本格的な機械学習モデルの開発・運用スキルを問う上級資格です。SageMakerをはじめとしたAWSのML関連サービスを深く理解し、**機械学習の設計から実装・デプロイ・継続運用(MLOps)**に至るまでの幅広い知識が必要です。対象者は、データサイエンティスト、MLエンジニア、AI活用を推進する技術者です。

 

出典:AWS Certified Machine Learning - Specialty|Amazon Web Services

Specialty資格は、ネットワーク、セキュリティ、機械学習といったクラウドの中でも特に専門性の高い分野を深く学び、実務で即戦力となるスキルを証明できます。いずれも5年以上の実務経験が望ましいとされており、AWSのプロフェッショナル資格よりさらに高度な専門家を目指す方に最適です。

 

 

出典:AWS認定資格10種類を一覧で解説! 難易度や費用、おすすめの学習方法も|Type 転職

 

AWS資格取得のメリットとキャリアアップ

AWS資格取得のメリットとキャリアアップ

AWS認定資格を取得することで得られるメリットは多岐にわたります。2025年現在、クラウド人材の需要は世界的に高まっており、AWS資格はキャリアアップや市場価値向上の強力な武器となります。

市場価値の向上と転職・昇進での優位性

AWS認定資格は、クラウド技術の専門知識と実践力を客観的に証明できるため、転職や昇進、年収アップの際に大きなアピールポイントとなります。AWSを導入している企業は多く、資格保有者は幅広いIT業界で高く評価されています。

キャリアの選択肢が広がる

AWS資格を持つことで、より難易度の高いプロジェクトや新しい職種への挑戦がしやすくなります。クラウドエンジニアやデータエンジニア、ITコンサルタントなど、専門性の高い職種へのキャリアチェンジにも有利です。

実務力・設計スキルの向上

資格取得の過程で、AWSの最新サービスや設計・運用ノウハウを体系的に学ぶことができ、実務で即戦力となるスキルが身につきます。これにより、業務の幅が広がり、より重要な役割を担うことが可能です。

信頼性と専門性の証明

AWS認定は、クライアントや雇用主からの信頼を得る材料になります。また、AWS認定者コミュニティに参加することで、情報交換やネットワーク拡大、さらなるキャリアアップの機会も広がります。

AWS資格は、最新クラウド知識の習得、転職・昇進での優位性、実務力の向上、そして専門家としての信頼獲得など、キャリアアップに直結する多くのメリットがあります。今後もクラウド分野の成長が続く中、AWS認定資格はIT業界での市場価値を高める確かな選択肢です。

 

出典:AWS認定|Amazon Web Services

 

出典:AWS クラウドサービス|Amazon Web Services

 

試験の受験方法と注意点(会場・オンライン)

AWS認定試験は、全国の試験会場(テストセンター)または自宅・オフィスからのオンライン受験のいずれかを選択できます。どちらもピアソンVUEなどの認定プロバイダーを通じて申し込みます。

  • 会場受験
     指定のテストセンターで、会場スタッフの監督下で受験します。機材やネット環境の心配が不要で、技術的トラブル時もスタッフがサポートします。日時・場所が決まっているため、柔軟性はやや低めです。

 

出典:試験のスケジュールを立てる|Amazon Web Services

  • オンライン受験
     自宅やオフィスで、パソコンとカメラ・マイク・安定したインターネット環境が必要です。本人確認や部屋の撮影、リモート監督などの手順があります。24時間365日、好きなタイミングで受験できる点がメリットですが、ネットやPCトラブルは自分で対応する必要があります。

出典:試験のスケジュールを立てる|Amazon Web Services

 

  • 注意点
     オンライン受験時は、静かな個室や安定したネット環境を用意し、試験中は席を離れられません。本人確認書類や部屋の撮影も求められます。

 

合格後にできること(認定証・バッジ・履歴書活用)

AWS認定試験に合格すると、公式のデジタル認定証(PDF形式)およびデジタルバッジが自動的に発行されます。認定証やバッジはAWS認定アカウント(認定者ポータル)にログインし、該当資格のダッシュボードからダウンロード/取得が可能です。

  • AWS認定者ポータルから、デジタルバッジとPDF認定証をダウンロード・取得可能です。
  • 取得した認定証・バッジは履歴書や職務経歴書、メール署名、SNS(LinkedInなど)の「Licenses & Certifications」セクションにリンク付きで掲載できます。求人担当者や採用者が直接認証でき、信頼性が向上します。
  • AWS認定者限定の、コミュニティやイベントへの参加や、AWS Partner企業などが提供する限定特典の対象になることもあります

出典:AWS 認定デジタルバッジ|Amazon Web Services

出典:How to Add AWS Certification to LinkedIn: Step-by-Step|bardeen

 AWS資格の有効期限と更新方法

AWS認定資格の有効期限は3年間です。有効期限が切れる前に、同じ資格の再受験(更新試験)に合格することで、認定を継続できます。

 

  • 有効期限は合格日から3年
  • 期限前にAWS認定ポータルから更新試験を予約・受験
  • 更新試験は通常の本試験と同様の形式・難易度で実施

資格を維持するためには、定期的な知識のアップデートと再受験が必要です。

 

 初心者におすすめの学習ロードマップ

AWSを初めて学ぶ場合、以下のステップで段階的に学習を進めるのがおすすめです。

 

クラウドの基礎を学ぶ
 クラウドコンピューティングの概念やメリット、オンプレミスとの違い、主要なクラウドサービスの特徴を理解します。
 →「AWS Cloud Practitioner Essentials」などの無料公式コースやYouTube解説動画を活用。

 

出典:AWS Cloud Practitioner Essentials|Amazon Web Services

AWSの基礎概念を学ぶ
 リージョン、アベイラビリティゾーン、IAM、VPCなどAWSの基本構成要素を学びます。

主要サービスを学ぶ
 EC2、S3、RDSなど代表的なAWSサービスの役割や使い方を理解します。

ハンズオンで実践する
 AWS無料アカウントを作成し、実際にサービスを操作する。公式の「AWS Hands-on Tutorials」や「AWS Cloud Quest」などのハンズオン教材を活用します。

資格取得に向けた学習
 Cloud PractitionerやSolution Architect Associateなど、目標とする資格の対策を始めます。公式模擬試験や対策講座を利用します。

効率的な学習方法とおすすめ教材

効率的な学習方法とおすすめ教材

  • インプットとアウトプットのバランス
     知識をインプットしたら、すぐに手を動かしてアウトプットする(実際にAWSコンソールを操作)ことで理解が深まります。
  • おすすめ教材
     - AWS公式トレーニング「Skill Builder」

出典:AWS Skill Builder|Amazon Web Services

  • - 書籍「図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」

 -

出典:図解即戦力|Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書|技術評論所

  •  Udemyなどのオンライン講座

 

出典:学び続ける組織が未来をつくる|Udemy
 - YouTubeの解説動画
 - AWS認定資格対策本・問題集

 AWS公式トレーニング「Skill Builder」の活用法

「AWS Skill Builder」は、600以上のオンデマンドコースや無料コンテンツを提供する公式学習プラットフォームです。

 

出典:【初心者向け】AWS資格取得のロードマップと勉強方法|CTC-伊藤忠テクノソリューションズ

  • Cloud Practitioner Essentialsや各種資格対策コースを無料で受講可能
  • 有償版では模擬試験や実践的なBuilder Labs、Cloud Questなども利用可能
  • ロードマップに沿って効率的に学習を進められる

無料で学べるAWSハンズオン・模擬試験

  • AWS Hands-on Tutorials
     公式サイトで無料公開されている実践教材。EC2やS3などの基本操作が体験できる。
  • AWS Cloud Quest
     ゲーム感覚でクラウドスキルを身につける無料教材。
  • AWS公式模擬試験
     各資格ごとに無料または低価格で模擬試験が提供されており、本番前の実力チェックに最適。

独学で合格するためのポイントとコツ

独学で合格するためのポイントとコツ

  • 学習計画を立てて継続する
     毎日少しずつでも学習を継続し、進捗を可視化する。
  • インプットとハンズオンを繰り返す
     知識を得たらすぐに実践し、理解度を高める。
  • 模擬試験で弱点を把握
     本番前に模擬試験を受け、苦手分野を重点的に復習する。
  • コミュニティやSNSで情報収集
     勉強仲間や先輩合格者の体験談を参考にすることで、モチベーション維持や最新情報の入手が可能。


AWS学習は、基礎から実践・資格対策まで段階的に進めることが効率的です。公式教材や無料ハンズオンを活用し、独学でも合格を目指せます。自分に合ったロードマップと学習法で、着実にスキルアップしましょう。

 

AWS資格取得後のキャリアパス例

AWS認定資格を取得することで、クラウド領域での専門職種にチャレンジできるようになります。実際に企業の求人では「AWS経験者・資格保有者」が歓迎される職種が多数存在します。以下はその代表的なキャリア例です。

  • クラウドエンジニア/インフラエンジニア
     AWS環境の設計・構築・運用を担当。大規模プロジェクトや移行案件で活躍。
  • クラウドアーキテクト
     システム全体の設計や最適化、技術選定をリード。上流工程やコンサルティングにも携わる。
  • DevOpsエンジニア
     自動化やCI/CD、運用効率化を推進。開発と運用の橋渡し役。
  • データエンジニア/AIエンジニア
     ビッグデータ基盤や機械学習システムの設計・運用。データ活用の最前線でスキルを発揮。
  • ITコンサルタント/プリセールス
     AWS導入提案や技術支援、顧客へのソリューション提案で活躍。

 

出典:AWS Cloud Engineer Job Description Template|EXPERTIA AI

 

今後のクラウド市場動向とAWSスキルの将来性

クラウド市場は今後も拡大が続く見通しです。AIやIoT、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れを受け、企業のクラウド活用は加速しています。AWSは世界トップシェアを維持しており、AWSスキルを持つ人材の需要も右肩上がりです。

  • クラウドネイティブ開発や自動化、セキュリティ分野のニーズ増
  • AI・データ活用基盤としてのAWSの重要性拡大
  • AWS認定保有者は今後も高い市場価値を維持

今後もAWS資格は、IT業界でのキャリアアップや転職、専門性の証明として極めて有効な武器となり続けます。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)

Q1. AWS認定試験に受験資格や必須トレーニングはありますか?

A1.AWS認定試験には、年齢制限・職歴・トレーニング受講といった受験資格は一切ありません。初心者から経験者まで、誰でも自由に受験できます。AWSでは、公式トレーニングや模擬試験などの学習リソースが提供されていますが、受験に必須ではなく任意です。未経験者でも独学から始められる点は、多くの受験者にとって大きな魅力です。

 

出典:AWS Certification のよくある質問|Amazon Web Services

 

Q2. 試験の申し込み方法は?

A2. AWS認定試験の申込みは、AWS公式のトレーニングサイト(aws.training)で認定アカウントを作成し、試験パートナーであるPearson VUE経由で実施されます。会場試験・オンライン試験の選択ができ、都合に合わせて柔軟に受験できます。予約時には試験名・日時・支払い方法を指定し、画面の案内に従って操作すれば完了します。

 

 

Q3. 試験に落ちた場合、再受験はできますか?

A3. AWS認定試験に不合格だった場合でも、14日後から再受験が可能です。受験回数の上限はなく、何度でも挑戦できます。ただし、再受験でも毎回の受験料は必要となります。試験ごとに出題傾向やレベルは変わることがあるため、再チャレンジ前に最新の試験ガイドや模擬試験で対策するのがおすすめです。

 

 

Q4. 認定資格の有効期限は?

A4. すべてのAWS認定資格は、取得日から3年間有効です。有効期限を迎える前に再認定試験に合格することで資格を延長できます。再認定は、同じ試験を再受験する形で行われ、新しい試験バージョンに自動的に対応します。期限を過ぎてしまうと再取得が必要になるため、計画的な更新が推奨されます。

 

 

Q5. AWS認定のメリットは?

A5. AWS認定を取得すると、クラウド技術のスキルを客観的に証明でき、転職活動や昇進に有利になります。また、資格保有者限定のデジタルバッジやコミュニティ参加権なども得られ、専門家としての信頼性や可視性が高まります。近年はIT企業を中心に、AWS資格保有者の求人ニーズも急増しています。

まとめ

AWSは、多彩なサービスと高い信頼性で、多くのユーザーに支持されています。資格取得を通じて、段階的にスキルを身につけることで、キャリアアップや市場価値の向上が期待できます。今後もクラウド需要は拡大し、AWSスキルは将来性のある強力な武器となるでしょう。 

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

監修者

株式会社DYM 人事部長 熊谷直紀

横浜国立大学理工学部卒。
株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

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